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第33回もしもし医学セミナーを開催しました

3月4日(土)、当院カンファレンスルームにおいて「咽頭がんと喉頭がん 〜のどにできる悪性腫瘍とその治療〜」をテーマに「第33回もしもし医学セミナー」を開催しました。通常は女性の参加者が目立つ当セミナーですが、今回は男性の方の参加が半数を超えており、いつもとは違った雰囲気の中、開催されました。

今回のセミナーでは、中尾耳鼻咽喉科・頭頸部外科部長が座長及び講演を行い、同じく耳鼻咽喉科・頭頸部外科の岸下医師、小村医師の3名により講演を行いました。


耳鼻咽喉科・頭頸部外科 中尾部長
座長 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 中尾部長

座長の中尾部長が本題に入る前の導入として、のどについて分りやすく解説しました。「のど」の漢字には「咽」と「喉」がありますがどちらも「のど」を表す漢字であり、喉頭は発声と呼吸に特化した臓器で、のど全体から喉頭をのぞいた他の部分が咽頭となります。また、「のど」の構造を6つの箱に分けて示した図で、鼻の突き当りが上咽頭、口の突き当りが中咽頭、咽喉仏のある喉頭の裏が下咽頭であるとの非常にわかりやすい説明でした。

耳鼻咽喉科・頭頸部外科 岸下医師
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 岸下医師

最初に「喉頭がんの診断と治療」について岸下医師が講演しました。喉頭がんは、がん全体の1%程度、10万人当たり3.4人の発生率で、好発年齢は60歳以降となるそうです。また、男性が罹患するケースが多く、女性の10倍との事です。喉頭がんは早期がんで95%、進行がんで70%の生存率があり、比較的たちの良いがんと言えるようです。
治療方法としては放射線治療と手術があり、早期がんについては機能をどれだけ温存するかに重点を置き、どう上手に治すかを考えます。一方進行がんについては、しっかり根治を目指すことをメインに考え、方針を検討しているそうです。

耳鼻咽喉科・頭頸部外科 小村医師
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 小村医師

続いて、小村医師が「下咽頭がんの診断と治療」についてと題して講演しました。白人や黒人に比べて、比較的日本人になりやすいがんだそうです。アルデヒドと呼ばれるアルコール代謝物が発がんの誘因とされており、ビール一杯で顔が赤くなる人は変異型ヘテロと言われ、かつ飲酒の習慣がある人はアルデヒドの蓄積が多くなり、発がんリスクが高いとされているようです。

約50名の方々がご参加
約50名の方々がご参加

最後に「中咽頭がんの診断と治療」について中尾部長が講演されました。 中咽頭がんはお酒・たばこ両方に関係があり、最近はHPV(人乳頭腫ウイルス)も発がんに関与しているとわかったそうです。飲酒や喫煙において起きる中咽頭がんは先進国においては減少傾向にあるものの、HPV関連の中咽頭がんは欧米を中心に増加傾向にあるそうです。

次回の開催は7月頃を予定しています。