関東病院


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基本研修プログラム

研修の目標 | 初期医療の基本的知識・技能 | 内科研修目標 | 外科研修目標 | 麻酔科研修目標 | 救急センター

小児科研修目標 | 産婦人科 | 精神神経科 | 地域医療(伊豆病院研修プログラム) | 総合診療科(救急研修)

1 研修の目標

以後の研修に先立ち、医療に関する最も基本的で重要な事項について具体的な理解を深め、効果的な研修が行えるようにする。

A 一般研修目標

  1. 医療の社会的側面についての理解を深める。
  2. 患者・家族との関係と医の倫理について理解を深める。
  3. 地域医療体制と院内組織を理解する。
  4. 文書、記録の作成・利用など具体的に理解する。
  5. 薬物の取扱いの基本的事項を理解する。
  6. 検査料、放射線科、リハビリテーション科などの業務の実態を理解し、基礎的検査法につい ての習得を図る。

B 具体的研修目標

  1. 医療における医師の責務についての理解を深める。
    医療行為、応召義務、交付義務、指導義務、診療録記載義務、届出義務など
  2. 医療関係職種の業務とチーム医療について理解を深める。
  3. 医療保険制度、社会保障について理解を深める。
    健康保険、労災保険、自賠責保険、医療公費負担制度など
  4. 患者・家族との関係と医の倫理についての理解と正しい態度を身につける。
    コミュニケーション、インフォームド・コンセント、脳死、臓器移植など
  5. 地域の医療制度を理解する。
    救急医療体制、新生児医療体制、福祉施設、保健所、福祉事務所、各研究会など
  6. 院内組織と院内各部門での業務の実際を理解する。
    患者、職員、情報の動きなど
  7. 診療録、診断書の正しい取扱い方を身につける。
    診療録、診断書、病歴管理、国際疾病分類(ICD)など
  8. 一般医薬品、血液製剤、麻薬の取扱い、医薬品副作用報告書等を正しく理解する。
  9. 検査科で研修を行い、業務の流れを把握し、基礎的検査方法を習得する。必要に応じて自ら実施し、結果を解釈すべき基本的検査方法を対象とする。
  10. 放射線科での研修を行い、業務の流れを把握し、以後、効率的なレントゲン検査指示が行えるようにする。
  11. リハビリテーション部門、救急外来での業務を研修する。

2 初期医療の基本的知識・技能(基本研修)

A 診療法

  • GIO:卒前に習得した面接法で診察法をさらに発展させ、初期診療に必要な基本的診を身につける。
  • SBOs:
    1. 全身の診察を正確に、かつ要領よく行える。
    2. 眼底の重大な所見を記述できる。
    3. 外耳道、鼓膜、鼻腔、咽頭、喉頭の異常を記述することができる。
    4. 直腸診で大きな異常を見つけることができる。
    5. 男・女性器の異常を指摘できる。
    6. 妊娠の初期症状を把握できる。
    7. 皮膚の所見を記述できる。
    8. 骨折、脱臼、捻挫の診断ができる。

B 基本的な臨床検査法

  • GIO:基本的な臨床検査法の選択、結果を解釈でき、緊急検査を実施できるようになる。
  • SBOs:
    1. 尿の一般検査を行い、検査の意義を解釈することができる。
    2. 便の肉眼的検査を潜血反応を実施し、解釈することができる。
    3. 血液一般検査と白血球百分率検査を実施し、異常な細胞について指導医に相談する。
    4. 出血時間の測定を行い、血液凝固機能に関する検査を指示し、結果を解釈できる。
    5. 血中尿素と血糖の簡易検査を実施し、解釈することができる。
    6. 血清生化学的検査を適切に指示し、その結果を解釈できる。
    7. 血液ガス分析を行い、結果を解釈できる。
    8. 血清免疫学的検査を適切に指示し、重要な異常を指摘できる。
    9. 内分泌学的検査を適切に指示し、その結果を解釈できる。
    10. 細菌塗抹、培養および薬剤感受性試験の結果を解釈することができる。
    11. 腰椎穿刺を行い、髄液検査を指示し、結果を解釈することができる。
    12. 心電図をとり、その主要変化を解釈することができる。
    13. 能検査の指示を行い、主要な変化を指摘できる。
    14. 脳波上の主要な異常波を指摘できる。
    15. 消化器検査の主なものを指示し、成績を解釈できる。
    16. 超音波検査の指示を行い、主要な変化を指摘できる。

C X線検査法

  • GIO:基本的なX線検査法を指示し、読影力を身につける。
  • SBOs:
    1. X線障害の予防を考慮して胸部・腹部・頭蓋・脊椎・四肢骨の単純X線検査を指示し、結果を指導医と相談する。
    2. 消化管・肺・脳・腎・の造影法(血管撮影を含む)によるX線画像の主な異常を指摘できる。
    3. 頭部・頸部・体幹のCT画像、MRI画像の主要変化を指摘できる。

D 核医学検査法

  • GIO:基本的な核医学検査を指示し、その結果を分析する能力を身につける。
  • SBOs:
    1. 汎用される核物質を列挙することができる。
    2. 各腫核医学検査の適応を述べ、指摘することができる。
    3. 各腫核医学画像の大きな変化を指摘し、分析することができる。

