NTT東日本
NTT東日本トップへ戻る
関東病院
NTT東日本 関東病院
日本医療機能評価機構 個人情報保護について サイトマップ
関東病院トップ > 診療科案内 > 外科
文字の大きさ 文字を大きくする 文字を小さくする
外科
医師紹介 外来担当医

扱う疾患および特色



【図1外科スタッフ】
 外科では、胃癌、大腸癌、食道癌、肝癌などの消化器疾患を中心に、甲状腺や乳腺疾患、ヘルニア、痔なども含めた広い領域で最先端の外科治療を行っています。もちろん最新の腹腔鏡下手術も行っています。急性虫垂炎や腸閉塞などの救急患者さんの緊急受け入れ体制も万全です。各種の手術で専門のスタッフがいろいろと工夫を重ねており、術後15日で退院する食道癌の手術、日帰り手術を含めて患者さんに選んでいただく「お好みメニュー方式」のソケイへルニアの手術治療、乳房再建まで行う乳癌の手術、小さな創で行う腹腔鏡補助下の胃癌・大腸癌の手術、経肛門アプローチによる直腸腫瘍の手術などの新しい治療に取り組んでいます。また食道癌の放射線化学療法や、胃癌・大腸癌の手術不能の進行癌や術後再発患者さんの抗癌剤の治療も外科で行っており、さらに他院で手術を受けられた方の術後再発の疼痛緩和や入院での治療もお引き受けしています。セカンドオピニオンにも応じておりますので、どうぞお気軽にお申し出下さい。
 また治療計画をわかりやすく説明したクリティカルパス(クリニカルパスともいいます)では当科は日本のパイオニアです。クリティカルパスとは、患者さんの入院中の全予定をまとめた計画表です(図2 クリティカルパス:pdf file 164kb)。クリティカルパスがあると、うっかりミスや指示漏れがなくなり安全な医療が推進できます。また患者さんも御家族も入院中のすべての検査や治療経過を御自分で理解できるので、安心して充実した病院での入院期間を過ごすことができます(図3 当科のパスでのおもな病気の入院期間)。術前・術後を通じて無駄な入院期間がなくなるので入院期間が短縮でき、医療費も安くなり、患者さんには大変好評です。当科では胃癌、大腸癌、乳癌,胆石、ソケイヘルニア、内痔核などの入院にはパスによる治療・看護を採用しており、患者さんだけでなく御家族も安心できると大変喜んで頂いています。さらに術後感染対策としての「外科手術部位感染surgical site infection(SSI)のサーベイランス」をわが国で先頭になって行い、術後の感染予防に熱心に取り組んでいますので徐々に感染も減っています(図4 術後の手術部位感染患者の推移)
 患者さん皆さんに納得していただける質の高い外科治療をご提供しています。
 月曜日、金曜日にはオープンクリニックとして東光邦医師田中暖樹医師に 大腸・肛門疾患の診療に参加してもらっています。


図3:当科のパスでのおもな病気の入院期間
図4:術後の手術部位感染患者の推移

外科クリニカルインジケーター
  2007年 2008年
予期せぬ再入院 101件 44件
予期せぬ再手術 16件 11件
術後在院死亡 8人 7人

診療実績


 外科は年間約1400件以上の手術を行っています。2000年12月の新病院オープンを契機に手術数は増加しています。(図5)
  以下、おもな疾患別に手術治療についてご紹介します

図5:外科手術件数の推移

乳癌


 乳癌の診断では、不安を抱えて来院される患者さんのために、初診日にマンモグラフィー、超音波検査を行なうとともに,必要な症例では吸引細胞診まで行って、迅速な診断ができるように心がけています。乳癌の治療では有効な治療手段である手術治療、放射線治療、抗がん剤治療、ホルモン療法を、世界的なガイドラインに従って、最もよい成績が期待できるように組み合わせて治療しています。乳頭、乳輪を温存し、乳腺の一部のみを切除する乳房温存療法の症例数も徐々に増加しています(図6)。また患者さんの御希望に応じて、人工乳房や腹直筋皮弁を利用する乳房再建術を行っています(図7)。腹直筋皮弁を利用する乳房再建術では顕微鏡を使用してマイクロ血管吻合を行うこともあります。
 当院での乳癌の治療成績を、進行度別に表(図8)とグラフ(図9)、腫瘍径別に表(図10)とグラフ(図11)、リンパ節転移の程度別に表(図12)とグラフ(図13)に示します。進行度(Stage)は、腫瘍径(T)、リンパ節転移の程度(N)、遠隔転移の有無(M)により、1、2A、2B、3A、3B、4の6段階に分類されます。Stage 1は早期乳癌に相当します。腫瘍径(T)は、腫瘍の大きさと胸壁や 皮膚への浸潤の有無により、Tis、T0、T1、T2、T3、T4の6段階に分類されます。リンパ節転移の程度(N)は、リンパ節転移の部位と固定の有無により、N0、N1、N2、N3の4段階に分類されます。。


