News Release

平成15年4月18日


コロケーション手続き等に関する接続約款変更の
認可申請について


 NTT東日本及びNTT西日本(以下 当社)は、本日、総務大臣に対し、コロケーション手続き等に関する接続約款の規定を一部追加・変更する認可申請を行いました。


1.背景
 当社の指定電気通信設備との接続に必要な他事業者様の電気通信設備を当社の通信用建物内にコロケーションするために必要な建物スペースや電力設備等のリソースのご利用手続き等については、平成12年12月に、他事業者様による自前工事・自前保守を可能とするための見直しを行い、平成13年12月には、リソースの逼迫状況の改善と効率的なご利用を促進する観点から保留期間の短縮化等の見直しを行いました。更に、平成14年5月には、リソースが枯渇しつつある通信用建物において、より多くの他事業者様が事業機会を得られるよう、限られたリソースを公平且つ適正に配分できるリソース配分に係る上限方式を導入してまいりました。
 当社としては、これらの取組みを通じて、高速インターネットサービスの急速な普及拡大等によるコロケーション要望の増大に対応し、他事業者様の新規参入や事業拡大の機会を確保するよう努めてまいりました。しかしながら、その一方で、当社のリソースを大量に保留されながらも、利用されないまま、保留可能期間の終了を待ってその保留を解除されるなど、リソースの有効活用が図られていない状況が依然として発生しております。
 そこで、今回、より多くの他事業者様に当社の限られたリソースをより一層有効に活用していただくため、コロケーション手続き等に関する接続約款の規定を更に追加・変更することとしました。


2.主な内容別紙参照)
(1)保留キャンセルに伴う違約金の設定
 コロケーションの申込みをして当社のリソースを保留しながらも、コロケーションの申込みから6ヶ月間の無償保留期間が経過する際に、リソースを利用されないまま保留解除されるケースが相当数発生していることから、そのような利用見込みのない申込みを抑制し、実需要の裏付けのないリソースの保留を解消することを目的として、コロケーションの申込み後のキャンセルに対して、新たに違約金を設定いたします。
コロケーションの申込みから保留キャンセルまでの期間に相当する設備使用料(受発電設備に係るものに限ります。)をご負担頂きます。

(2)6ヶ月を超えるリソース保留を行う場合の費用負担
 他事業者様が6ヶ月間の無償保留期間内に工事に着手せず、更にリソースの保留を延伸するようご要望された場合には、建物スペース相当の対価(保管料)をご負担頂くことで最長12ヶ月まで保留期間の延長を認めておりますが、今後、リソース保留期間の延長を行う場合には、保管料に加えて受発電設備の使用料についてもご負担いただくこととします。

(3)コロケーション費用の課金開始時期の見直し
 他事業者様が接続に必要な装置等を当社の通信用建物内に設置して、電力設備など建物スペース以外のリソースの利用を開始される場合、従来は、当社にて他事業者様工事の工事完了確認を行って以降、その費用をご負担いただいていましたが、リソースの利用開始の実態に着目し、今後は、他事業者様からの工事申込時に予め指定いただいた「電力設備の利用開始予定日(電力設備の新たな利用を伴わない場合は工事完了予定日)」からコロケーション費用をご負担いただくこととします。


3.実施時期
 総務大臣の認可を得た後、速やかに接続約款の変更を実施します。



別紙 コロケーション手続きの変更概要


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