E 滅菌・消毒法

  • GIO:無菌的処置の際に必要な各腫の滅菌、消毒法についての知識と技能を身につける。
  • SBOs:
    1. 手術・観血的検査・創傷の治療などの無菌的処置の際に用いる器具や諸材料の滅菌法を述べることができる。
    2. 滅菌手術着や手袋の着用ができ、手指を適切に消毒することができる。
    3. 手術の術前の清拭や剃毛の指示と確認および消毒を行うことができる。

F 採血

  • GIO:臨床検査及び輸血のための血液を採取する技能を身につける。
  • SBOs:
    1. 目標とする臨床検査の種類に応じて注射器や容器の準備を指示し、確認できる。
    2. 臨床検査に必要な採血量をあらかじめ定めることができる。
    3. 静脈採血を正しく採血できる。
    4. 動脈採血を正しく採血できる。
    5. 採取した血液の検査前の処置を適切に行うことができる。
    6. 供血用血液を採取する際の諸注意を守り、正しく採取できる。

G 注射法

  • GIO:各注射法の適応についての知識と、正しい注射法の技術を身につける。
  • SBOs:
    1. 注射によって起こりうる障害を列挙し、その予防策と治療法を講じることができる。
    2. 注射部位を正しく選択できる。
    3. 皮下、皮内、静脈、動脈等各注射の特色と危険を確認して実施できる。

H 輸血・輸液法

  • GIO:輸血・輸液の基本的知識と手技を身につける。
  • SBOs:
    1. 輸血の種類と適応を述べることができ、輸血を正しく実施できる。
    2. 血液型検査の指示と解釈が適切にでき、クロスマッチを正確に実施し、判断できる。
    3. 輸血量と速度を決定できる。
    4. 輸血による副作用と事故を列挙でき、その予防・診断・治療法を実施できる。
    5. 輸液を正しく実施できる。すなわち水・電解質代謝の基本理論、輸液の種類と適応をあげ、輸液する薬液とその量を決定できる。
    6. 輸液によって起こりうる障害をあげ、その予防・診断・治療ができる。

I 穿刺法

  • GIO:診断または治療上必要な体腔などの穿刺法についての正しい知識と技能を身につける。
  • SBOs:
    1. 腰椎、胸腔、腹腔、骨髄の各穿刺法の目的、適応、禁忌、実施方法、使用器具、実施上の注意、起こりうる障害とその処置について説明ができ、実施できる。
    2. 内圧測定、採液、排液、脱気、薬剤注入など各目標に応じて適切な器具と、方法を選択できる。
    3. 採取した液についての適切な検査を指示し、その成績を解釈できる。
    4. 薬剤注入の適応を正しく判断できる。

J 導尿法

  • GIO:確実な導入ができる知識と技能を身につける。
  • SBOs:
    1. 導尿に関連する障害を列挙し、その予防策を講じることができる。
    2. 持続的導尿の管理ができ、中止する条件を述べることができる。
    3. 膀胱穿刺の必要な条件と実施する方法を述べることができる。

K 処方

  • GIO:一般的な薬剤についての知識と処方の仕方を身につける。
  • SBOs:
    1. 一般的経口および注射薬剤の適応、禁忌、使用量、副作用、配合禁忌、使用上の注意を上げ、処方できる。
    2. 薬物療法の成果を評価することができる。
    3. 麻薬の取扱い上の注意を述べ、正しく処方し、適切に処理できる。

L 簡単な局所麻酔と外科手術

  • GIO:簡単な基本的局所麻酔と外科的手技を身につける。
  • SBOs:
    1. 汎用される外科器具(メス、剪刀、鈎、縫合針、縫合糸)の操作ができる。
    2. 上記の外科器具を適切に選択できる。
    3. 局所浸潤麻酔とその副作用に対する処置が行える。
    4. 簡単な創面の止血(圧迫、圧座、結紮、縫合)が行える。
    5. 単純な皮下腫瘍の切開や排膿ができる。

M 術前術後の管理

  • GIO:手術前の患者の基礎的な管理能力を身につける。
  • SBOs:
    1. 手術の適応に必要な既往歴の問診を行い、術前の検査を指示し、結果を判断できる。
    2. 手術予定患者の不安に心理的配慮を行い、術前の処置を指示できる。
    3. 術後起こりうる合併症および異常に対して基礎的な対処ができる。

N 救急対処法

  • GIO:救急に対するために急性諸症の諸原因を再認識し、与えられた状況下で最も適切な処置を講じることができる。
  • SBOs:
    1. バイタルサイン(意識、体温、呼吸、循環状態、尿量など)チェックができる。
    2. 発症前後の状況の把握は本人だけでなく、家族、同僚、付添人などからも十分に収集することができる。
    3. 人工呼吸(用手、ローロ、アンビュー)および胸骨圧迫式心マッサージができる。
    4. 静脈の確保ができる。
    5. 気管内挿管ができる。
    6. 気管切開の適応を述べることができる。
    7. レスピレーターを装着し、調節できる。
    8. 直流除細動の適応を述べることができる。
    9. 必要な薬剤(速効性強心剤、利尿薬など)を適切に使用できる。
    10. 大量出血の一般的対策を講じることができる。
    11. 創傷の基本的処置(止血、感染防止、副木など)がとれる。
    12. 中心静脈圧の測定ができる。
    13. 初期治療を継続しながら適切な専門医に連絡する状況判断ができる。
    14. 重症患者の転送に当たって、主要な注意を指示できる。
    15. 採血して血液ガス分析を行い、結果を解釈できる。
    16. 緊急手術を要する場合、術前の最小限の検査および処置を行い、専門の医師に転送できる。

