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心臓血管外科:心臓手術、血管手術を受ける患者さまへ

心房細動に対する外科治療(メイズ手術)

(1)目的

心房細動という不整脈があると、心房に血のよどみができ血栓という血の塊ができやすくなります。血栓ができ頭に飛んでいけば脳梗塞となり、麻痺や意識障害が起こります。また、心房細動の状態では心房が動かない状態なので心臓から送り出される血液の量は減少します。さらに、心臓が規則正しく拍動しないために脈の不整を自覚します。心房細動を直すことによりこれらの問題が解決されます。

(2)適応

現在、心房細動により非常に不快な気分が強く、症状を訴える方や、心房細動時に血圧が大きく低下する方を除いて、心房細動だけに手術をすることはありません。多くの場合他に心臓に病気があり、そのことにより手術が必要な患者さんで心房細動を合併している場合に心房細動に対する手術を同時に行うことが検討されます。心房細動に対する手術を同時に行うかは、同時に行うことにより手術の危険性を増大させないか、また、心房細動が手術により直る可能性が高いかどうかという点により検討されます。

(3)成功率

現在のところ心房細動がなおる可能性は70−80%ぐらいと言われています。いままでの心房細動の期間が長いほど、また、左心房が大きくのびきってしまっているほど成功率が低いと考えらます。

(4)手術手技

心房細動に対する手術はメイズの手術と言われ、英語で迷路を意味します。大きくなった心房のなかで電気刺激がグルグル回らないように、心房の壁を切ったり、冷凍したり、焼灼することで一つの道筋をつける手術で、心房の中に迷路をこしらえるような手術になるためこのように呼ばれています。手術の所要時間は30−40分ぐらいです。

(5)成績

現体制になった最近の3年で手術の危険性や、年齢、治癒する可能性の高さなどを考慮して適応を厳密に決定した32名に対し行い、26名(81%)において心房細動が治り、正常の脈拍に戻りました。

(6)術後在院日数

僧帽弁疾患に合併することがほとんどですので、僧帽弁手術と同時に行うことがほとんどですが、メイズ手術を行うことで入院期間が延びることはありません。