平成14年12月2日
報道発表資料
東日本電信電話株式会社
株式会社NTT-X
株式会社NTTデータポケット


EIP構築ソリューション
「Managed Portal(マネージド ポータル)」の提供開始について


 東日本電信電話株式会社(以下 NTT東日本、本社 東京都新宿区、代表取締役社長 三浦 惺)、株式会社NTT-X(以下 NTT-X、本社 東京都千代田区、代表取締役社長 中嶋 孝夫)、株式会社NTTデータポケット(以下 NTTデータポケット、本社 東京都江東区、代表取締役社長 田中 秀樹)の3社は、企業内における情報共有や、企業内外の情報の集約による作業効率の向上などを目的とした業務用ポータルWebサイトを構築するEIP(Enterprise Information Portal:企業情報ポータル)構築ソリューション分野において連携し、EIP構築ソリューション「Managed Portal」を、平成14年12月2日(月)より提供開始します。


1.背景
 ブロードバンド化の進展やIT技術の進歩により、企業内LANやインターネット等における情報量が増加し、企業活動においても、情報発信・情報収集はもちろんのこと、収集した情報をいかに効率的に扱うかが大きな課題となっています。
 同時に、近年のビジネススピードの加速と組織の流動化は、機密情報等へアクセスできる端末や権限等の管理を複雑にし、その結果、企業内の情報管理は非常に困難で費用のかかるものとなっています。
 そこで、役職や担当業務に応じた社内の重要情報・機密情報へのアクセス管理をより効率的かつ安全に行うとともに、社内外に溢れる情報の中から、必要な情報を社員の役割に応じていち早く提供したいという企業のニーズに応えるため、NTT東日本、NTT-X、及びNTTデータポケットは、各社の強みを結集し、総合的EIP構築ソリューション「Managed Portal」を提供開始します。


2.概要
 本ソリューションは、コアパッケージであるNTTデータポケットが開発したEIPソフトウェア「WonderPortlet(R)」に独自の機能を付与し、システムインテグレーションと組み合わせて提供することで、パソコン上の1つの画面から、利用者毎にカスタマイズされた情報を「必要な情報を、必要なときに、必要な人が、必要な形で」利用できる企業情報ポータルを、従来にない低価格で構築することを可能とします。

<主な機能>
(1) 情報表示画面のパーソナライズ機能
 利用者は、本ソリューションで提供されるポータルのトップ画面を、各人のニーズに合わせて自作することが可能です。自分の業務に必要な情報を選別して常に表示させる等の工夫ができ、業務の効率化を図ることが可能です。
(2) 業務システムとのシングル・サインオン連携
 本ソリューションで提供されるポータルから企業内に複数存在するシステムに、一回の認証でアクセスすることが可能です。システム毎に複数のパスワードを管理する必要がなくなります。
(3) 情報へのアクセス制御
 ポータル画面に表示される情報へのアクセス制御をグループ単位、ユーザ単位で設定できます。同時に、組織構造が変化しても、それに対応した情報アクセス権の変更を簡単に行うことができます。セキュリティの高いアクセス制御を実現しつつ、システム管理にかかる稼働・コストを削減します。
(4) コラボレーション機能(平成15年4月以降 提供予定)
 ポータル画面上の情報を起点に、音声・画像によるコミュニケーションやアプリケーション共有ができます。
 情報を行動に直結させることができ、意思決定の迅速化や、業務の効率化を図ることが可能です。


3.システム価格例
 約2,000万円(1,000ユーザ以内でご利用の場合)〜


4.3社の役割
 NTT東日本は、ネットワークから基幹系システムに渡る豊富なシステム構築ノウハウを生かし、バックヤードにある社内システムの統合、認証基盤の整理及びEIPへのモバイルアクセス機能構築を含めた統合的なEIPソリューションを提供します。
 また、東日本全域をカバーする営業・保守体制、及びNTTグループ各社との連携により、国内外に多数の拠点を持つ企業に対し、各拠点をきめ細かくカバーできるシステムの構築から保守・運用に至るまで一貫したサービスを提供します。

 NTT-Xは、EIP構築ソリューション「コーポレートgoo」をはじめとしたポータルサイト「goo」の運営に関する「情報を統合、集約して見せるノウハウ」や、Eラーニングサービス「イーキューブ・ラーニング(E3-learning)」で培った「人材開発戦略と密接にリンクした社員教育ノウハウ」など、EIP構築のためのコンサルティングやシステムインテグレーションから、お客様のご要望に応じてソフトウェア、コンテンツまで必要な機能全てを「Managed Portal」に供給していきます。

 NTTデータポケットは、独自に開発したEIPソフトウェア「WonderPortlet」を「Managed Portal」のコアパッケージとして供給します。
 あわせて、パッケージ開発の経験や過去のEIP構築で培ったノウハウと高い技術力を元に「Managed Portal」にかかるソフトウェア技術の提供を行い、企業内ポータル構築で必要となるコンサルティングやシステムインテグレーションをトータルで支援します。


5.今後の展開
 NTT東日本の中心的なソリューションとして販売体制のさらなる強化を目指すとともに、コンテンツラインナップの拡大やサービス内容の拡充を図り、来年度には、コラボレーション機能や、組織変更にあわせてアクセス権等を自動更新する等のアクセス制御機能の拡充を中心に機能を拡張する予定です。
 なお、2005年を目処に、30億円の売上を目指します。



(別紙)ソリューションイメージ
(参考)


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