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第1回横須賀米海軍病院との合同研究会を開催しました

第1回横須賀米海軍病院―NTT東日本関東病院 合同研究会

平成23年11月18日にNTT東日本関東病院のカンファレンスルームにおいて「第1回横須賀米海軍病院―NTT東日本関東病院 合同研究会」を開催しました。
当院での学術研究、取り組み等を国際的な視点から討論を行う。また、横須賀米海軍病院からも発表いただき、アメリカでの医療の現状の理解を深めることを目的に行ったもので、今後も継続的に開催して参ります。
当日は当院の医師3名及び看護師1名と横須賀米海軍病院のインターンの方1名が講演を行いました。


講演者 中山厳馬

最初に当院外科医師の中山厳馬より化学療法が奏効した2症例の症例報告を行いました。胃癌術後、傍大動脈リンパ節転移再発を認め、何れも術後、補助化学療法を施行していた患者さんが、再発を認めたためレジメンを変更し、完全に寛解したそうです。補助化学療法後の再発治療には標準治療はありませんが、自験例を含めて文献的考察を行うと、補助化学療法とは異なるメカニズムをもつレジメンを使用することで、効果が得られる可能性があると思われるとの事でした。
※レジメン:がん治療で、投与する薬剤の種類や量、気管、手順などを時系列で示した計画書。


講演者 高岡賢輔

引き続き当院血液内科医師の高岡賢輔よりアフリカ大陸における最小国であるガンビア共和国の現状を紹介しました。具体的には、同国の面積、人口、気候、文化、産業、国民総所得、日本との関係、首都バンジュルの様子、村々の様子、生の国民の声等写真を交じえて分かりやすく紹介しました。


講演者 辻陽介

当院消化器内科医師の辻陽介からは胃腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 術者を育成について講演しました。
胃腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は、優れた治療法であるが技術的困難さがいまだに課題があります。当院では胃ESDのトレーニング方法を確立し、多くのESD術者を育成してきました。そのトレーニング方法、育成した術者の成績を提示し、世界へESDを広めていくきっかけを提示させていただきました。
※ESD:内視鏡を用いて消化管(主に食道・胃・十二指腸・大腸)の腫瘍を切除する方法の一つ


講演者 縣智香子

感染対策推進室の感染管理認定看護師の縣智香子から手指衛生実施率向上への取り組みについて話させていただきました。
手指衛生の遵守は感染対策の基本であり、最も重要な対策であり、手指衛生の不徹底は病原体の伝播に直結してしまいます。
手指衛生の実施率の調査を、毎週月・木に行っている院長が病院内を見て回るラウンド中に、昨年11月より調査中です。今後も実施率100%に向け注意喚起を行うなど強化していくとの事です。


講演者 小林晃大先生

最後に横須賀米海軍病院 日本人インターンの小林晃大先生から嚥下困難を訴えた65歳男性の症例について講演いただきました。
糖尿病の既往のある65歳男性が2ヶ月前からの嚥下困難、眼瞼下垂、複視などを訴えて来院し、最近2週間は呼吸困難も伴っていたそうです。
診察所見からは、さまざまな脳神経所見が得られたが、末梢神経性、筋原性疾患は否定的、CT、MRIなどからも中枢神経由来は否定的でした。一般採血結果からは代謝内分泌疾患も否定的でした。
重症筋無力症が疑われ内科的治療が行われ奏功し、その後AChR抗体陽性との報告があり確定診断に至ったそうです。
詳細な問診や身体所見から、鑑別診断をかなり絞ることのできた症例であったとの報告でした。



会場の様子