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ガンマナイフセンター

脳神経外科:ガンマナイフ

ガンマナイフ

従来、脳腫瘍や脳血管奇形などの治療は開頭手術が必要でした。脳というデリケートな部分にメスを入れることは、患者さんへの身体的負担が大きく、さらに部位によっては手術が不可能な場合もありました。開頭手術が抱えていたこのような多くの問題点を解決した新しい治療法、それが、“見えないメス”といわれるガンマナイフによる治療なのです。

>>「脳神経外科手術・ガンマナイフ総合外来」について

ガンマナイフとは

ガンマナイフ治療とは、約200本の放射線(ガンマ線)ビームを、コンピュータ制御で脳内の病巣に集中して正確に照射する放射線治療の一種です。病巣に対しては放射線が集中的に照射されるため、極めて強力な放射線を与えることが可能である一方、周囲の組織に対する照射量は、これまでにないほど最小限に留めることができる特徴をもっており、「まるでガンマ線のメス(ナイフ)のようだ」ということからガンマナイフと命名されました。開頭手術に比べると体力的な負担が大幅に軽減されたため、今まで治療の難しかった高齢者の方やその他の合併症を持つ方々の治療も可能となり、また脳の深部など開頭手術が困難であった部位の治療もできるようになりました。1980年代後半から次第に普及しはじめ、すでに世界で80万例以上の治療報告がなされています。我が国では約50台のガンマナイフが稼働し、着実な治療効果をあげています。
当院では1997年4月にガンマナイフを導入して以降、年間300例以上、のべ5000例を超える豊富な治療実績をもっております。また2011年9月には、最新鋭機種であるガンマナイフ・パーフェクションへのアップグレードをいち早く行い、これまで以上に迅速かつ精度の高いガンマナイフ治療が可能となっています。

治療に用いられるヘルメット。全周にある201ヶ所の小さな穴を通じて、ガンマ線のビームが、中心部に正確に照射されます。 ガンマナイフ・パーフェクション

ガンマナイフの対象となる疾患

ガンマナイフはその構造上、頭部の病変が治療対象となります。現在までに以下の疾患に対する有効性が認められておりますが、病巣の大きさや拡がりなどによって、治療対象とならない場合もありますので、詳しくはガンマナイフ外来を受診の上、お尋ね下さい。

  • 脳動静脈奇形
  • 聴神経腫瘍
  • 転移性脳腫瘍
  • 髄膜腫
  • 下垂体腺腫
  • 神経膠腫
  • 三叉神経痛 など

ガンマナイフ治療の実際

実際の治療は、原則としてわずか2泊3日間の入院期間で済みます。メスを入れないために出血もなく、麻酔も原則として局所麻酔のみ。頭髪を剃る必要もありません。治療時間も短く、身体へのダメージが最小限にくい止められるため、早期の社会復帰が可能です。体力の低下しているお年寄りや合併症を持つ患者さんでも、安心して治療を受けていただけるようになりました。

治療の流れ

治療効果・有効性

例えば転移性脳腫瘍の場合、脳転移巣に起因する自覚症状は、治療後3−4週間以内に改善し始めることが多く、MRIなどの画像診断でも約90%の患者さんで腫瘍の増大停止、縮小あるいは消失といった効果が認められます。ひと昔前までは、癌が脳転移を起こしてしまうと、もう手の施しようがなく、積極的な治療は無意味であると考えられがちでしたが、現在では、ガンマナイフ治療により脳転移巣の局所コントロールが可能である場合が多く、長期間にわたって通常の社会生活を送られている患者さんも少なくありません。

一方、ガンマナイフが精密に病巣に対して集中的に放射線を照射するとはいっても、放射線による悪影響が生じる場合もあります。特に良性腫瘍や脳動静脈奇形においては、手術などの他の治療方法との比較検討が重要ですから、治療に先立って患者さんと十分にご相談させていただき、ご自身の納得のもとに最善の方法を選択できるよう努めています。

※病気の種類や状態、また病巣の大きさや位置などによって期待される治療効果が異なる場合もあります。

ガンマナイフ治療を受けるには

まず、当院ガンマナイフ外来(03-3448-6148)へお電話の上、ガンマナイフ治療希望と申し出のうえ、ガンマナイフ外来の受診日を御予約下さい。
ガンマナイフ外来では、治療の適否や治療内容について、担当医が詳しく御説明いたします。その際には、かかりつけの医師からの紹介状とMRI・CTなどのフィルムを御持参下さい。

尚、Eメールによる診療相談や診療予約は行っておりません。
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