関東病院


関東病院ホーム > 受診案内 > 診療科案内 > 皮膚科 > 下肢静脈瘤の治療

下肢静脈瘤の治療

皮膚科では、下肢静脈瘤の治療を総合的に行っています。 木曜午後が初診、火曜午後が再診です(予約制)

下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤は、どのような病気でしょうか?下肢の血液は重力に逆らい、静脈の中を通って心臓へと戻っていきます。このとき、足を動かすことによる筋肉のポンプ作用と、静脈内で血液が下向きに逆流しないようにする弁が重要な働きをしています。長時間の立ち仕事や肥満などで、血液が下肢にうっ滞し、弁がこわれて血液が逆流するようになると、静脈の壁が膨らんで瘤のようになってきます。これが下肢静脈瘤です。静脈瘤がひどくなると、見た目が気になるだけでなく、むくみやしびれ、痛み、足がつる、こむらがえりといった不快な症状が生じたり、湿疹や脂肪組織の炎症、皮膚潰瘍の原因になります。下肢静脈瘤はこのようなものがほとんどですが、深部静脈血栓症などのあとに生じる二次性のものもあります。

当科での診療

問診をさせていただいた後、ドップラー聴診器という逆流音が聞こえる聴診器で、下肢の静脈瘤のどの部位が悪いかを確認していきます。また当科で作成したパンフレットをお渡しし、静脈瘤についての理解を深めていいただき、保存的治療として弾性ストッキングをご紹介しています。

さらに手術が必要だと思われる患者さんには、どのような手術が適切か決めるために超音波検査を行ったり、深部静脈血栓症がないか確認するために血管CTを行っていきます。

手術治療は、患者さんにより大伏在静脈抜去切除術(ストリッピング)、大伏在静脈高位結紮術、小伏在静脈高位結紮術、穿通枝の結紮術を行っています。大きな静脈瘤があれば、これとは別に瘤を切除することもあります。いずれも入院は1肢なら1泊で、2肢ならば1〜2泊、患者さんの負担を少なくするため、麻酔は1枝であれば大腿神経ブロックや局所麻酔で行っています。2肢の場合は腰椎麻酔になることもあります。また、大伏在静脈抜去切除術(ストリッピング)は合併症の起きにくい方法を工夫して行っています。術後に瘤が少し残る場合や、細い表在性の静脈瘤に対しては、硬化剤を注射する硬化療法を行います。

ストリッピング術前 ストリッピング術前

ストリッピング術後2ヶ月 ストリッピング術後2ヶ月

下肢静脈瘤による下腿潰瘍 術前 下肢静脈瘤による下腿潰瘍 術前

ストリッピング術後潰瘍は上皮化 ストリッピング術後潰瘍は上皮化

網目状静脈瘤 網目状静脈瘤

硬化療法後1ヶ月 硬化療法後1ヶ月

クモの巣状静脈瘤 クモの巣状静脈瘤