関東病院


緩和ケア

緩和ケア

〜身体的、精神的苦痛の緩和医療を最優先〜

当緩和ケア病棟は、現代医学では治癒が困難とされたがんの患者さんの身体的、精神的苦痛の緩和医療を最優先し、その方らしい時間を過ごせることを目指した専門病棟で2000年12月の新病院開院とともに開設されました。 当病棟に入院される多くの方は痛みや吐き気、呼吸の苦しさなど身体的に辛い症状を持っています。そのことによって気分がふさいだり、根治を目指した治療を続けるのが難しくなったことに対する不安や悲しみを持っていらっしゃいます。またそうした患者さんを支える御家族の方も様々な心の負担を感じていらっしゃることが多く、医師や看護師だけでのアプローチでは効果的なケアが難しい場合もあります。そこで、私たちが大切にしていることはチーム医療です。看護師だけでなく、医師や薬剤師、ソーシャルワーカー、理学療法士、心理療法士がチームを組みカンファレンスなどを行い、それぞれの立場での意見を出し合い患者さんにとって効果的で安心できるケアを検討しています。辛い症状がひとつでも取れることで、表情が穏やかになり、御家族の心配も和らぎ、希望が生まれることもあります。例えば、痛みによって寝返りすら苦痛だった方が、薬の調節がうまくできたことで、体を起こして食事を楽しんだり、車椅子で散歩に出かけることができるようになったことがありました。そのとき、「こうして風を感じて、また花を見ることができるなんて思わなかった。うれしい」と話され、それを聞いていた御家族の表情もとても素敵なものでした。 その他に当病棟ではボランティアの方々のご協力を得て、お花見やお月見など四季折々の行事を催しています。また資格を持ったボランティアによる音楽療法、ティーサービス、アロママッサージなどのサービスを定期的に企画しております。どれも御本人・家族の希望で自由に参加していただいていますが、参加された方からは「入院してこんな時間が持てるとは思わなかった」とたいへん好評で、緊張した入院生活にひと時安らぎを感じていただいていると思っております。 このように患者さん、御家族の抱えているさまざまな痛みや辛さを軽減していくことを第一に、限りある時間を自分の価値観や人生観にそった形で最後のときまでその人らしく過ごしてほしいというのが、私達スタッフ一同の共通の願いです。今後もさらに多くの専門医療職やボランティアの方々の力を得て、チームとして力を結集し、患者さん、御家族が安心できるケアの提供を心がけていきます。