O 末期患者の管理

  • GIO:全人間的観点から末期患者の適切な医学的管理を行う能力を身につける。
  • SBOs:
    1. 末期患者の病態整理と心理的状態とその変化を述べることができる。
    2. 末期患者の治療を具体的だけでなく、心理的、社会的な理解の上に立って行える。
    3. 末期患者とその家族の間の社会的関係を理解し、それに対して配慮できる。
    4. 死後の法的処置を確実に行える。

3 内科研修目標

基本研修の基本的臨床研修目標に準じる。

  • GIO:臨床医あるいは家庭医として、多様なニーズに対応できるようになるために、必須かつ 基本的な診療に関する知識技能および態度を養うことを目標とする。これに含まれる要 素としては以下のことがあげられる。
  • SBOs:
    1. 内科における頻度の高い疾病(高血圧、脳血管障害、癌虚血性心疾患など)の診断と治療 ができる。
    2. 救急の初期治療ができる。
    3. 適切に他科あるいは上級医師に紹介できる。
    4. 生活習慣病のリスクを理解し、保険指導ができる。
    5. 診療内容を正確に記録、伝達できる習慣を身につける。
    6. 老人における、整理、代謝、精神面の特徴を知った上で老齢患者の治療、保険管理ができる。
  • LS(OJT):
    1. 毎日回診を行い指導医とすべての担当患者についての検討を行う。
    2. 新患については自ら病歴聴取と診察を行い、その所見を指導医の診察により確認する。また指導医とともに診断・治療方針について検討を行う。
    3. 週1〜2回の症例カンファランス・部長回診において自らが症例のまとめと問題点・解決法を発表し、指導医との討論をえて診療の場に活かす工夫をする。
    4. 担当患者の退院時に指導医の指導のもと退院要約を作成する。その際に最新の治療指針、ガイドライン、文献をもとに考察を行う。
    5. 症例をまとめて研究会・学会・学術誌に発表する。発表の方法を学ぶ。

4 外科研修目標

プログラムAにおいて

  • GIO:外科系疾患の診断力を養い、術前術後の管理を修得し、外科的患者に対し適切な外科処置 を身につける。
  • SBOs:
    • 【1】重要な検査の診断が可能になる。
      1. 胸部X-P、腹部X-P
      2. 胃十二指腸透視
      3. 注腸造影
      4. 直腸肛門鏡検査
    • 【2】基本的な外科的手技・処置
      1. 採血、注射、静脈確保、経鼻胃カテーテル挿入が可能になる。
      2. 創傷処置を修得する。
      3. 手洗いができる。
      4. 糸結び、抜糸、皮膚縫合などの外科的基本手技を経験する。
    • 【3】重要な救急疾患が理解できる。
      1. ヘルニア
      2. 虫垂炎
      3. 胆石症
      4. 胃十二指腸潰瘍
      5. レイウス
    • 【4】術前リスク評価が可能になる。
      1. 心肺機能
      2. 肝機能
      3. 腎機能
      4. 代謝内分泌機能その他
    • 【5】主要疾患の術後管理を経験する。
      1. ヘルニア根治術
      2. 虫垂切除術
      3. 胆嚢摘出術
      4. 乳房切除術
      5. 胃切除術
    • 【6】その他
      1. 指導医の下、日常業務の修練に徹し、病棟その他の全ての変化に対し、初動医として対処できるようになる。
      2. カンファランスで症例の的確な提示と応答ができるようになる。

プログラムBにおいて

プログラムAの外科研修目標に、以下の点を加える。

  • GIO:出来るかぎり多くの手術に参加し、小手術の術者を経験する。
  • SBOs:
    • 【1】重要な検査の実施診断が可能になる。
      1. 腹部超音波検査
      2. 上部消化管内視鏡検査を経験する。
    • 【2】基本的な外科的手技・処置を修得する。
      1. 胸・腹腔穿刺、中心静脈カテーテル挿入などを修得する。
    • 【3】重要な救急疾患が理解診断できる。
      1. その他の急性腹症
    • 【4】主要疾患の術後管理を修得する。
      1. 痔患
      2. 甲状腺切除術
      3. 大腸切除術
      4. 食道切除術
      5. 肝切除術
      6. 胆膵悪性疾患切除術
    • 【5】手術
      1. 外来小手術に準じた手術の術者を経験する。
    • 【6】その他
      1. 抄読会の当番を行い、新鮮で臨床に益する論文の紹介を行う。

5 麻酔科研修目標

プログラムAにおいて

  • 目 標:手術患者に対する麻酔管理(80-100症例)を麻酔科スタッフ医師の指導のもとで行い、 気道確保、循環管理、呼吸管理、体液管理、代謝管理、鎮痛法などの基礎知識および基本的技術を習得することを目的とする。
  1. 術前回診
    • GIO:術前回診で患者状態を把握して、麻酔リスクを的確に判断し、適切な麻酔方法および術中モニターを選択できる。
    • SBOs:
      1. 現病歴、既往歴、家族歴、麻酔歴を正確に把握することができる。
      2. 術前の臨床検査の結果を適正に評価することができる。
      3. 患者の全身状態、脱水状態、合併症、常用薬剤を把握することができる。
      4. 指導医の下で麻酔前投薬を決定して、指示ずることができる。
      5. 指導医の下で経口接種制限時間を適正に決定して、指示することができる。
      6. 麻酔方法、麻酔の危険性や安全性を患者に分かり易く説明することができる。
  2. 手術室

