News Release

平成17年3月16日


自治体ポータルパッケージ「コミュニティ・ポータル」の
提供開始について

〜アクセシビリティに優れた自治体ポータルを実現〜


 NTT東日本は、これからの自治体ポータルに求められるサイト利用者の使いやすさを実現するポータルパッケージ「コミュニティ・ポータル」を、平成17年3月18日(金)より提供開始します。
 本パッケージは、自治体のポータルサイトにアクセスする住民の誰もが容易に、自身にとって見やすく・使いやすい画面表示に設定できるように開発したもので、「文字の拡大」「文字色・背景色の変更」「ふりがな表示」などのバリアフリー機能を提供します。
 また、災害発生などの際に、予め用意した非常時対応の画面にワンクリックで瞬時に切り替えられる機能を提供し、住民に向けた迅速かつ正確な情報提供を実現します。

 今後、NTT東日本は、本パッケージをベースとした自治体ポータルソリューションを本格的に展開します。そのソリューションの一つとして、NTTグループが提供する「iタウンページ」や「goo」と連携し、地域に密着したコンテンツの利用環境を整えることで、ポータルサイトの利便性を高めます。


1.「コミュニティ・ポータル」の特長

(1)アクセシビリティに優れた環境構築
   情報アクセシビリティJIS*1に準拠した「文字の拡大」「文字色・背景色の変更」「ふりがな表示*2」などの各種バリアフリー機能を提供します。本機能により、高齢者や色覚に障がいをお持ちの方、お子様、外国人の方々など誰もが容易に、見やすく・使いやすい画面表示に設定することができます。
 また、ポータルサイトと連携する他の各種行政システムにも、本機能の設定を容易に引き継ぐことができるため、電子申請や施設予約など、関連する全ての行政サービスを常に最適な画面設定でご利用いただけます。従来、こうした機能を実現するためには、利用者側のパソコンや対応する全ての行政システムに対してソフトウェアの導入が必要でした。しかし、本パッケージの場合、サイト利用者のパソコンに特別なソフトウェアのインストールは不要なため、利用者の負担が軽減されるとともに、自治体においてもコストを抑えてアクセシビリティ(利用のしやすさ)に優れた環境構築が図れます。

「文字色・背景色の変更」「ふりがな表示」の画面イメージについては【別紙1】をご覧ください。
 
(2)ワンクリックで非常時画面へ切替可能
   非常時に、予め用意した画面にワンクリックで瞬時に切り替えることができます。例えば、地震や台風などの災害発生時に、ワンクリックで瞬時にトップページを避難場所や連絡方法などの案内画面に切り替えることができます。
 通常、トップページの切り替えにはかなりの時間を要しますが、本パッケージにより住民に対して正確な情報を迅速に提供することで、災害の影響を最小限に抑えることに貢献します。

非常時におけるワンクリック切替画面イメージについては【別紙2】をご覧ください。
 
(3)「iタウンページ」「goo」とのコンテンツ連携
   全国約1,100万件の企業・店舗情報、及び付加価値情報がインターネットで検索できる「iタウンページ」 (https://itp.ne.jp/ 提供:NTT番号情報株式会社)と連携することで、生活に密着した地域情報を迅速かつ手軽に提供します。
 また、1ヶ月あたり約1,460万人のユーザからのアクセスを有するポータルサイト「goo」(https://www.goo.ne.jp/ 提供:NTTレゾナント株式会社)と連携することで、「goo地域」「環境goo」「キッズgoo」などの生活に密着した各種情報を迅速かつ手軽に提供します。

2.提供先
 現在、各自治体においては、「e−Japan重点計画−2004*3」への対応として、平成17年度末までに総合的なワンストップサービスの仕組み、利用者視点に立ったポータルサイトの整備が急務となっています。

本パッケージは、次のような自治体ニーズにお応えします。
ホームぺージのリニューアルをお考えの自治体様
市町村合併にあわせてサイトを充実させたい
情報アクセシビリティJISに準拠したい
サイト評価の更なる向上を目指したい
防災に備えた安心・安全な環境整備をお考えの自治体様
災害時に防災情報を迅速に提供したい
被災情報、避難情報、安否情報などを統合的に提供したい
地域コミュニティの活性化をお考えの自治体様
自治体ポータルを地域コミュニティの場としたい
地域の活性化に寄与する地域情報を発信したい

3.提供形態
 ネットワークソリューション、データセンタソリューションと組み合わせて、コンサルティングから設計・構築・保守運用までを一元的に提供します。

4.提供価格
 カスタマイズの規模等の諸条件により提供価格は異なりますので、具体的価格については、個別にお見積させていただきます。

5.今後の予定
 本パッケージにより構築した自治体ポータルを窓口として、住民一人一人のニーズに応えたサービスをワンストップで提供できるよう、各種行政システムとの連携をより一層強化したサービスをご提案していきます。
 また、一方的な情報やサービスの提供にとどまらず、「コミュニティ・ポータル」を中心として、教育・福祉・防災・安全など地域生活に密着した情報を自治体と住民が共有し、地域コミュニティを活性化できるよう、各種機能やコンテンツの充実により、各自治体のお役に立つソリューションを提供していきます。


*1 情報アクセシビリティJIS
   経済産業省が平成16年6月20日に制定した、日本工業規格「高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス−第3部:ウェブコンテンツ」(JIS X 8341−3)をいいます。JIS X 8341−3は、主に高齢者、障がいのある人及び一時的な障がいのある人が、情報通信における機器、ソフトウェア、サービスを利用するときの情報アクセシビリティを確保し、向上させるために、ウェブコンテンツを企画、設計、開発、制作、保守及び運用するときに配慮すべき事項を指針として明示しています。

*2 ふりがな表示
   コミュニティ・ポータルでは、自動ルビふりプログラム「ひらがな変換プログラム」(http://nihongo-solution.info 提供:NTTアドバンステクノロジ株式会社)を採用しています。「ひらがな変換プログラム」では、NTTの研究所で開発された形態素解析技術、および日常用語から最新のIT用語まで36万語の語彙を誇る最大級の日本語辞書技術により、漢字に自動的にルビをふります。変換率は約98%と業界でもトップクラスです。

*3 e−Japan重点計画−2004
   政府IT戦略本部が「e−Japan戦略II」「e−Japan戦略II加速化パッケージ」に引き続き、平成16年6月15日に策定しました。2005年までに世界最先端のIT国家となる目標を達成するため、施策を重点化し、必要な体制を整備することを求めています。



【別紙1】 バリアフリー機能(「文字色・背景色の変更」「ふりがな表示」)の画面イメージ
【別紙2】 非常時におけるワンクリック切替画面イメージ
【別紙3】 「iタウンページ」「goo」との連携画面イメージ
【別紙4】 「コミュニティ・ポータル」提供の機能一覧


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