関東病院


診療実績

1. 緩和ケアチーム

2007年から発足した緩和ケアチームは、がんの病期や治療の内容にかかわらず、一般病棟や外来で、つらい症状で悩んでおられる患者さんの苦痛を和らげるための存在です。主治医や病棟の担当看護師と協力し、がんをたたく治療が円滑に遂行できるよう支援いたします。2016年は283名の一般病棟でがんと闘う患者さんの支援を行いました。

2. 緩和ケア病棟

2000年に開設した緩和ケア病棟は、がんをたたく治療手段が尽きてしまったとしても、がんをかかえてもう一度その方らしく生きていただくための専門治療病棟です。この病棟の最大の目標は、可能な限り早期に苦痛を和らげて、ご自宅などでご自分らしい時間を過ごしていただけるような治療や看護を展開することです。また、残念ながら力尽きて、がんで亡くなる場合も、最大限の苦痛緩和を行い、おだやかな終焉を迎えていただくよう努めています。

緩和ケア病棟の統計(2007-16年)

緩和ケア病棟は2013年4月より全個室(16床)へ変更となったため、その前後の統計値比較が困難ですが、最近10年間の様子を数字でお伝えいたします。 なお、当院緩和ケア病棟は、いわゆる「ホスピス」的なお看取りのみや介護の場ではなく、医療保険の範囲内で
 (1)早期につらさを和らげる専門的症状緩和治療をおこない、可及的ご自宅での療養を可能とする
 (2)がん診療連携拠点病院の緩和ケア病棟として、先進的緩和ケアスキルを一般病棟へひろめる
という目標をもって稼働しており、入院期間も可能な限り短縮できるよう努めています。

年次入院患者数

在院日数の変化

在院日数:短縮化傾向が顕著であり、早期の症状緩和がなされた可能性とご自宅での療養が長期化した点が考えられます。

在院日数の変化

入院経路別割合

緩和ケア病棟入院に際しては
 1)当院院内の診療科からの転科転棟(病棟を移って入院加療継続)
 2)他院からの転院
 3)当科で外来通院しながら症状緩和を行っていた方の入院日相談のうえでの予定入院
 4)在宅療養(当院以外の訪問診療医師や訪問看護師による治療・看護を受けていた方)の救急搬送入院の4つの形があります
(いずれも事前に入院登録が必要です)。
4)の救急搬送は患者さん、ご家族にとってストレスフルであり、また夜間・土日祝日などスタッフ数も不足していることから、状況変化があった場合、訪問診療医と相談し、早期に入院相談を行うようおすすめしています。

入院経路別割合

緊急入院率と自宅退院率

緊急入院率、お元気になって自宅退院ができる割合(自宅退院率)に一定の相関はありませんでした。

緊急入院率と自宅退院率

緩和ケア専属ボランティア数の推移

当院では2017年1月現在、100名近くの方がボランティア登録をされています。そのうち約半数は緩和ケア病棟専属ボランティアとして、患者さんの生活環境の改善やリラクゼーション、医療者ができないケアに貢献してくれています。

緩和ケア病棟専属ボランティア

緩和ケアチームの統計

緩和ケアチームは、多職種4名から構成されており、悪性腫瘍の治療内容や病態にかかわらず、連日病棟に出向いて、主科の方針に沿ってつらい症状を和らげる支援業務を、医療保険で行っています。また、外来でがん治療を受けている方についても、主科治療日にあわせて外来での症状緩和もおこなっています。
 緩和ケアチーム構成要員
 (1)看護師: がん看護にかんする専門的教育を受け、一定の公的資格を持った専従看護師
 (2)医師: がん診療に対する専門的教育を受けた医師(身体面担当医1名、精神面担当医1名)
 (3)薬剤師: がん診療に関して一定の経験をもった薬剤師

一般病棟支援対象患者数(延べ人数)

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