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胆道・膵臓疾患の治療成績

胆膵グループは特に内視鏡的治療において、国内でも最先端レベルの診療、研究を行っております。主に内視鏡を用いた診断・治療(ERCP、 EUS)を得意としており、他グループ・消化器外科と密に連携しながら高度な診療を行っています。また積極的に学会活動、臨床研究を展開し、他施設とも交流しながら、診療のレベルアップを常に図っています。
2016年4月より当グループはメンバーを一新し、膵癌の早期診断と治療を最大の目標に掲げております。膵癌の診断件数、胆膵領域の治療や外科手術の件数も2015年以前より増えております。

当グループにおける膵胆道の処置内視鏡件数は現在、東京都内でも有数の件数となっております。他院で施行困難なERCPも紹介を受け成功させております。また、従来診断が難しかった膵疾患や粘膜下腫瘍、原因不明のリンパ節腫大に対してEUS-FNAを積極的に行い高い診断能を誇ります。

当グループでは膵癌の診断・治療は迅速に低リスクで行っております。膵癌の診断は最短3日と迅速に可能であり、従来ERCPで診断していたものをEUS-FNAで診断可能なため低リスク(少ない合併症)・低侵襲で行うことができます(ERCPは必要な場合にのみ行います)。外科とも密に連携しているため手術待機期間も短く、待機中に癌が進行してしまう危険性も低いです。手術不能の進行膵癌の患者様でももちろん迅速な治療が可能です。例えば、まず外来で血液生化学検査、造影CTを行い、翌日から2泊の入院で超音波内視鏡を用いた病理組織検査と抗癌剤の説明を行います。数日後に外来で検査の結果説明をして初診から1週間程度で抗癌剤による治療開始ができます。

検診としてのEUSも積極的に行っております。小さい膵癌はCTでも発見率が80%程度ですがEUSでは90%以上発見可能です。実際にCTでははっきりしない膵癌をEUSで発見することが出来、膵癌を早期治療出来た方も多数いらっしゃいます。下の写真は左がEUS、右がCTです(黄色矢印が膵癌)が、EUSでは小さい膵癌でもこのようにはっきりと観察できます。
サイズが小さいという理由で経過観察されていた10mm以下の膵腫瘍を2泊3日の入院でEUS-FNAで調べたところ膵癌である事が分かり手術で摘出した患者様も2016年度だけで4名いらっしゃいました。

下記の様な機器を用いて当グループで治療することでこれまでは治療困難と考えられていた病変も治療可能となる事があります。膵癌が心配な方や治療方針に悩んでいる方などいつでもご来院ください。

EM-1超音波観測装置 内視鏡コントロール装置

EUSは病気の治療にも積極的に応用しております。当院では2016年4月から治療目的のEUS(Interventional EUS)を導入しまして1年間で17件行いました。これは大学病院と同じ程度の件数です。この治療によって、従来は体の表面から針で穿刺してチューブをバッグに繋いで生活しなければならなかった胆のう炎や胆のう癌・胆管癌、膵癌などの患者様でも、下の図の様にEUSを用いて針で病変の穿刺を行い、胃や腸の中にチューブを出すことで不便を感じることなくこれまでと同様の日常生活が送れるようになります。

超音波内視鏡ガイド下胆嚢ドレナージ術
超音波内視鏡ガイド下胆嚢ドレナージ術

患者様の御紹介はいつでも歓迎いたします。胆管挿管困難な患者様、FNAやEUSを併用した膵胆道ドレナージ(EUS-BD、EUS-PD)が必要な患者様などの高度な専門医療が必要な患者様がいらっしゃいましたら、毎週火午前中の消化器内科新患外来(藤田宛)へご紹介頂ければ幸いです。胆管炎などで緊急の対応が必要な患者様も基本的にいつでも対応可能なので病院に連絡いただければ幸いです。

年間の診療実績2016年度

ERCP (内視鏡的逆行性膵胆管造影) 390例
EUS (超音波内視鏡) 356例
EUS-FNA (超音波内視鏡下生検) 70例
Interventional EUS (超音波内視鏡による治療) 17例