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第29回もしもし医学セミナーを開催しました

12月12日(土)、当院カンファレンスルームにおいて「高齢者の大動脈弁狭窄症」をテーマに循環器内科部長の山アを座長として「第29回もしもし医学セミナー」を開催しました。

第28回もしもし医学セミナーを開催

循環器内科部長 山ア医師


循環器内科 亀田医師

最初に循環器内科医師の亀田が大動脈弁狭窄症についてメカニズムを分かりやすく解説しました。大動脈弁狭窄症は、心臓から全身に向けて送り出された血液が、加齢や石灰化して硬くなった大動脈弁が開きにくくなることで、血液の流れが妨げられてしまう病気であり、大動脈弁は3枚の弁が組み合わさって、大きく開いたりする仕組みをもっています。
大動脈弁狭窄症の患者層が高齢化するなかで確立した治療薬はなく、最終的には手術が必要となります。がん治療と同様に早期診断が重要なので定期的な受診をお奨めいたしますとの事でした。

心臓血管外科部長 柴田医師

続いて、心臓血管外科部長の柴田が「大動脈弁狭窄症の外科治療」について講演を行ないました。 大動脈弁狭窄症は手術で治すことができ、心臓手術の中では標準的な手術で高齢の方でも受けられるそうです。大動脈弁を切除して人工弁に交換(大動脈弁置換手術)します。最近では、胸骨を一部切開する手術から、胸骨を切開しない右小開胸へ移行するなど、皮膚や骨の切開をかなり小さく(小切開大動脈弁置換術)して負担を減らすようにしているそうです。

循環器内科医長 松下医師

最後に循環器内科医長の松下が「大動脈弁狭窄症の内科治療」について講演しました。
大動脈弁狭窄症の原因の一つとして動脈硬化があげられ、進行した大動脈弁狭窄症は薬物療法で改善するものではないため、進行を予防すること、すなわち動脈硬化予防が大切だそうです。発症した場合は定期的に心エコーを行い、タイミングを見て手術を行なう必要があります。
しかし年齢、併存疾患、フレイル(虚弱)、人生観などにおいて1/3以上の患者さんが手術をされていないのが実情だそうです。
最近では心臓を動かした状態で手術をする経皮的大動脈弁置換術(TAVI)という、負担がかなり低減される治療法があり、麻酔医、心臓外科医、内科医、栄養士、看護師などでハートチームを結成し治療にあたるそうですので、ご自分にあった治療方法を前向きにご検討いただければとの事でした。

なお、今回開催されたセミナーの模様が、品川ケーブルテレビ放送される予定です。
放送日は以下のとおりです。
・2月20日(土) 午後8時 「品川区民チャンネル」
・2月27日(土) 午後2時 (再放送)「チャンネル10しながわ」