関東病院


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脳血管内科

脳血管内科について

2017年4月に脳血管内科が新設されました。当院では2005年5月に脳卒中センターが開設されて以来、脳卒中の急性期診療や発症・再発予防を行っておりました。さらに急性期診療に力を入れる方針で脳血管内科が設立されました。当科では脳卒中センターの仕事を引き継ぎ、脳卒中の診断、内科的治療、予防を行います。特に脳梗塞超急性期に対するtissue Plasminogen Activator (tPA)静注療法(血栓を溶かす点滴治療)や脳血管内治療(カテーテルで閉塞血管を再開通する治療)を積極的に行い、後遺症を減らしたいと考えております。外科治療を担当する脳神経外科とは密に連携し、協力して診療しております。当科の特徴は以下の通りです。

① 脳卒中ホットラインの運営
24時間365日切れ目なく、近隣の医療機関や救急隊からの連絡を当院医師が直接受け、スムーズに受け入れられるようにしております。
A 迅速かつ最新の医療の提供
脳梗塞治療は時間との勝負です。脳血管を再開通する治療(tPA静注療法、脳血管内治療)は早く始めたほうが、より改善します。これらの最新の治療を、脳神経外科と協力して24時間いつでもできる体制をとり、救急隊との連携や院内の診療体制を整えることで、1分1秒でも早く治療を開始します。
B チーム医療の実践
脳神経外科、脳神経内科、リハビリテーション科、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカー等がチームを組み、包括的に診療にあたります。毎朝のカンファランスで全員が集まり、意見交換や情報共有を行い、治療方針を決定します。入院当日からリハビリテーションの介入を始め、社会復帰・自宅退院を目指します。

脳卒中の超急性期治療

脳卒中は死亡の原因疾患としては第4位ですが、要介護や寝たきりの原因疾患として第1位です。脳卒中の中で最も頻度の多い脳梗塞では、脳組織は不可逆的に壊死するため、後遺症が残ります。しかし発症早期に閉塞した血管を再開通させることで、著明に改善するようになりました。これは最近のことで、tPA静注療法は2005年、脳血管内治療の血栓回収カテーテルは2010年以降に使用可能となりました。これらの治療により、以前なら寝たきりになったであろう重症脳梗塞患者さんが劇的に改善し、歩いて退院できるようになりました。脳梗塞の症状が出てから、tPA静注療法や脳血管内治療の開始は早ければ早いほど、患者さんの症状は改善します。このため我々は、脳梗塞が疑われる患者さんに対し、迅速に行動し、1分1秒でも早く治療を始めるように心がけております。

脳卒中の原因診断と治療

脳卒中(脳血管障害)は主に脳梗塞、脳出血、くも膜下出血に分類されますが、それぞれ原因は一つではありません。脳梗塞の主な分類は、心房細動などの心疾患で心臓にできた血栓が流れて脳の血管がつまる心原性脳塞栓症、太い動脈の動脈硬化によるアテローム血栓性脳梗塞、細動脈硬化による小さく軽症なラクナ梗塞の3種類ですが、その他にも脳動脈解離、血液凝固異常、血管炎、血管奇形、遺伝性疾患等、様々な原因があり治療や再発予防方法が異なります。当科では血液検査、CT、MRI、SPECT、超音波(頸部血管、経胸壁心臓、経食道心臓、経頭蓋脳血管、下肢静脈、右左シャント検索)、脳血管撮影、心電図(24時間心電図、埋め込み型心電図)、脳波等、必要な検査を行い、原因に応じた急性期治療や再発予防を行います。

リハビリテーションと退院支援

入院直後からリハビリテーション科で急性期リハビリテーションを始めます。ご自宅への退院を目指しますが、後遺症の程度や生活背景によっては、リハビリテーションをより集中して行う回復期リハビリテーション病院を紹介します。回復期リハビリテーション病院とは東京城南脳卒中ネットワークを構築し、脳卒中地域連携パスを用いたスムーズな転院が可能です。上記の多職種カンファランスに加え、患者さんやご家族と相談することで、方針を決定しております。

東京城南脳卒中ネットワーク (脳卒中地域連携パスを運用)
急性期病院NTT東日本関東病院
回復期病院初台リハビリテーション病院
品川リハビリテーション病院
五反田リハビリテーション病院
原宿リハビリテーション病院
蒲田リハビリテーション病院

その他の脳血管内治療

脳梗塞の原因となる頸動脈狭窄やくも膜下出血の原因となる脳動脈瘤に対しては、従来脳外科的な手術(頸動脈内膜剥離術、脳動脈瘤クリッピング術)が行われてきましが、低侵襲で安全性や有効性が示されている脳血管内治療(カテーテル治療)も可能であり、脳神経外科と相談して、患者さんに合わせた最善の治療を行います。

外来診療

後遺症が残りやすい脳卒中は予防が重要です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心房細動、喫煙、肥満、大量飲酒等の危険因子の管理や指導を行います。救急でなくても脳卒中が疑われる症状について、原因を調べ、治療を行います。また脳ドックで異常が見つかった場合の方針決定、頸動脈狭窄・脳動脈狭窄・脳動脈瘤等の画像経過観察、動脈硬化や脳血管障害のスクリーニングも行います。その他、神経症状や脳血管に関することならどんなことでもご相談ください。