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第22回もしもし医学セミナーを開催しました

第22回もしもし医学セミナーを開催

11月10日(土)に当院カンファレンスルームにおいて第22回もしもし医学セミナーを開催しました。今回は「認知症医療のトピックス」と題し「アルツハイマー型認知症治療薬の現況」「認知症にみられる精神的な症状」「みんなで考える認知症治療の今とこれから」について講演を行ないました。今回も大変好評で申込み開始から4日ほどで定員となり200名を超える方々から申し込みがありました。


神経内科部長 吉澤利弘

最初に、座長を務めた神経内科部長の吉澤利弘が「アルツハイマー型認知症治療薬の現況」について講演しました。我が国ではアリセプトという薬だけが唯一のアルツハイマー型認知症治療薬でしたが、昨年、新たにレミニールとリバスタッチパッチ/イクセロンパッチ(メーカーの違いにより名称が異なりますが同じものです)、そしてメマリーが許可され合計4種類の認知症治療薬が使用可能となりました。患者さん個々の症状に応じて使い分けが可能となり、特にリバスタッチパッチ/イクセロンパッチは貼り薬ですので、内服が困難な方にも使用することができるそうです。また、メマリーは中等度以上の認知症に効果があるとされ、病状によっては他の3剤のいずれかと併用することも可能だそうです。

、心療内科/精神神経科医師 八塚麻紀

続いて、心療内科/精神神経科医師の八塚麻紀が「認知症にみられる精神的な症状」について解説しました。認知症の精神的な症状については、共通してみられる記憶障害などの中核症状と、様々な時期に様々な程度で出現する幻覚妄想や攻撃性などの周辺症状に分類されるそうです。 周辺症状は環境調整やケアの仕方で改善することも多いのですが、介護を担う方の身体的・心理的負担は非常に大きくなります。患者さん本人やご家族の疲労が強い場合は入院治療も選択肢に上がります。地域・ボランティア・介護職員・医療機関など複数のソーシャルサポートを得て介護者の負担を減ずることは認知症悪化予防にもつながるため、これらの資源を活用することが重要だそうです。



東京大学医学部附属病院 分子脳病態科学、神経内科特任教授 岩田淳先生

最後に東京大学医学部附属病院 分子脳病態科学、神経内科特任教授の岩田淳先生が講演し、認知症の中で代表的なアルツハイマー病について分かりやすく解説いただきました。認知症が他の病気と違う最も大きな点は、ご本人の生活が難しくなることだけでなく、介護するご家族全体を巻き込んでしまう病気で、患者さん毎に様々な問題が出てくるので、マニュアル的対応が難しく、知恵を尽くして対処法を考えなければならず、ご家族、地域、そして介護のプロフェッショナルとの間でうまくコミュニケーションをとって対処して行く事が最も大事だそうです。




次回は6月ごろの開催を予定しています。

講演資料

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