平成13年8月2日

報道発表資料

東日本電信電話株式会社
エヌ・ティ・ティ番号情報株式会社


インターネット広告サービス向け
GIS情報流通プラットフォーム実証実験について


 東日本電信電話株式会社(以下 NTT東日本、本社 東京都新宿区、代表取締役社長 井上秀一)とエヌ・ティ・ティ番号情報株式会社(以下 NTT−BJ、本社 東京都港区、代表取締役社長 山賀豊)は、NTT東日本のサイト(URL:http://towny.e-machi.gr.jp/)およびNTT−BJが提供しているインターネットタウンページ(以下 iタウンページ(URL:http://itp.ne.jp/))上で、NTT東日本が開発したインターネット広告サービス向けGIS(地理情報システム)*1情報流通プラットフォームの実証実験を平成13年8月3日(金)より開始します。
 GIS情報流通プラットフォームは、ベクター地図*2・ラスター地図*3生成機能、デフォルメ地図*4生成機能(道案内機能等)、超短時間局所気象予測機能*5、住所等の位置情報を持つコンテンツを地図上に組み合わせて表示する機能を備えています。


1.背景
 インターネットサービスの普及により、簡単かつリアルタイムに入手可能で、個人の趣味や嗜好に応じて活用することのできる地域情報へのニーズが高くなってきています。これに伴い、インターネットと広告情報を組み合わせた電子商取引の需要が急速に拡大するものと考えられています。
 このような中、NTT東日本では、地域情報流通における共通基盤としての地図コンテンツに着目し、行政情報、観光情報、小売・飲食情報等のきめ細かな地域情報検索サービスの実現と、多種多様な情報の共有化が行えるGIS情報流通プラットフォームの開発を進めてきました。本プラットフォームは、NTTの研究所等が石川県金沢市で実施した「FTTH金沢トライアル実験*6」で基本機能(情報発信機能、複数データベース連携機能、地図著作権保護機能)の検証を行い、良好な結果を得たアプリケーションを活用し開発したものです。


2.実証実験の概要
(1)目的
<1>  地図データ、タウンページデータ、広告情報等データ更新技術の検証
<2>  ユーザインタフェース技術の検証
 (当面はPCのみ、Lモード・iモード・PDAへ順次拡大予定)
<3>  インターネット広告サービスの市場調査(サービスモデル、ビジネスモデルの検証)

(2)サービスの内容
<1>  多彩な情報の提供
 GIS情報流通プラットフォームは、地図データをベースにして、複数のサーバからデータを収集し組み合わせることにより、以下のような情報を提供することができます。
地図情報
株式会社エヌ・ティ・ティ・エムイーの1/2500縮尺のデジタル地図
実証実験での地図提供範囲:東京23区(ニーズに応じて拡大予定)
地図で指定した範囲にある店舗の一覧
実証実験でのタウンページ提供範囲:東京23区(ニーズに応じて拡大予定)
店舗までの最寄り駅からの道案内
店舗周辺の超短時間局所気象予測情報
店舗の広告情報(9月上旬以降)

<2>

 即時更新型簡易広告テンプレート
 コンピュータ操作に不慣れな人でも店舗の広告ホームページを作ることができるように、広告の雛形であるテンプレートを用意します。このテンプレートを使えば、店舗の情報、特売情報、商品情報等を簡単に登録し発信することができます。さらに、文字データだけではなく、画像ファイルを転送してテンプレート上から広告ホームページに登録することも可能です。
 また、このテンプレートは地図情報データベースと連動しているので、店舗の住所を登録するだけで、店舗に関連する上記<1>の情報を簡単に掲載することができます。
 さらに、鮮度の高い情報を発信するためにいつでも書きかえることができ、FAXで送信した内容を画像として登録することが可能なので、その日の特売情報等の新しい情報をリアルタイムに発信できます。

<3>

 地図情報検索機能
 地図で指定した範囲にある店舗情報を、業種別に検索することができます。例えば宿泊予定のホテルの位置を地図で確認し、その付近のレストランやスーパーマーケットなど別業種の情報を簡単に検索することができます。

<4>

 店舗の位置および住所等の鮮度の高い情報の提供
 地図情報を利用する際には、道路や店舗の情報等が誤っていれば役に立ちません。多くの店舗が開店、閉店、転居する状況の中で地図情報を正確に提供するためには、地図やタウンページ等のデータを最新のものに更新する機能を持ち、鮮度の高い情報を維持することが課題となります。GIS情報流通プラットフォームは、NTTサイバースペース研究所で開発した自然言語解析技術(アドレスマッチング)*7を用いており、地図上に鮮度の高いタウンページデータを提供するための機能を備えています。

(3)期間
平成13年8月3日(金)から平成14年3月31日(日)まで

(4)実験に参加可能な方
<1>  情報閲覧者側
インターネットユーザ(Windows版I.E.ver5.0以降推奨)

<2>

 広告情報発信者側(9月上旬以降、以下の実験対象業種のみ)
東京23区内にある店舗(タウンページクラブ会員*8店舗のみ)の情報提供者
〈実験対象業種〉
〈実験対象業種〉

(5)情報提供場所
NTT−BJのiタウンページ(URL:http://itp.ne.jp/
 ※ 実験対象業種の店舗に対する「Area MAP」リンクでの提供
NTT東日本のサイト(URL:http://towny.e-machi.gr.jp/


3.各社の役割
(1)NTT東日本
<1>  GIS情報流通プラットフォームを用いたインターネット広告ビジネスのサービス性、ビジネス性の検証
<2>  GIS情報流通プラットフォームのユーザインタフェース、地図情報、タウンページ情報の更新機能等の機能検証および性能評価

(2)NTT−BJ
<1>  GIS情報流通プラットフォームとiタウンページの連携を行い、サイト上での地図利用にあたっての利用者の評価
<2>  タウンページクラブ会員を対象とした広告ビジネス性の検証



用語説明
*1  GIS (地理情報システム)
 Geographic Information System の略。地理的な位置を手がかりとして位置に関する情報を地図上で総合的に管理、加工できるシステムのこと。近年、パソコン単体で動作する安価なGISソフトウェアやインターネット上でも目的地周辺を地図で案内するサービスが出てきている。

*2

 ベクター地図
 地図の構成要素を線分で表現した地図。

*3

 ラスター地図
 地図を画像として表現した地図。

*4

 デフォルメ地図生成機能
 1/2500の詳細地図を利用して、道案内に必要なデータ(道路、ランドマーク)のみを抽出してわかりやすく再構成した地図。

*5

 超短時間局所気象予測機能
 狭い地域の短時間先の降水予測をする機能。2.5km四方単位で、3時間先までの予測を10分間隔で行うことができる。

*6

 FTTH金沢トライアル実験
 日本電信電話株式会社、西日本電信電話株式会社、松下電器産業株式会社、 松下通信工業株式会社、北陸松下ライフエレクトロニクス株式会社の5社で2000年 5月より1年間金沢市内を対象に行ったFTTHを利用した情報通信ビジネスの共同トライアル。

*7

 自然言語解析技術(アドレスマッチング)
 住所や店舗名などを、地図上の座標情報に変換する技術。

*8

 タウンページクラブ会員
 店舗や会社の特徴、取扱い商品やサービスをiタウンページに登録できる有料の広告会員。iタウンページでの検索結果に優先してリスティングされ、詳細な情報を表示することもできる。



GIS情報流通プラットフォームによるインターネット広告サービスイメージ図
店舗広告ページの例
最寄駅から目的地までの道案内例
地図を用いたタウンページ検索
超短時間気象予測


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