関東病院


外科

扱う疾患および特色

【図1外科スタッフ】 【外科スタッフ】

手術を必要とする消化器疾患と乳腺疾患を主として扱い、年間1300–400件の手術を行っています。具体的には胃癌、結腸癌、直腸癌、食道癌、肝癌、膵癌、胆道癌、乳癌、胆石、腸閉塞、ヘルニア、肛門疾患などです。緊急手術を必要とする急性腹症(虫垂炎、上部消化管穿孔、下部消化管穿孔、絞扼性腸閉塞、胆嚢炎など)も扱います。緊急手術件数は年間140-50件です。悪性疾患の場合には必要に応じて抗癌剤治療も行います。外科では、診断から手術治療、抗癌剤治療、緩和医療まで患者さんの多様な病態に合わせてすべてに対応しています。

24時間救急診療体制

夜間、休日でも、治療を必要とする患者さんを積極的に受け入れ、必要に応じて24時間緊急手術が行える体制を整えています。ICU(集中治療室)、HCU(ハイケアユニット)、一般病棟に患者さんの病態に合わせて入院します。

最新の高度な外科診療の提供

消化器の外科は従来の開腹手術中心から鏡視下手術の時代へと大きな転換点を迎えています。このような流れの中で外科としては内視鏡外科技術認定医3人を中心に鏡視下手術の適応拡大を図るほか、消化器外科指導医専門医、肝胆膵外科高度技能指導医、大腸肛門病学会指導医専門医、肝臓学会指導医専門医などを多数擁して、最新の高度な外科診療の提供のために専門性を高めていく努力を続けています。

手術適応や術式の決定

手術適応や術式は外科全員の参加するカンファレンスにて検討の上決定します。内科的な治療法との比較が必要な症例は消化器内科との合同カンファレンスにて検討して決定します。

チーム医療と地域連携

術前・術後管理は電子カルテによる情報共有とクリニカルパスをツールとしたチーム医療によって効率的に行なっています。医師、看護師、薬剤師、臨床工学技師、放射線技師、栄養士、理学療法士、ソーシャルワーカー、事務職などすべての職種の協力で外科は支えられています。また、積極的な逆紹介を行って、地域の先生方との連携を一層促進していきたいと考えています。

SSIサーベイランスと周術期感染対策

社会が求める、安全で、質が高く、かつ適正なコストの外科診療を提供するためには、周術期感染対策に関する体制を整えることが必須です。手術部位感染(SSI)サーベイランスは単なる調査ではなく、SSIを減少させるための積極的な感染対策の活動ですが、当外科は1998年より腹部手術を対象にSSIサーベイランスを継続的に実施して、SSIの減少に努めています(図1手術部位感染率の推移)。また私どもは日本環境感染学会JHAIS委員会が行うJHAIS  SSIサーベイランス全国集計の事務局として活動するとともに、厚生労働省が事業として行う院内感染対策サーベイランス事業(JANIS)SSIサーベイランス部門に運営委員として携わり、本邦におけるSSIサーベイランスの普及と質の向上に努めています。

図1:手術部位感染率の推移

NTT関東病院でのSSI発症率の推移

部長 針原 康