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HPV感染予防ワクチン

HPV感染予防ワクチンの接種開始について

〜よくお読みいただいてからお申し込みください〜

子宮頸癌の予防は、定期的な癌検診による早期発見が有効とされてきました。しかし、ほとんどの子宮頸癌の原因がHPV(ヒトパピローマウイルス)感染であることが判明し、その感染予防ワクチンが開発されました。今回、HPV感染を予防するワクチンを当院でも接種可能となりましたのでお知らせいたします。

子宮頸癌とは

子宮の入り口付近にできる癌を子宮頸癌と呼びます。子宮頸癌になった場合は子宮と子宮の周辺臓器を摘出しなくてはなりません。すると妊娠・出産は不可能となります。排尿障害、リンパ浮腫などの後遺症が出ることもあります。また、進行してしまった場合は生命そのものに重大な影響を与えることになります。最近は若い20〜30才台の患者さんが増えていることが問題視されています。

子宮頸癌の原因 「HPV(ヒトパピローマウイルス)感染」

子宮頸癌の原因は、ほぼ100%がHPVというウイルス感染であることが明らかになっています。HPV感染は非常にありふれていて性交渉の経験のある女性のほとんどが一度は感染するといわれていますが、いずれ検出されなくなる事が多いようです。しかし、HPVが持続感染するとまれに細胞に変化を来し、子宮頸癌に進展していきます。何が原因で持続感染するのかに関してはわかっていないので、ほとんどの女性が子宮頸癌になる可能性を持っています。(詳しくは当院広報誌「もしもし」33号の耳寄り情報もご覧ください。)

HPV感染予防ワクチン

子宮頸癌の原因はHPV感染なので感染を予防できれば基本的に子宮頸癌にはなりません。しかし、HPVは型が100種類以上あって、癌になる型は15種類ほどであることがわかっています。そして子宮頸癌の約6〜7割は16と18型が原因といわれています。ワクチンではこの16と18型を標的にしています。その他の型には効果が低くなりますのですべての子宮頸癌を予防できる訳ではありません。 このワクチンはすでに感染しているHPVを排除したり、子宮頸部の前癌病変や癌細胞を治す効果はなく、あくまで初感染を防ぐものです。

接種方法

ワクチンは肩に近い腕の筋肉に注射します。1〜2回の接種では十分な抗体ができないため、半年の間に3回の接種が必要です。接種期間の途中で妊娠した場合は接種を見合わせるようにいわれています。

接種後にみられることのある症状

ワクチン接種した後には、注射した部分が痛むことがあります。注射した部分の痛みや腫れは数日程度で治まります。以下のような症状がみられることがあります。頻度10%以上 かゆみ、痛み、赤み、腫れ、胃腸症状、筋肉の痛み、関節痛、頭痛、疲労 1〜10%未満 発疹、じんましん、注射部位のしこり、めまい、発熱、上気道感染 0.1〜1%未満 注射部位のぴりぴり観、むずむず感頻度不明 失神、血管迷走反射

接種後の注意事項

接種後にアレルギー反応が起こることがあるので、すぐには帰宅せずに30分は病院内で様子を見てください。また、このワクチンですべての子宮頸癌を予防できるものではありません。ワクチンを接種しても今まで通りの癌検診は必要になります。

その他

15才以下の方は小児科にて接種をお願いします。料金は自費で20000円(消費税別)/1回です(15才以下の小児は18000円)。ワクチンは初回、1ヶ月後、6ヶ月後の3回接種します。

なお、当院ではHPV感染から子宮頸癌に至るまでの臨床経過について詳しく説明をさせていただく事が可能です。また、癌検診にて異常を指摘された方の経過観察にHPV検査を積極的に導入し適切なアドバイス、治療をさせていただいております。(当院は国立感染症研究所と連携してHPV感染の実態調査を行っています。)子宮頸癌に関する治療も専門家が対応しますのでどうぞ受診をお待ちしております。

>>子宮頸がんについての詳しい情報はこちら「allwomen.jp」

部長 角田 肇