関東病院


手外科

平成27年4月より診療を開始した手外科についてご説明し、当科で対応が可能なケガや病気とそれらに対する手術を紹介します。

手は運動器の中でも人間が社会的・文化的活動を行うために特に重要な役割を果たしています。手がその役割を果たすためには力強い動きから精密な動きまでをこなさなければなりません。手の限られたスペースには、そのための骨、関節、腱、神経、血管などがコンパクトに収められています。これらが損傷を受けたり、加齢に伴う変化が進んだりして手の機能が低下したときにそれを再建する専門分野が、手外科です。
日本におけるわれわれ手外科の専門家の団体が日本手外科学会(HP:http://www.jssh.or.jp/ )です。

手外科では上記のような手の特性のため、一般の整形外科では治療の難しい以下のようなケガや病気に対する治療を得意としています。

(1)骨性槌指、PIP関節脱臼骨折、指骨の関節内骨折、ベネット骨折、指のCM関節脱臼骨折、舟状骨骨折、
   ガレアッチ骨折、モンテジア骨折、橈骨頭骨折を伴う肘関節脱臼、など指や腕の治療がやや難しい骨折や脱臼骨折
(2)初療後に生じた手指の骨折変形治癒や偽関節
(3)キーンベック病などの骨壊死
(4)外傷後などの骨短縮
(5)屈筋腱損傷
(6)手術後に生じた腱の癒着
(7)ばね指やドケルバン病などの腱鞘炎
(8)関節炎に合併した伸筋腱損傷
(9)伸筋腱脱臼
関節(軟骨)
(10)へバーデン結節、ブシャール結節、母指CM関節症などの手の変形性関節症
(11)複雑性MP関節脱臼、舟状骨脱臼、舟状骨周囲脱臼、遠位橈尺関節脱臼などの外傷による脱臼
(12)外傷や変性による手根不安定症
(13)外傷後に生じた軟骨欠損
(14)外傷後に生じた関節拘縮
(15)TFCC損傷、尺骨突き上げ症候群、陳旧性遠位橈尺関節脱臼など手の尺側部障害
靭帯
(16)母指MP関節尺側側副靭帯損傷、その他の陳旧性靭帯損傷
腫瘍性病変
(17)腱巨細胞種、血管腫、グローム腫瘍、類上皮嚢腫、神経鞘種など手に多い良性軟部腫瘍
(18)内軟骨種など良性骨腫瘍
(19)デュプイトレン拘縮
(20)ガングリオン
神経
(21)手根管候群、肘部管症候群、ギヨン管症候群などの絞扼性神経障害
(22)内軟骨種など良性骨腫瘍
(23)神経損傷や障害による手の麻痺

当科ではこれらのケガや病気に対してそれそれ

(1)接合術(観血的整復内固定術、創外固定術、経皮的鋼線固定術)、人工橈骨頭置換術、人工肘関節置換術
(2)矯正骨切り術、骨移植を伴う偽関節手術
(3)橈骨短縮術
(4)指骨延長術
(5)腱縫合術
(6)腱剥離術
(7)腱鞘切開術
(8)腱移植術、腱移行術
(9)腱形成術
関節
(10)骨棘切除術、関節固定術、人工指関節置換術、母指CM関節形成術
(11)脱臼観血的整復術
(12)部分手根骨間固定術、靭帯再建術、関節制動術
(13)骨軟骨移植術
(14)関節授動術
(15)TFCC縫合術、靭帯再建術、尺骨短縮術
靭帯
(16)靭帯縫合術、靭帯再建術
靭帯
(17)、(18)腫瘍切除術
(19)デュプイトレン拘縮解離術
(20)ガングリオン切除術
靭帯
(21)手根管解放術、神経剥離術
(22)神経縫合術、神経移植術
(23)麻痺再建のための腱移行術、関節固定術

などを行うことが可能です。手外科医として20 年を超える経験と技術を発揮して手術を含めた治療を丁寧に行って行きます。初療時の資料を持参していただけるに越したことはありませんが、入手が困難な場合もご相談に乗ることは可能です。