    麻酔科スタッフ医師の指導のもと安全に麻酔管理を行うための基礎知識と技術を身につける。

    【麻酔器、麻酔用器具、モニター機器】
    • GIO:麻酔器、麻酔用器具、モニター機器に関する基礎知識と適正に使用するための技術を身につける。
    • SBOs:
      1. 麻酔回路を正確に接続することができる。
      2. 麻酔器を正確に作動させることができる。
      3. 麻酔用人工呼吸器を正確に作動させることができる。
      4. 麻酔必要器具を適正に使用することができる。
      5. ベットサイドモニタを正確に作動させることができる。
      6. 心電図電極を適正な位置に貼付し、心電図の波形をモニターに表示させることができる。
      7. パルスオキシメーターの原理を理解し、正しく使用することができる。
      8. 筋弛緩モニタリングの原理を理解している。
    【全身麻酔の実技】
    • GIO:全身麻酔を麻酔科スタッフ医師の指導の下に行い、安全な全身麻酔法を身につける。
    • SBOs:
      1. 必要な麻酔薬、麻酔用具を準備することができる。
      2. 術中に使用する薬剤を準備することができる。
      3. 麻酔器の始業点検を行うことができる。
      4. 必要なモニタリング機器を準備することができる。
      5. 末梢静脈路を確保することができる。
      6. 用手的な気道確保を行うことができる。
      7. エアウェイを使用することができる。
      8. マスク&バッグにより陽圧換気による補助呼吸や調節呼吸を行うことができる。
      9. 指導医の下でラリンジアルマスクによる気道確保を行う。(約7例)
      10. 指導医の下で経口気管挿管を行う。(約60症例)
      11. 食道内聴診器を使用することができる。
      12. 麻酔用人工呼吸器を使用することができる。
      13. 手術体位による神経損傷、皮膚損傷を防止することができる。
      14. 気管内挿管中の患者で用手的補助呼吸や用手的調節呼吸を行うことができる。
      15. 麻酔中に起こる得る合併症についての正確な知識がある。
      16. 悪性過高熱についての知識があり、治療法を知っている。
      17. フルストマックの患者の麻酔の危険について理解している。
      18. 硬膜外麻酔併用全身麻酔の長所、短所を理解している。
      19. 硬膜外オピオイド鎮痛法を理解している。
      20. 感染防止に注意して全身麻酔を行うことができる。
      21. ジャクソンリース呼吸回路を正しく使用することができる。
      22. 麻酔からの覚醒過程を理解している。
      23. 指導医の下で気管内吸引を行うことができる。
      24. 口腔内吸引を行うことができる。
    【脊椎麻酔の実技】
    • GIO:脊椎麻酔を麻酔科スタッフ医師の指導下に実施して、安全な脊椎麻酔法を身につける。
    • SBOs:
      1. 脊椎麻酔の原理を理解している。
      2. 指導医の下で脊椎麻酔の実技を行う。(10例程度)
      3. 術中必要薬、必要物品の理解と準備ができる。
      4. 脊椎麻酔の合併症の知識がある。
      5. 指導医の下で脊椎麻酔の合併症に適切な対策を行うことができる。
      6. 感染防止に注意して脊椎麻酔を行うことができる。
  3. 回復室
    • GIO:回復室での患者管理を身につけて、安全に帰棟させるための知識と技術を身につける。
    • SBOs:
      1. 回復室の目的を理解している。
      2. 復室スコアを判定することができる。
      3. 回復室において指導医の下で術後鎮痛を行うことができる。
      4. 回復室で起こり得る術後合併症を理解している。
      5. 指導医の下で術後合併症に適切に対処できる。
  4. 術後回診
    • GIO:良い麻酔管理を行うために術後回診を行う。
    • SBOs:
      1. 術後回診を術後2-3日以内に行うことができる。
      2. 適切に術後回診を行うことができる。

プログラムBにおいて

  • 目 標:手術患者に対する麻酔管理(120-150症例)を麻酔科スタッフ医師の指導のもとで行い、 気道確保、循環管理、呼吸管理、体液管理、代謝管理、鎮痛法などの基礎知識および基本 的技術を習得することを目的とする。
  1. 術前回診
    • GIO:前回診で患者状態を把握して、麻酔リスクを的確に判断し、適切な麻酔方法および 術中モニターを選択できる。
    • SBOs:
      1. 現病歴、既往歴、家族歴、麻酔歴を正確に把握することができる。
      2. 術前の臨床検査の結果を適正に評価することができる。
      3. 患者の全身状態、脱水状態、合併症、常用薬剤を把握することができる。
      4. 指導医の下で麻酔前投薬を決定して、指示ずることができる。
      5. 指導医の下で経口接種制限時間を適正に決定して、指示することができる。
      6. 麻酔方法、麻酔の危険性や安全性を患者に分かり易く説明することができる。
  2. 手術室

