News Release

平成16年5月10日


業界初、XML対応アカウント・アグリゲーションサービス
「InfoBond」の提供開始について
〜最適なOne to Oneレコメンデーションサービスを実現〜


 NTT東日本は、金融機関等の口座情報を一括管理・参照することを可能とするアカウント・アグリゲーションサービス「InfoBond」について、利用者の利便性向上を目的として、XML(*1)を利用したWebサービスとの連携及びLモード、iモード表示に対応するための機能追加を行いました。
 XMLに対応したことにより、従来の金融情報等の一覧表示サービスに加えて、その情報を元に最適なレコメンデーション情報を利用者に提供することが可能となりました。なお、アカウント・アグリゲーションのXML対応は業界初となります。
 新機能を搭載した「InfoBond」については、平成16年5月11日(火)より提供を開始致します。


1.背景

 NTT東日本は、金融機関を中心に急速に普及しつつあるアカウント・アグリゲーションビジネスに早期から着目し、独自に開発したアカウント・アグリゲーションサービス「InfoBond」を、平成14年11月から提供してまいりました。また、「InfoBond」のライセンスを受けた株式会社ぷららネットワークスもASPサービス「Agurippa(アグリッパ)」としてアカウント・アグリゲーションサービスを提供中です。
 アカウント・アグリゲーションサービスの普及が進んだ現在では、提供企業様の利用シーンにマッチした機能の追加に関するニーズが高まってきています。
アカウント・アグリゲーションサービスイメージについては、【別紙1】をご覧下さい。


2.新機能の概要

(1)XMLを利用したインタフェースの具備

 XMLという汎用的なインターフェースに対応したことにより、他のシステムとの連携が容易になり、アカウント・アグリゲーション上に登録した情報及び利用者の属性情報に基づいた最適なレコメンデーションを、One to Oneで提供することが可能となりました。
 一般的なOne to Oneレコメンデーションサービス(*2)は、事前に収集した利用者の年齢や趣味・嗜好といった定性の属性情報により商品等のお勧め情報を提供していましたが、このような情報には個人差があり、現時点でのダイナミックな状態を把握することが困難でした。
 今回の対応により、資産等の情報を、アカウント・アグリゲーションを採用したWebサイトへXMLでデータ提供することが可能となり、その情報を元にユーザ属性をより的確に反映したレコメンデーションが実現できるようになりました。なお、本機能は次世代のセマンティックWebサービス(*3)に対応可能な仕様となっております。

≪利用シーン≫
 オンラインショッピングサイトで本サービスを利用すれば、利用者の許諾に基づき、利用者の現時点の資産情報等を確認しながら最適な商品をレコメンデーションすることが可能となります。
InfoBondを利用したOne to Oneレコメンデーションサービスのイメージについては、【別紙2】をご覧下さい。

(2)Lモード、iモード表示への対応

 アカウント・アグリゲーションサービスは、従来、インターネットに接続したパソコンの画面上での参照のみに限られていましたが、利用者の利便性向上を目的に、Lモード及びiモードにおいても同様の情報が参照できる機能を開発しました。なお、アカウント・アグリゲーションサービスにおいて、パソコン、Lモード、iモードへの同時対応は業界初の試みとなります。


3.提供形態・価格

 本機能は、企業様向けシステムインテグレーションの機能モジュールとしてご提供いたします。提供価格についてはシステム構成等により大きく異なるため、個別にお見積もりさせていただきます。


4.今後の予定

 今後も企業様のニーズや市場の動向を鑑み、付加価値の高いサービスを提供できる機能を追加していく予定です。


「InfoBond」については、5月11日(火)より開催される「ビジネスシヨウ TOKYO 2004」のNTT東日本ブース内にてご覧になれます。

【ビジネスシヨウ TOKYO 2004】
日程
5月11日(火)、12日(水) [招待日]
5月13日(木)、14日(金) [一般公開日]
(10:00a.m.〜5:00p.m.)
場所
東京ビッグサイト(有明・東京国際展示場)


*1 XML
 文書構造の記述言語のひとつでHTMLの拡張版にあたります。文書内のデータに対して、ユーザが独自の属性情報や論理構造を定義できます。

*2 One to Oneレコメンデーションサービス
 特定の顧客の嗜好や要求などを詳細に把握し、そのユーザにあったお勧め商品等を推薦するサービスのことです。

*3 セマンティックWebサービス
 コンピュータがデータの意味を解釈できるように、属性情報をデータに付け加え、人間に代わってコンピュータが情報を収集・選択できるようにする技術です。



【別紙1】 アカウント・アグリゲーションサービスイメージ
【別紙2】 InfoBondを利用したOne to Oneレコメンデーションサービスのイメージ




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