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二本松市智恵子記念館は、福島県二本松市(旧安達町)出身の画家・高村智恵子の紙絵作品を保存・展示しています。智恵子が紙絵作りを始めたのは1938年(昭和13年)52歳で亡くなる前年頃からで、1935年から入院していた病室だったとされ、残された作品は千数百点に及びます。
記念館に隣り合って建つ智恵子の生家(長沼家の住宅)は、市が譲り受け一般に公開しています。生家は、幼い智恵子が過ごし、1903年、18歳を迎える年で上京するまでの日々を送った、その頃の佇まいをとどめています。智恵子の死後、夫・高村光太郎(彫刻家・詩人)が書いた詩と短歌、散文の作品「智恵子抄」が1941年(昭和16年)に出版され、映画・テレビドラマ・ラジオドラマの原作となり、夫妻の姿が描かれ、知られるようになりました。
記念館の後ろから、稲荷八幡神社を抜け「愛の小径」と呼ばれる静かな道が続き、阿武隈川の見える展望台までたどることができる
二人も散策した、丘への道が散策路として整備され記念館のすぐ近くから案内板があります。丘の上には「智恵子の杜公園」があり、都会で過ごす日々に智恵子が思い続けた遠いふるさとの景色を眺めることができます。
まさしく智恵子を育んだ身の回りのもの、親しんだふるさとの山河、作ることで心を癒していったとされる作品などを通して、明治時代後期の女性が抱いた志に思いをはせることができます。
■二本松市智恵子記念館
住所:福島県二本松市油井字漆原町36【地図】
電話:0243-22-6151
■二本松市公式サイト「智恵子の生家・二本松市智恵子記念館」のページ
■問い合わせ
二本松市役所 文化課文化振興係
住所:福島県二本松市金色403-1
電話:0243-55-5154