    麻酔科スタッフ医師の指導のもと安全に麻酔管理を行うための基礎知識と技術を身につける。

    【麻酔器、麻酔用器具、モニター機器】
    • GIO:麻酔器、麻酔用器具、モニター機器に関する基礎知識と適正に使用するための技術を身につける。
    • SBOs:
      1. 麻酔回路を正確に接続することができる。
      2. 麻酔器を正確に作動させることができる。
      3. 麻酔用人工呼吸器を正確に作動させることができる。
      4. 麻酔必要器具を適正に使用することができる。
      5. ベットサイドモニタを正確に作動させることができる。
      6. 心電図電極を適正な位置に貼付し、心電図の波形をモニターに表示させることができる。
      7. パルスオキシメーターの原理を理解し、正しく使用することができる。
      8. 筋弛緩モニタリングの原理を理解している。
    【全身麻酔の実技】
    • GIO:全身麻酔を麻酔科スタッフ医師の指導の下に行い、安全な全身麻酔法を身につける。
    • SBOs:
      1. 必要な麻酔薬、麻酔用具を準備することができる。
      2. 術中に使用する薬剤を準備することができる。
      3. 麻酔器の始業点検を行うことができる。
      4. 必要なモニタリング機器を準備することができる。
      5. 末梢静脈路を確保することができる。
      6. 動脈路を確保することができる。
      7. 用手的な気道確保を行うことができる。
      8. エアウェイを使用することができる。
      9. マスク&バッグにより陽圧換気による補助呼吸や調節呼吸を行うことができる。
      10. 指導医の下でラリンジアルマスクによる気道確保を行う。(約15例)
      11. 指導医の下で経口気管挿管を行う。(約90症例)
      12. 挿管困難の対処法を理解している。
      13. 指導医の下で気管支ファイバーにより気管内チューブの位置の確認ができる。
      14. 食道内聴診器を使用することができる。
      15. 麻酔用人工呼吸器を使用することができる。
      16. 手術体位による神経損傷、皮膚損傷を防止することができる。
      17. 気管内挿管中の患者で用手的補助呼吸や用手的調節呼吸を行うことができる。
      18. 指導医の下で吸入麻酔による麻酔維持を行うことができる。
      19. 指導医の下で静脈麻酔薬による麻酔維持を行うことができる。
      20. 指導医の下で筋弛緩薬を適正に投与することができる。
      21. 麻酔中に起こる得る合併症についての正確な知識がある。
      22. 悪性過高熱についての知識があり、治療法を知っている。
      23. フルストマックの患者の麻酔の危険について理解している。
      24. 硬膜外麻酔併用全身麻酔の長所、短所を理解している。
      25. 硬膜外オピオイド鎮痛法を理解している。
      26. 感染防止に注意して全身麻酔を行うことができる。
      27. ジャクソンリース呼吸回路を正しく使用することができる。
      28. 麻酔からの覚醒過程を理解している。
      29. 指導医に下で気管内吸引を行うことができる。
      30. 口腔内吸引を行うことができる。
      31. 指導医の下で気管内チューブの抜管を安全に行うことができる。
      32. 抜管直後の患者状態を正確に判断できる。
    【脊椎麻酔の実技】
    • GIO:脊椎麻酔を麻酔科スタッフ医師の指導下に実施して、安全な脊椎麻酔法を身につける。
    • SBOs:
      1. 脊椎麻酔の原理を理解している。
      2. 指導医の下で脊椎麻酔の実技を行う。(20例程度)
      3. 術中必要薬、必要物品の理解と準備ができる。
      4. 脊椎麻酔中の鎮静薬や鎮痛薬を安全に使用することができる。
      5. 脊椎麻酔の合併症の知識がある。
      6. 指導の下で脊椎麻酔の合併症の対策を行うことができる。
      7. 感染防止に注意して脊椎麻酔を行うことができる。
  3. 回復室
    • GIO:回復室での患者管理を身につけて、安全に帰棟させるための知識と技術を身につける。
    • SBOs:
      1. 回復室の目的を理解している。
      2. 復室スコアを判定することができる。
      3. 回復室において指導医の下で術後鎮痛を行うことができる。
      4. 回復室で起こり得る術後合併症を理解している。
      5. 指導医の下で術後合併症に適切に対処できる。
  4. 術後回診
    • GIO:良い麻酔管理を行うために術後回診を行う。
    • SBOs:
      1. 術後回診を術後2-3日以内に行うことができる。
      2. 適切に術後回診を行うことができる。

