関東病院


診療実績

診療実績

1)医師

常勤7名(志賀:H6卒、吉松:H9卒、安部:H13卒、渡辺:H18卒、齊川:H25卒、米岡:H26卒、保科:H26卒)

2)診療形態

月から金曜の勤務、土日は交替で包交。手術日は、月・水の午前・午後、および金の午後。

3)診療実績

(1)2016年のべ患者数  外来 26,538 在院 7,339

(2)推移

2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
外来数/日 100 107 114 118 117 111 106 107 110 109
入院数/日 17 20 22 21 23 21 24 20 20 20
平均在院日数 6.5 6.7 7.3 6.9 7.7 7.3 8.6 8.0 7.4 7.3

(3)手術

入院患者数 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
手術件数
(手術室)
304 298 320 358 361 399 399 398 424 485
主な内訳
副腎摘 1 0 1 1 3 2(1) 1(1) 6(6) 8(4) 3(3)
腎摘 13 18 10 10 14 15(1) 10(4) 13(4) 14(3) 15(5)
腎部分切除 17 28 17 33 30 31 20 25 33(1) 36【9】
腎尿管全摘 10 7 9 9 8 5(2) 19(10) 6(5) 12(6) 5(4)
TUR−Bt 81 76 89 91 93 107 77 107 89 110
膀胱部分切除 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0
膀胱全摘/
新膀胱
1 1 5 1 1 2 0 0 2 1
膀胱全摘/
回腸導管他
1 3 2 2 5 7 9 7 2 10
TUR−P 14 21 30 36 31 9 16 0 0 1
HOLEP         1 55 88 78 75 72
前立腺全摘 65 61 73 85 90 101 89 56 74 4【147】
TUL 34 21 20 21 19 14 13 25 37 25
その他
※前立腺針生検を含む
66 61 63 68 66 51 57 75(3) 367(2) 323

( )は、腹腔鏡下手術件数。

【 】は、ロボット手術件数。

2003年には、ホルミウムレーザー治療を導入。

※腎部分切除、前立腺全摘の手術件数は、全国的にみても上位に位置しています。

※臓器機能温存手術を積極的に行っています。

(4)ESWL(尿路結石の体外衝撃波治療)

2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
件数 118 125 161 86 119 102 136 116 82 55

2011年3月に、STORZ社製のModulith SLX-F2に更新。
火・木の午後に実施しています。

前立腺がんの手術実績

これまで、当科においては、1999年(平成11年)4月以降、2013年(平成25年)12月までに累計で841名の患者さんに前立腺全摘手術を実施してきました。2013年は89名の患者さんに手術をおこなっており、全国的にみても有数の実施施設となっています。

当院は「地域がん診療連携拠点病院」に指定されており、また2006年(平成18年)4月からは品川区の前立腺がん検診事業が開始されていることもあり、当科においても前立腺癌の手術治療には全力を注いでいます。検診でPSA値が異常な場合、一泊入院で前立腺針生検をおこなった方は、2013年は281名(2012年は344名)にのぼりました。また当科で前立腺癌が治療開始になった場合には、東京都共通のがん地域連携パスを利用して、連携先の医療機関と共同してフォローをおこなうようにしています。

当科での前立腺癌手術は、2015年12月中旬から手術支援ロボット「ダヴィンチ」の最新鋭機種ダヴィンチXiを導入し、現在ではほとんどの症例がロボット手術になっています。当院のロボット支援下前立腺全摘除術は手術時間は1時間30分前後で、出血量も50ml未満と非常に低侵襲手術であり、早期社会復帰が可能です。また勃起機能温存や術後の尿失禁を低減させる工夫を積極的に取り入れています。当院の前立腺全摘除術は出血量が非常に少なく、過去に輸血することがほぼなかったことから、 現在では開腹手術ならびにロボット手術においても自己保存血を行っていません。尿失禁の合併症も少なく、全入院期間も約10日間、といった安全で確実な手術法となっています。

当科では、前立腺全摘手術においては、かなり前の2004年(平成14年)8月からクリニカルパスを導入していますので、理解・信頼・安心感をもって手術に臨んでいただけます。手術の流れを簡単に紹介しますと、手術前日に入院、手術は2〜3時間程度、手術翌日から安静解除・食事再開となり、5日から7日目に尿道に留置されたカテーテルを抜き去ります。術後7〜10日目に退院、といった流れになります。

「RARP開始後5カ月、75例の初期治療成績」

当院のロボット手術(最新手術支援ロボット:ダヴィンチXi)は2015年12月16日より稼働し、2016年5月25日まで77例施行(前立腺全摘: 75例、腎部分切除:2例)しました。術者3名によるロボット支援前立腺全摘術(RARP)の初期成績を以下に示します。値はすべて平均値 です。年齢66歳、PSA値9.14ng/ml、前立腺重量40.2g、手術時間120分、出血量47ml、術後尿道カテーテル留置期間5.42日、入院期間10 日、術後在院期間8日、カテーテル抜去直後パッド使用枚数1.6枚/日、退院後初外来時パッド使用枚数0.75枚/日、術後1か月パッド使用枚 数0.42枚/日、創部感染2例、尿閉1例、病理pT2未満(限局性前立腺癌)切除断端陽性率11%。 当科の特徴は、合併症もほとんどなく、非常に高い尿禁制率と根治術の高さです。引き続き、早い社会復帰が可能な安全で安定した手術 を提供していく所存です。

前立腺癌手術件数の推移

腎細胞がんの手術実績

過去5年間の、腎癌手術全体における腎部分切除手術(腎温存手術)の割合は、2009年65%、2010年78%、2011年68%、2012年67%、2013年69%となっています。このように、当科ではかなり多数の患者さんに腎温存手術を実施しております。

癌のない反対側の腎臓が健常な場合、従来は癌のある腎臓は発見された癌が小さくとも全摘するのがふつうでした。しかし、多くの臨床研究により、できるだけ多くの正常腎組織を残した方が慢性腎臓病(CKD)の発生を遅らせ、ひいてはトータルの生命予後が良好ということがわかってきました。そこで、最近では癌の腫瘍サイズが4cm以下の小腫瘍(T1a)では腎部分切除手術が第一選択として行われるようになりました。また、さらには4cmを超える7cm以下までの腫瘍(T1b)にも適応が拡大されつつあります。

手術の際には、当科においては通常、腎血管を遮断して腎を冷却している間に腫瘍を摘出する方法をとっています。しかし、最近では可能なかぎり、腎血管を遮断しないで腫瘍を摘出する方法を工夫して実施しています。こちらの方が、さらに腎機能のロスが少なくてすむからです。

当科では、クリニカルパスを運用していますので、理解・信頼・安心感をもって手術に臨んでいただけます。手術の流れを簡単に紹介しますと、手術前日に入院、手術は2〜3時間程度、手術翌日から安静解除・食事再開となり、5日目に採血検査・画像検査をおこないドレーン(体内に留置された廃液管)を抜去、術後7日目に退院、といった流れになります。

腎腫瘍手術件数の推移