図6:乳癌手術症例数 −乳房切除術と乳房温存療法−



図7:術後写真

乳癌の進行度別生存率 (NTT関東病院2001-2005年 362例)
stage 症例数 1年 2年 3年 4年 5年 6年
1 128 1 0.991 0.991 0.991 0.991 0.991
2A 126 1 1 0.989 0.989 0.989 0.989
2B 63 1 0.981 0.956 0.925 0.925 0.925
3A 32 0.934 0.831 0.604 0.453 0.453 -
3B 9 1 1 0.5 - - -
4 4 0.5 0.5 - - - -

図8:乳癌の進行度別生存率(表)


乳癌の進行度別生存率(NTT関東病院 2001-2005年 362例 )


図9:乳癌の進行度別生存率


乳癌の腫瘍径別生存率 (NTT関東病院2001-2005年 362例)
T腫瘍径 症例数 1年 2年 3年 4年 5年 6年
1
<2.0cm
170 1 0.993 0.986 0.986 0.986 0.986
2
2.1-5.0cm
154 0.993 0.97 0.949 0.936 0.936 0.936
3
5.1cm<
27 0.962 0.962 0.824 0.987 0.687 -
4
皮膚・胸壁浸潤
11 0.8 0.8 0.4 - - -

図10:乳癌の腫瘍径別生存率(表)


乳癌の腫瘍径別生存率(NTT関東病院 2001-2005年 362例 )

図11:乳癌の腫瘍径別生存率


乳癌のリンパ節転移別生存率 (NTT関東病院2001-2005年 362例)
N(リンパ節転移) 症例数 1年 2年 3年 4年 5年 6年
0 232 1 0.995 0.995 0.995 0.995 0.995
1 101 0.99 0.979 0.904 0.884 0.884 0.884
2 29 0.89 0.791 0.703 0.527 0.527 0.527

図12:乳癌のリンパ節転移別生存率(表)



乳癌のリンパ節転移別生存率(NTT関東病院 2001-2005年 362例 )


図13:乳癌のリンパ節転移別生存率
食道癌


 食道癌は悪性度も高く、手術も開腹操作と開胸操作が必要で、患者さんにとっては大変負担の大きな手術です。当科での手術方法は従来の食道癌手術と異なり、開腹操作を先行して胸腔内で器械で吻合する新しい術式(開腹先行・右開胸での胸腔内器械吻合の切除再建一期手術)を開発しました(図14 胸腔内器械吻合の術中写真)。この術式では合併症も少なく、術後15日前後で退院する患者さんが多くなっています(図15 食道癌の術後在院期間)

図14:胸腔内器械吻合の術中写真
。手術後の長期成績もStage I、II、IIIまでの進行度では良好な成績です(図16 食道癌の切除後の生存率)。入院も早くできますので、手術までの期間も短く、短期間で病気から快復を望めます。また放射線科と協力し、抗癌剤治療と放射線治療を組み合わせた新しい化学放射線療法を行い、癌が完全に消失する患者さんも経験し、良好な成績をあげています。小さな早期食道癌に対しては,消化器内科と協力して内視鏡的粘膜切除術での内視鏡的な治療を積極的に行っています。また咽頭癌、喉頭癌など頭頚部癌に対し、耳鼻科・口腔外科とタイアップして手術を行っています。声帯を切除する大きな手術となることも多いのですが、2002年の3例からスタートして、2003年には8例、2004年には8月までに10例の手術を行い、いずれも順調に経過しています。