6 救急センター

プログラムの目的と特徴

  1. 目的
    救急センター、ICU・SCU、CCU等での救急医療を通じて、プライマリイケアにおける基本的な知識と技術を修得して、救急患者への適切な診療ができるようにする。
  2. 特徴
    当院は東京都指定の二次救急病院であり、三次救急病院ではないが脳神経系(SCU)、循環器系(CCU)では三次救急レベルの診療を行い、従来からある内科系、外科系、産婦人科系、ICUの合計6系統で救急体制を維持し、月間約280台の救急車を受け入れながら地域医療の一端を担っている。
    1年目の総合診療科と2年目の脳卒中センターのローテーション時に救急研修を各1ヶ月研修するが、その他、各科ローテート中の救急センターでの外来診療、麻酔科での気管内挿管・呼吸・循環管理、ICU・SCU、CCU入室患者の受け持ちなどを通して、知識と技術の研修を行う。
    具体的には、日本救急医学会の救急医学領域教育研修委員会が作成したカリキュラムに準ずる研修とする。このカリキュラムには、厚生労働省によるカリキュラム案の救急医療関連項目と、、日本救急医学会認定医診療実績において必要とされる項目の中から、研修期間中にも修得可能なものを加味して作成されている。
GIO:
  • 生命や機能的予後に係わる、緊急を要する病態や疾病、外傷に対する適切な診断・初期治療能力を身につける。
  • 救急医療システムを理解する。
  • 災害医療の基本を理解する。
  • SBOs:
    • 【1】救急診療の基本的事項
      1. バイタルサインの把握ができる。
      2. 身体所見を迅速かつ的確にとれる。
      3. 重症度と緊急度が判断できる。
      4. 二次救命処置(ACLS)ができ、一次救命処置(BLS)を指導できる。
        *ACLS (Advanced Cardiovascular Life Support)は、バッグ・バルブ・マスク等を使う心肺蘇生法や除細動、気管挿管、薬剤投与等の一定のガイドラインに基づく救命処置を含み、BLS(Basic Life Support)には、気道確保、心臓マッサージ、人工呼吸等の、機器を使用しない処置が含まれる。
      5. 頻度の高い救急疾患・外傷の初期治療ができる。
      6. 専門医への適切なコンサルテーションができる。
      7. 大災害時の救急医療体制を理解し、自己の役割を把握できる。
    • 【2】救急診療に必要な検査
      1. 必要な検査(検体、画像、心電図)が指示できる。
      2. 緊急性の高い異常検査所見を指摘できる。
    • 【3】経験しなければならない手技
      *必修項目:下線の手技を自ら行った経験があること。
      1. 気道確保を実施できる。
      2. 気管挿管を実施できる。
      3. 人工呼吸を実施できる。
      4. 心マッサージを実施できる。
      5. 除細動を実施できる。
      6. 注射法(皮内、皮下、筋肉、点滴、静脈路確保、中心静脈路確保)を実施できる。
      7. 緊急薬剤(心血管作動薬、抗不整脈薬、抗けいれん薬など)が使用できる。
      8. 採血法(静脈血、動脈血)を実施できる。
      9. 導尿法を実施できる。
      10. 穿刺法(腰椎、胸腔、腹腔)を実施できる。
      11. 胃管の挿入と管理ができる。
      12. 圧迫止血法を実施できる。
      13. 局所麻酔法を実施できる。
      14. 簡単な切開・排膿を実施できる。
      15. 皮膚縫合法を実施できる。
      16. 創部消毒とガーゼ交換を実施できる。
      17. 軽度の外傷・熱傷の処置を実施できる。
      18. 包帯法を実施できる。
      19. ドレーン・チューブ類の管理ができる。
      20. 緊急輸血が実施できる。
    • 【4】経験しなければならない症状・病態・疾患
      A 頻度の高い症状
      *必修項目:下線の症状を経験する。「経験」とは、自ら診療し、鑑別診断を行うこと。
      1. 発疹
      2. 発熱
      3. 頭痛
      4. めまい
      5. 失神
      6. けいれん発作
      7. 視力障害、視野狭窄
      8. 鼻出血
      9. 胸痛
      10. 動悸
      11. 呼吸困難
      12. 咳・痰
      13. 嘔気・嘔吐
      14. 吐血・下血
      15. 腹痛
      16. 便通異常(下痢、便秘)
      17. 腰痛
      18. 歩行障害
      19. 四肢のしびれ
      20. 血尿
      21. 排尿障害(尿失禁・排尿困難)
      B 緊急を要する症状・病態
      *必修項目:下線の病態を経験すること。「経験」とは、初期治療に参加すること。
      1. 心肺停止
      2. ショック
      3. 意識障害
      4. 脳血管障害
      5. 急性呼吸不全
      6. 急性心不全
      7. 急性冠症候群
      8. 急性腹症
      9. 急性消化管出血
      10. 急性腎不全
      11. 急性感染症
      12. 外傷
      13. 急性中毒
      14. 誤飲、誤嚥
      15. 熱傷
      16. 流・早産および満期産(当該科研修で経験してもよい)
      17. 精神科領域の救急(当該科研修で経験してもよい)
        *重症外傷症例の経験が少ない場合、JATEC (Japan Advanced Trauma Evaluation and Care)の研修コースを受講するのが望ましい。
    • 【5】救急医療システム
      1. 救急医療体制を説明できる。
      2. 地域のメディカルコントロール体制を把握している。
    • 【6】災害時医療
      1. トリアージの概念を説明できる。
      2. 災害時の救急医療体制を理解し、自己の役割を把握している。
  • LS:
    • 【1】 救急センターでのファーストコールを担当しながら、副直として夜間、 休日診療に参加して、[経験しなければならない手技、症状・病態・疾患]を網羅する。
      1. 救急センターPHCを所持し救急センターアタッフからの連絡をもとに救急患者診療の準備を行う。
      2. 救急患者到着までに必要物品、処置、検査などの準備を行う。
      3. 指導医とともに患者診療にあたる。
      4. 救急車以外の来院患者については上級医師と問診、診察の上、必要に応じて該当疾患科のon call 当番医師に指示を仰ぐ。
    • 【2】 麻酔科研修中に救急センターで経験できなかった手技を習得し、各科ローテーション中にICU・SCU、CCUに入室した患者の診療から [B 緊急を要する症状、病態]を経験する。
    • 【3】 救急センターでの外来診療と各科ローテートの中で、[経験しなければならない症状・病態・疾患; A 頻度の高い症状]を経験し、各科の定例カンファレンスで受け持ち患者のプレゼンテーションを行う。
    • 【4】 院内で定期的に開催されているACLS,BLS講習会に参加する。
    • 【5】 災害対策委員会が毎年秋に開催する災害患者救護のためのトリアージ訓練に参加する。
    • 【6】 院外で行われているJATEC、JPTEC研修コースを受講する。
    • Ev:各科ローテート終了後に研修指導医師が研修評価表に基づいて評価を行い、以後の指導の参考にする。

