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第30回もしもし医学セミナーを開催しました

松橋消化器内科部長

3月5日(土)、当院カンファレンスルームにおいて「すい臓・胆道疾患」をテーマに、松橋消化器内科部長を座長として「第30回もしもし医学セミナー」を開催しました。


消化器内科・藤澤医師

最初に消化器内科・藤澤医師が講演を行い、10年生存率が4.9%(全国がんセンター協議会から発表された統計)と全てのがんの中で最も低く、食の欧米化でこの40年で約2倍と急増しているすい臓がんについて、疫学から診断、内科治療、そして免疫療法について解りやすく解説しました。
すい臓がんは初期段階では症状がないため、早期発見のためには腹部超音波検査(エコー検査)を定期的に受けることが有効だそうです。内科治療においては抗がん剤治療の進歩が目覚しく、遠隔転移を伴うすい臓がんの予後も伸びているとの話がありました。

消化器内科・香川医師

続いて、消化器内科・香川医師が「すい炎」について講演を行ないました。 すい炎には急激な腹痛を特徴とする「急性すい炎」と持続的な炎症により石灰化などが生じすい機能が低下してしまう「慢性すい炎」があるそうです。
急性すい炎は男性が女性に比べ2倍と多く、その原因はアルコール性が最も多いそうです。現在もすい炎に対する特効薬は無く、点綴しながら絶食しすい臓を休ませてあげることが中心との事。まずはすい炎にならないよう暴飲暴食や過度にアルコールは控えて規則正しい生活習慣を身につけることが大切だそうです。

外科・長尾医師

最後に外科・長尾医師が「胆石」について講演しました。 胆石は肝臓で作られる胆汁の成分(コレステロール、色素)が胆道で固まったもので、胆石ができた部位によって胆嚢結石症と胆管結石症に分かれるそうです。
検査には腹部超音波検査(エコー検査)、CT、MRI、造影検査等があり、胆嚢結石症には簡単に行なえるエコー検査が、胆管結石症にはMRIが有用だそうです。
胆石症は気付かないまま放置しておくと、時に危険な状況にさらされることがあり、エコー検査などの低侵襲の検査で診断がつくことが多いので、一度検査を受けられることをお勧めしますとの事でした。

質疑応答では、ご自身やご家族が発症されているといった方々から多くの質問が寄せられ、皆さんの関心の高さが伺えました。
次回の開催は7月頃を予定しています。

講演資料