2001.1〜2005.8(全食道癌切除症例;105例)
クリニカルパス症例;43例(2領域郭清;14例,3領域郭清;29例)
平均在院日数;15.0日

図15:食道癌手術のクリニカルパス(15日)の術後在院日数


図16:食道癌切除例の生存率

胃癌


 わが国の消化器癌のなかで最も多い胃癌では、出血の少ない安全な手術を心がけており、合併症の少ない器械吻合や膵臓を温存する脾臓合併切除の胃全摘術、さらには小さな創で手術ができる腹腔鏡補助下の胃切除術を行っています(図17 胃癌手術症例数)。クリティカルパスで治療していますので、幽門側胃切除術では、手術2日前に入院し、手術後16日目に退院するという、計19日間の入院を標準としています。もちろん、個々の患者さんの状態・ご要望に応じて変更も行っています。クリティカルパス導入で、術後の平均在院日数(図18)、胃癌手術での入院費(図19;幽門側胃切除術での入院費の平均。通常は3割が自己負担です。ただし約7万円を越える金額については、申請すれば後日に健康保険より還付されます)ともに徐々に減少しつつあり、合併症の少ない、より安全で確実な手術が行われていますので、良好な術後成績がえられています(図20)。また手術以外でも、新しい抗癌剤治療で化学療法の奏効例も増加しており、積極的に再発癌の治療も行っています。他院で手術を受けられてお悩みの方もどうぞお見え下さい。

図17:胃癌手術症例数の推移
図18:胃癌術後在院日数

グラフの縦軸の数値は保険点数で、この10倍の額が医療費となり、通常はその3割を自己負担することになります。ただし約7万円を越える金額については、申請すれば後日に健康保険より還付されます。
図19:幽門側胃切除術での入院費用


図20:胃癌切除例(2001〜2007症例) Stage別生存率

大腸癌


 大腸癌はわが国で急増しています。大腸癌はその部位で結腸癌と直腸癌に分かれますが、併せると胃癌症例数にほぼ匹敵する手術数を行っています(図21 大腸がんの手術数)。早期の結腸癌では腹腔鏡を応用して創部の小さな侵襲の小さな手術を行い、患者さんに喜んで頂いています。また直腸癌では、器械吻合の応用により肛門を温存した手術を積極的に行っています。また小さな直腸癌では経肛門的に切除するTEM(transanal endoscopic microsurgery)手術を施行して、肛門機能を温存しています。大腸癌の手術成績は手術時の進行度によって決まります(図22,23,24 大腸癌の手術成績)。当院では消化器内科、内視鏡部だけでなく外科でも大腸ファイバー検査を行っていますので、大腸癌が早期で発見されるように大腸の定期検診をお受けください。
【図21:大腸癌の手術件数の推移】

【図22:大腸癌全体の生存曲線(1995年1月〜1999年12月)】

【図23:根治度別生存曲線(1995年1月〜1999年12月)】

【図24:大腸癌stage別生存率(1995年1月〜2001年12月)】

肛門疾患


 肛門疾患の大半は痔核と痔瘻の手術ですが、クリティカルパスで5日間の入院で治療しています(図25)
図25:痔核・痔瘻の手術件数の推移

肝臓癌


 肝細胞癌の治療法としては、外科的切除,アルコール注入療法、ラジオ波凝固療法、肝動脈塞栓術などの治療法があります。当院では消化器内科と協力、肝障害の軽度な症例で、径2cm未満の肝細胞癌ではアルコール注入療法やラジオ波凝固療法の適応とし、径2cm以上の肝細胞癌の場合を肝切除の適応としています。肝切除にあたっては術前に肝機能と肝細胞癌の占拠部位の正確な評価を行うとともに、術中超音波検査を利用して最終的な切除範囲を決定し、出血量の少なく、また術後合併症の少ない手術を行っています(図26 肝切除症例数)。肝機能と腫瘍の占拠部位からみて、可能ならば、再切除も積極的に行っていますので良好な成績がえられています(図27、28)
 大腸癌からの肝転移は、積極的に切除することにより、20-40%の5年生存率が期待できます。切除後の肝転移再発例でも切除が最も有効な治療法ですので、積極的に再切除を行っています。
図26:肝切除手術症例数の推移

  1年生存率 2年生存率 3年生存率
肝細胞癌
(20例 2例死亡)
90% 90% 90%
大腸癌肝転移
(23例 4例死亡)
96% 88% 58%
図27:肝癌の手術成績 (他病死も含む)