7 小児科研修目標

  1. 面接、指導
    • GIO:小児ことに乳幼児への接触、親(保護者)から診断に必要な情報を的確に聴取する方法および指導方法を身につける。
    • SBOs:
      1. 小児ことに乳幼児に不安を与えないように面接することができる。
      2. 親(保護者)から、発病の状況、心配となる症状、患者の生育歴、既往歴、予防接種などを要領よく聴取できる。
      3. 親(保護者)に対して、指導医とともに適切な症状を説明し治療の説明ができる。
  2. 診察
    • GIO:小児に必要な症状と所見を正しくとらえ、理解するための基本的知識を 習得し、伝染性疾患の主症状よび緊急処置に対処できる能力を身につける。
    • SBOs:
      1. 小児の正常な身体発育、精神発達、生活状況を理解し判断できる。
      2. 小児の年齢差による特徴を理解できる。
      3. 視診により、顔貌と一般状態、栄養状態を判断し、発疹、咳、呼吸困難、チアノーゼ、脱水症の有無を確認できる。
      4. 乳幼児の咽頭の視診ができる。
      5. 発疹のある患者では、発疹の所見を述べることができ、日常遭遇することの多い疾患(麻疹、風疹、突発性発疹症、水痘、溶連菌感染症など)の鑑別を説明できる。
      6. 下痢患者では、便の症状(粘液、血液、膿等)を説明できる。
      7. 嘔吐や腹痛のある患児では、重大な腹部所見を説明できる。
      8. 咳をする患児では、咳の性状と呼吸困難の有無を説明できる。
      9. 痙攣や意識障害のある患児、気道症状のない高熱の患者では、髄膜刺激症状を調べることができる。
  3. 手技
    • GIO:小児ごとに乳幼児の検査および治療の基本的な知識と技術を身につける。
    • SBOs:
      1. 単独または指導者の下で採血できる。
      2. 皮下注射ができる。
      3. 指導者のもとで新生児、乳幼児の筋肉注射、静脈注射ができる。
      4. 指導者のもとで輸液ができる。
  4. 薬物療法
    • GIO:小児に用いる薬剤の知識と薬剤量の使用法を身につける。
    • SBOs:
      1. 指導者の下で小児の年齢区分の薬剤量を理解し、それに基づいて一般薬剤(抗生物質を含む)を処方できる。
      2. 指導者の下で年齢、疾患等に応じて補液の種類、量を決めることができる。
  5. 小児の救急
    • GIO:小児に多い救急疾患の基本的知識と手技を身につける。
    • SBOs:
      1. 指導者の下で喘息発作の応急処置ができる。
      2. 指導者の下で脱水症の応急処置ができる。
      3. 指導者の下で痙攣の応急処置ができる。

8 産婦人科

  • GIO:健常女性の正常な生理・解剖学とその妊娠および加齢に伴う変化を理解し、その異常に対応するために、基本的な産科・婦人科的知識・診療技術・コミュニケーション技法を学習し、習得する。
  • SBOs:
    • 【1】産科
      1. 産科患者の現病歴、身体所見、既往歴、家族歴をとり、適切な検査計画、治療計画、プロブレムリストを作成し、提示することができる。
      2. 妊娠、分娩、産褥の各ステージにおける母児の正常を評価することができる。
      3. 妊娠、分娩、産褥の各ステージにおける母児の異常と対応策について説明することができる。
      4. 妊娠、分娩、産褥の各ステージにおける女性の精神衛生について配慮することができる。
    • 【2】婦人科
      1. 婦人科患者の現病歴、身体所見、既往歴、家族歴をとり、常に、妊娠・出産を意識した適切な検査計画、治療計画、プロブレムリストを作成し、提示することができる。
      2. 婦人科疾患の手術療法の基本を理解し、第2助手として手術に参加することができる。
      3. 婦人科悪性腫瘍の放射線療法・抗癌剤化学療法の基本を理解し、具体的な治療計画を立案できる。
      4. 不妊症患者の検査計画より、体外受精・胚移植までを含めた治療計画の立案にグループの一員として参加できる。
      5. 更年期障害をはじめとする女性のヘルスケアを行うに必要な知識と技術を習得する。
      6. 婦人科疾患の画像診断、病理診断の基本知識を習得する。

