関東病院


放射線科

扱う疾患および特色

放射線治療は体の機能・形態を温存できる非侵襲的局所がん治療法(とくに喉頭がん、咽頭がん、子宮がん、食道がんなど)で、手術・薬物療法とともにがんに対する主要な治療法の一つです。 NTT東日本関東病院では2つのタイプの放射線治療装置を備えて、全方位的な放射線治療に取り組んでいます。

リニアックによる放射線治療

リニアックは多分割絞りを備えており、複雑な形状の照射野の作成が容易にできます。
放射線治療計画を作成するためのCT装置は専用の64列マルチスライスCTを導入し、リニアックと同一形状の寝台にて撮影を行い、撮影データを高精度三次元放射線治療計画システムに送信します。
高精度三次元放射線治療計画システムを用いることにより、信頼性の高い線量分布計算が行え、線量を病変部に高精度に集中させ、正常組織を避ける計画をたてることができます。
頭頸部の放射線治療では眼球などの正常組織を避けるため、寝台を回転させて体軸に対して任意の角度から3次元的に照射を行うノンコプラナー法も行っています。
乳がんの温存療法では術後照射を行っています。
また、がんによる痛みなどの症状を緩和する目的で照射することもあります。

平成27年にバリアンメディカルシステム最新リニアック「TrueBeam」、放射線治療計画専用64列マルチスライスCT「SOMATOM Definition AS Open RT Pro edition」を導入し、前立腺がんに対する回転強度変調放射線治療(Rotational IMRT = VMAT)及び画像誘導放射線治療(IGRT)を開始しました。
前立腺がんに対するIMRT治療に関してはこちらをご覧ください。

強度変調放射線治療(IMRT)は、VMATを前立腺、頭頸部、脳、食道、婦人科、その他の部位で、行っています。

定位放射線照射は、脳、体幹部定位放射線治療(肺)で行っています。主にVMATで治療しているため、数分で治療が終わります。症例によってはFFF(Flattening Filter Free)で高線量率の出力を用い、非常に短時間で治療をしています。

バリアンメディカルシステムズ社製リニアック「TrueBeam」

従来の照射方法から最新の高精度放射線治療までカバーした最新鋭放射線治療機器。 単位時間あたりの照射線量が3倍となり、非常に短時間で高精度治療が行えます。また、治療機器自体に内蔵されているkV-X線撮影装置及びCT装置を使用することによって非常に高い精度で放射線治療を行う事が可能となります。
さらには呼吸同期の機能も備え、肺がんなど呼吸の動きが問題となる場所の治療においてもより精度が高く、侵襲の少ない治療が可能となります。

TrueBeam(バリアンメディカルシステムズ) TrueBeam(バリアンメディカルシステムズ)

シーメンス社製64列マルチスライスCT「SOMATOM Definition AS Open RT Pro edition」

放射線治療計画用に設計された開口部80pの大口径、64列マルチスライス高精度CTで、リニアック治療時と同じ患者姿勢・固定具等を使用した撮影が可能になり、治療位置の精度が飛躍的に向上しました。また最新の被ばく線量低減撮影(逐次近似画像再構成法:SAFIRE)を使用することにより、CT撮影時の被ばくの低減も行っています。

SOMATOM Definition AS Open RT Pro edition(シーメンス) SOMATOM Definition AS Open RT Pro edition(シーメンス)

ガンマナイフによる放射線治療

ガンマナイフは、半球状に配置した192個のコバルト線源からの細いビームのガンマ線を一点に集中させて照射する装置です。動静脈奇形、聴神経腫瘍、髄膜腫、転移性脳腫瘍・神経膠腫などの治療を行っています。

当院で放射線治療を受けられた患者さんへ

当院は、放射線治療症例全国登録(Japanese Radiation Oncology Database:JROD)に協力しております。
詳細はこちらをご覧ください。