関東病院


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前立腺がん手術の先進治療(ロボット手術)

当院では平成27年12月からロボット手術「ダヴィンチ」を導入し、安全・確実・低侵襲の手術をしてまいります。
ダヴィンチは前立腺がん手術の先進治療として導入されています。前立腺がんは、日本では急激に増加してきており、この45年間で死亡率は8倍程度増加し、今後さらに増加すると推定されており、最も増え方の激しい「がん」といわれています。
前立腺がんはほかの臓器がんと比べ、ゆっくりと進行するため、早期に発見できれば治りやすいがんだとも言えますが、初期の自覚症状がほとんどないため、発見が遅れることもあります。進行すると最終的には骨やほかの臓器にまで転移することがあるため、早期に発見し、適切な治療を行うことが大切になります。

<ダヴィンチ>ロボット手術

ダヴィンチとは、腹腔鏡手術を支援する、内視鏡下手術支援ロボットです。
現在、前立腺がん全摘出手術には開腹手術と腹腔鏡手術がありますが、これらの手術の良い所を併せたのがこのダヴィンチのロボット手術だといえるでしょう。また、海外でも積極的に導入されており、アメリカでは前立腺全摘出手術の約8割が手術用ロボットを使ったロボット手術になっています。

術者は操作ボックスに座り、内視鏡による3次元画像を見ながらロボットアームを操作。

手術器具を取り付けたアームと内視鏡を腹部にあけた穴に挿入し手術を行う。

10倍のデジタルズームで細かい血管の確認と神経の温存が容易カメラを近づけなくてもズームができ、体内を鮮明に立体画像で見ることができる。

<ダヴィンチ>ロボット手術の特長

左眼用画像と右眼用画像

  • 画像は立体的な3次元画像で前立腺の表面により 近い位置から拡大して見える。
  • 操作が容易で人間の手首や指と同じように動かすことができる。
  • 狭い隙間でも自由に器具を操作することが可能。

<ダヴィンチ>ロボット手術のメリット・従来手術との比較

開腹手術 ダヴィンチロボット手術
  • 人の目で見える範囲が限られていて、尿道括約筋や神経を傷つけることが多く出血量が多くなりやすい。
  • 尿道と膀胱のつなぎ合わせの正確性に乏しい。
  • 傷口が大きい。
  • 人の目より自由に見たいところを見ることができる
  • 気腹する(炭酸ガス)ため、出血の量が少ない。
  • 人の目が届きにくい箇所でも今までより正確に縫合ができる。
傷口の比較
開腹手術の傷口 ダヴィンチロボット手術の傷口

<ダヴィンチ>ロボット手術による前立腺がん全摘出手術

アメリカでの<ダヴィンチ>使用状況

手術の詳細、外来につきましては泌尿器外来にお声かけください。

Q&A

  • Q.入院期間はどれくらいかかりますか?
  • A.切開範囲が小さいため出血を最小限に抑えることができますので、8日前後で退院可能です。
  • Q.ロボットが手術をするのですか?
  • A.ロボット手術ですが、機械が自動的に手術を行うわけではありません。ダヴィンチは患者さんの腹部にあけた小さな穴に手術器具を取り付けた複数本のアームと内視鏡を挿入し、医師がこれを操作ボックスの中で内視鏡による画像を見ながら操作して行います。
  • Q.<ダヴィンチ>ロボット手術のメリットは?
  • A.ダヴィンチの画像は立体的な3D画像で、前立腺の表面に接近した位置から拡大して見ることができるので人間の目で見て手術をするより拡大視野で、細かい作業を肉眼より正確に行うことができます。また、従来の手術と比較して、低侵襲性、確実性、機能性を飛躍的に向上させるため、術後の「尿失禁」「勃起障害」を最小限にすることができます。
  • Q.<ダヴィンチ>ロボット手術は保険適用になりますか?
  • A. <ダヴィンチ>ロボット手術については、平成24年4月より保険適用になっています。患者さんにとっては窓口負担が大幅に軽くなりました。
    (例)入院期間8日間の場合
    ●[〜平成24年3月末まで] … 126万円(税込)全額自費負担
    ●[平成24年4月〜]  … (3割負担の場合)約50〜60万円程度
                   (1割負担の場合)約18〜20万円程度
    ※70歳以上(一般所得)の方の自己負担限度額は44,000円となります。
    ※上記金額はおおよその目安の金額です。入院期間や治療内容により上記金額は変更することがございます。