9 精神神経科

GIO:
  • 精神医学における診断、治療、検査についての基本的な知識や技能を習得する。
  • 精神保健福祉法に基づいた、患者の人権の保護、特に患者の意志によらない治療の要件について理解する。
  • 身体各科との連携を習得する。
  • SBOs:
    • 【1】主な精神障害の診断に必要な知識を身につける。
      1. 認知症、うつ病、統合失調症の入院患者を上級医師と共同で受け持ち、診断、検査、治療方針について、症例レポートを提出する。
    • 【2】精神科面接、対人関係の技術を習得する。
      1. 精神医学的問診の基礎を習得する。
      2. 外来新患の予診を行い、病歴の記載を習得する。
    • 【3】チーム医療について習得する。
      1. 職場復帰プログラム、作業療法、服薬指導プログラムなど、精神科独自の治療を理解し、チームの一員として実践する。
      2. 看護師、作業療法士、心理士、薬剤師、ケースワーカと連携して患者の治療にあたることを実践する。
    • 【4】身体各科との連携を習得する。
      1. 身体合併症をもつ精神障害の入院患者を上級医師と受け持ち、身体各科との連携を身につける。
      2. 身体各科の入院患者に生じた精神症状について、上級医師の指導のもと、診断、治療方針を実践する。
    • 【5】精神保健福祉法を理解する。
      1. 患者の人権を保護するための、精神保健福祉法の手続きについて理解する。
    • 【6】精神科電気けいれん療法を理解する。
      1. 精神科電気けいれん療法を施行する患者を、上級医師と共同で受け持ち、告知同意、治療手技、治療後の副作用を理解する。
    • 【7】自殺企図による急性薬物中毒の治療を習得する。
      1. 上級医師と共同で急性薬物中毒の初期治療を実践する。
      2. 意識障害からの覚醒後の精神科的治療を実践する。

10 地域医療(伊豆病院研修プログラム)

GIO:
  • 地域医療、予防医療の現場を経験し、初期診療に必要な基本的診療能力を身につける。
  • リハビリテーションの基礎を研修する。
  • SBOs:
    • 【1】地域医療
      1. 地域保健センター(研修協力施設)において、転倒予防教室・生活習慣病予防教室(糖尿病教室・高脂血症教室)を経験し予防医療を理解する。
      2. 特別養護老人ホーム(伊豆白寿園)における介護保険入所施設での検診と診療を理解する。
      3. 社会福祉施設(伊豆リハビリセンター・伊豆ライフケアホーム)での検診・診療を経験する。
      4. 通所リハビリテーション(伊豆病院)を通じて、通所型介護保険施設の在り方を理解する。
      5. 訪問診療(伊豆病院)へ同行し、在宅ケアを理解する。
      6. 訪問看護ステーションとの連携・支援を通じて在宅ケアを理解する。
    • 【2】予防医療
      1. 生活習慣病外来・禁煙外来を通じて、栄養指導・運動療法指導・禁煙指導を支援し予防医療を理解する。
      2. 健診センター(伊豆病院)において、社員健診における健康増進指導(食事・運動・禁煙指導とストレスマネージメント)を経験し、予防医療を理解する。
    • 【3】プライマリケア(初期診療)
      1. 地域一般病院として内科総合外来における外来初診担当を指導医とともに体験し、外来初期診療の問診・診断・治療計画を行える。
      2. 域一般病棟における高齢者入院患者を担当(一般内科・終末期・運動器系疾患・高齢者栄養摂取障害・老年症候群を含む)し、高齢者への適切な治療が行える。
    • 【4】リハビリテーション
      1. 能力障害・社会復帰ハンディキャップについて理解できる。
      2. PT,OT,ST、看護婦(士)SW等のスタッフとチーム医療が行える。
      3. 廃用症候群(拘縮、廃用性筋萎縮、起立性低血圧、廃用性心肺機能低下、等)の予防・治療法を理解する。

11 総合診療科(救急研修)

  • GIO:一般診療で高頻度に遭遇する疾患の外来診療、一次・二次救急診療に必要な基本的知識・技 能・態度を身に付け、他職種と協調したチーム医療の重要性を学ぶ。
  • SBOs:
    1. 一般診療に必要な臨床上の基礎知識と医療面接の意義を理解できる。
    2. 外来患者、入院患者のもつ問題点を挙げて、それに対する診療計画を提案できる。
    3. 患者とその家族の求めていることが何かを、述べることができる。
    4. 適切な身体診察を行い、所見を述べることができる。
    5. 必要な検査を選択して、その結果を正しく解釈できる。
    6. 適切な治療法を選択し、提示できる。
    7. 診療録の記載を迅速的確に行うことができる。
    8. 心肺蘇生法の実施と中止の判断ができる。
    9. 専門診療科に相談、紹介する患者を選択できる。
    10. 治療方針の決定においては、指導医のみならず、他職種(看護師・薬剤師・検査技師・療法士・ソーシャルワーカー・事務スタッフ)と相談することができる。
    11. 重症病態に対する知識を持ち、対処法を述べることができる。
    12. 重症病態に対する治療法を理解できる。
  • LS(OJT):
    1. 毎日指導医とすべての外来、入院担当患者について検討を行う。
    2. 新患については自ら病歴聴取と診察を行い、その所見を指導医の診察により確認する。また指導医 とともに診断・治療方針について検討を行う。
    3. 入院担当患者の退院時に指導医の指導のもと退院要約を作成する。その際に最新の治療指針、ガイ ドライン、文献をもとに考察を行う。
    4. 症例をまとめて研究会・学会・学術誌に発表する。発表の方法を学ぶ。