図28:肝切除手術症例数の推移

膵臓癌


 膵臓癌は症状が出にくいため、進行した状態で発見されることの多い癌です。術前に腫瘍の広がりを正確に評価した上で、膵頭部の癌には膵頭十二指腸切除を、膵体尾部の癌には膵体尾部切除を積極的に施行しています(図29 膵臓癌の手術症例数)。術後補助療法として、また再発時の治療として、抗がん剤(ジェムザール)治療を行い、成績とQOLの向上に努めています。
図29:膵臓癌手術症例数の推移グラフ(2001年〜2008年)



図29_1:膵癌切除例生存率 (ジェムザール術後補助化学療法施行例)

胆石症


 当科では胆嚢胆石症は以前から腹腔鏡下手術を積極的に施行してきました(図30 胆石の手術症例数)。胆石症では入院翌日に手術、術後3〜4日目で退院のクリティカルパスで、計5日間または6日間の短期間で治療できます。腹腔鏡下手術では手術創が小さく、術中の出血は少なく、術後の疼痛も軽く、職場復帰も早い治療を行っています。また、急性胆嚢炎に対しては診断がつきしだい迅速に緊急手術を行って、早期の回復と入院期間の短縮を計っています。
図30:胆嚢摘出術 腹腔鏡下手術vs開腹手術

ヘルニア


 ソケイヘルニアは局所麻酔下、メッシュで補強するテンションフリー手術(図31、32 ソケイヘルニアの手術法)を行っていますので,入院期間は長くても3日までの短期間です(図33 ソケイヘルニアの手術症例数)。患者さんの御希望を伺って、日帰り手術(デー・サージェリー)か、手術日当日入院で手術翌日退院の1泊2日の入院、あるいは前日入院して術翌日に退院の2泊3日入院、以上の3種のコースから入院期間を患者さんご自身で選択していただく「お好みメニュー方式」で治療しています。術後の再発例も少なく優れた成績です。(図34)
図31:鼠径ヘルニア手術件数の推移

図32:テンションフリー3術式

図33:鼠径ヘルニア術式内訳(2002年)

■全症例数 219例
■再発例に対する手術数 16例
■当院手術例での再発数
  プラグ法後 1例
  PHS法後 1例
  クーゲル法後(初期症例) 3例

計5例
再発率 5÷219=2%
図34:再発症例の内容(2002年)

虫垂炎


 急性虫垂炎は正確な診断へと向上し、抗生物質が進歩したことで、手術をせずに保存的治療で軽快する患者さんも増えています。しかしまだまだ緊急手術の必要な方も多いので、このような方には早期診断・早期手術・短期間で退院の方針で治療しています。腹腔鏡下手術も行っています。
甲状腺癌


 甲状腺には悪性から良性まで多種類の腫瘍が認められます。甲状腺癌の多くは比較的悪性度が低いので、一般に径1.0cm未満の腫瘍は精査や治療の対象外とされており、当院でもその原則に従っています。径1.0cm以上の腫瘤については、超音波検査と穿刺吸引細胞診を初診日に行って、迅速な診断を心がけています。
腹腔鏡下手術


図35:腹腔鏡下手術
 当科では、腹腔鏡下胆嚢摘出術の導入に始まり、積極的に腹腔鏡下手術をおこなっております(図35)。全ての手術操作を腹腔鏡下でおこなう場合と、腹腔鏡下操作を活用して開腹するにしても最小限の侵襲でおこなう腹腔鏡補助下手術の場合とありますが、その疾患により適切に使い分けています。現在おこなっている術式を列記いたします。

腹腔鏡下: 胆嚢摘出術、総胆管切開切石術、脾臓摘出術、副腎摘出術、肝嚢胞開窓術、肝部分切除術
腹腔鏡補助下: 胃切除術、結腸切除術、小腸切除術

さらに適応を広げることが出来るように、努力しています。









診療科案内
循環器内科
消化器内科
神経内科
高血圧・腎臓内科
糖尿病・内分泌内科
血液内科
呼吸器科・肺外科
外科
心臓血管外科
脳神経外科
ガンマナイフセンター
脳卒中センター
整形外科
歯科口腔外科
皮膚科
泌尿器科
産婦人科
眼科
耳鼻咽喉科
小児科
精神神経科
放射線科
ペインクリニック科
リハビリテーション科
緩和ケア科
予防医学センター(人間ドック)
麻酔科
連携診療科
関連リンク
医師紹介
外来診療のご案内
外来担当医一覧
電話予約
NTT東日本トップ インターネット 電話 電報 官公庁・法人のお客さま NTT東日本について