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第35回もしもし医学セミナーを開催しました

10月21日(土)、当院カンファレンスルームにおいて「気になる皮膚疾患 最近の話題」をテーマに「第35回もしもし医学セミナー」を開催しました。当日はあいにくの雨にもかかわらず、熱心な方々にお越しいただきました。

今回のセミナーでは、皮膚科部長の五十嵐敦之が座長及び講演を、同じく皮膚科主任医長の出月健夫と医長の太田真由美3名により、ご講演を行いました。


皮膚科 五十嵐部長
皮膚科 五十嵐部長

まず初めに部長の五十嵐敦之が「これから増える?帯状疱疹 -傾向と対策-」と題して講演しました。80歳までに約3人に1人がかかると言われている帯状疱疹ですが患者数の増加が懸念されているそうです。2014年10月から水痘の予防にワクチンが定期接種化され、水痘の患者さんが減ったためにウイルス曝露が減り、抵抗力が活発に作用せず帯状疱疹になりやすくなってしまったためとされています。ですが、その水痘ワクチンに2016年3月、50歳以上の帯状疱疹予防の効能が追加され、帯状疱疹ワクチンは入院や慢性疼痛などの重度の合併症に対する予防効果が高く、国は成人の定期接種の対象にするかどうかの検討を始めたということです。

皮膚科 出月主任医長
皮膚科 出月主任医長

続いて「下肢静脈瘤の血管内レーザー治療」について、主任医長の出月健夫が講演しました。下肢静脈瘤は最近ではレーザーや高周波を用いた血管内焼灼術が普及し、施設により皮膚科の他、形成外科でも治療が行われているそうです。血管内レーザー治療は一泊入院、局所麻酔で30〜40分程度の治療で済み、当院で使用しているレーザーは1470nm波長の最新のものなので、術後の痛みもほとんど無いとのことです。以前から行っているストリッピング術と比較し、手術による傷が少なく術後きれいになるのも特徴との事です。血管内レーザー治療は、現在健康保険も適応になって経済的負担も少なくできるようになっているそうです。

皮膚科 太田医長
皮膚科 太田医長

最後に医長の太田真由美が「あなたは自分の足をよく見ていますか」と題して、実際皮膚科で経験した患者さんの症例を提示しながら講演しました。健康的な社会生活を営む上で、足の機能温存は非常に重要です。しかし日本における足病の診療・治療は欧米よりかなり遅れているといわれており、患者さんは足の調子が悪くなってもどの診療科を受診したらいいかわからず、結局適切な治療を適切な時期に受けることができなく下肢切断になるケースが増加しているようです。太田医長は、足の治療には多くの時間と人手を要することを説明し、足の重症な病気に至る前に早期発見できるよう、自分の足をしっかり見ていただきたいと話しました。

次回「もしもし医学セミナー」の開催は来年3月を予定しています。