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CSR現場レポート1

CSR現場レポート1 安心・安全なコミュニケーション 大規模災害でも「つながる」安心を届けるために たとえ大規模な災害が発生したとしても、「つなぐ」ことができるようNTT東日本グループでは、平時から大規模災害に備えた取り組みを行っています。 約179万件 2016年度の「災害用伝言ダイヤル(171)」「災害用伝言板(web171)」体験利用実績

災害に強い通信で被災地の「普段の暮らし」をつないでいます

自然災害の多い国だからこそ、災害時の備えを

2016年「台風10号」の進路図(気象庁ホームページ台風情報より)

地球規模での気候変動の影響で、従来の想定をはるかに超える自然災害が、世界各地で頻発しています。

もちろん、日本も例外ではありません。2016年、台風にあまり縁がない北海道に、1週間で3つの台風が上陸するという事態が発生。さらに8月末には、猛烈な勢力を保った台風10号が、迷走しながら日本列島を縦断し、北海道や岩手県を中心に、甚大な被害をもたらしました。被害を受けた東北地方太平洋沿岸も、北海道同様、台風の影響を受けることが少ない地域でした。

大規模な災害が発生したとしても「つながる」安心を届けることこそ、通信会社の使命である――。そんな強い思いから、NTT東日本グループは、台風10号の被災地でも、総力をあげて復旧活動にあたりました。

被災した北海道や東北地方での復旧活動

2016年「台風10号」で被害を受けた岩手県岩泉町(左、右)

2016年「台風10号」で被害を受けた北海道日高町等(左、右)

8月30日、台風10号が岩手県の太平洋沿岸に上陸すると、観測記録を塗り替える豪雨が猛威を振るいました。特に被害が大きかったのは県北部の岩泉町で、河川増水による護岸の崩壊、土砂崩れ、倒木、落橋等が多発し、町内の道路の多くが寸断され、孤立地域が発生。通信サービスにも影響が出ました。NTT東日本も、災害発生当初から、被災状況の確認や、災害時用公衆電話(特設公衆電話)の開通作業にあたりました。

復旧活動にあたっては、ヘリコプターを運用し、上空から被災地域の状況を確認。道路が寸断していないエリアや、道路が復旧したエリアから回復措置にあたる一方、陸路による交通が遮断され孤立した地域では、自衛隊の協力を得て空路で衛星携帯や電源一式を搬送したり、徒歩で立ち入り調査を行う等、臨機応変な対応で一日も早い復旧に努めました。

被害は北海道でも深刻でした。度重なる台風に襲われていたことから、各地で河川の氾濫や道路の崩壊が発生。道内の広い範囲で中継光ケーブルの切断が多発しました。NTT東日本はその都度、復旧対応に努め、地道な作業で一つひとつ回復にあたりました。NTT東日本は、東日本大震災を教訓に2011年から大規模災害を想定した防災演習を継続して行っており、北海道事業部では2016年も8月4日に実施したばかりでした。こうした平時からの備えが、迅速な復旧活動を後押ししたことは言うまでもありません。

※ 災害時用公衆電話(特設公衆電話):災害時、避難施設にいる人や帰宅困難者の通信手段として、無料で利用できる公衆電話。施設管理者が保管し、災害発生時に施設管理者が設置する。

これまでの取り組みが早期復旧の手助けに

ドローンを利用した通線作業

NTT東日本グループは、災害対策の基本方針として「通信ネットワークの信頼向上」「重要通信の確保」「サービスの早期復旧」の3つを柱に、さまざまな取り組みを続けてきました。今回の台風災害でも、その取り組みが各所で役立っています。

氾濫した河川や、寸断された道路を越え、通信ケーブルを渡すのに活躍したのが、独自に開発したドローンです。立ち入り困難な地域での被災状況の確認等にも使用できることから、今後も積極的に導入を進めていきます。また、ディジタル無線装置等の災害対策機器も、仮復旧までの時間を短縮し、避難所や孤立地域等の通信回復に役立ちました。

「災害に強いネットワークづくり」への取り組みも、効果を発揮しました。ケーブルが寸断された地域でも、装置の設定を変更し、障害が発生したルートを迂回する伝送経路をつくることで、一部エリアは早期に復旧することができました。
また、今回、通常ルートだけでなく、予備のルートでも被災したエリアが出たことから、新たに3つ目のルートをつくる等の対策も実施しました。

こうした経験を踏まえ、NTT東日本グループでは今後も大規模災害に備え、「災害に強い」「災害に負けない」通信網づくりに取り組み続けます。

社員の声:つなぐ力

NTT東日本-東北
岩手支店 設備部
岩手サービスセンタ 担当課長

長畑 博之

自然の脅威と向き合う

2016年8月30日、台風10号が岩手に上陸。岩泉町を中心に猛烈な風雨が襲い、死者20人、住宅破損等4千件余りの甚大な被害をもたらしました。刻々と災害対策室に寄せられる道路の寸断、橋の崩落、ライフラインの途絶、そして通信設備の被災。7つの交換局で通信が孤立しケーブルはズタボロ、どこから復旧の手をつけて良いのか半ば途方に暮れるような悲惨な状況の中で、前進基地から陸自ヘリで社員が届けた避難所への災害時用公衆電話には、「生きてたよ」「無事で良かった」安堵の声を家族に届けるお客さまの姿がありました。

日本各地で、今まで経験したことのない記録的な豪雨が増えていますが、このような時代だからこそ、いかにして通信サービスを確保し、お客さまとお客さまを「つなぐ」か。私たちの使命を心に刻み、自然の脅威と日々向き合っています。

社員の声:つなぐ力

NTT-ME 北海道事業所
北海道NWSC 主査

五月女 亨

災害時の早期通信確保の大切さをあらためて認識

台風10号の他にも、3つの台風の上陸に襲われた北海道。私が対応に携ったのは、台風9号により発生した羅臼土砂災害でした。8月25日朝に、ポータブル衛星通信装置を車両に積み札幌を出発、7時間をかけ羅臼町対策本部に到着し、通行止め先の避難所へ船舶での移動を確認。翌日、災害時用公衆電話を設置することとなりました。道中にて、土砂崩れ現場の奥に住んでいらっしゃるという主婦の方に声をかけられ「NTTさん、電話いつごろから使えるの?テレビも電話も使えないので情報がなくて困ってるの」と直に被災者の声を聞きました。自宅電話の復旧は未定だが、明日には岬町福祉館に災害時用公衆電話を設置すると伝えると一安心したようで帰宅されました。直接災害に遭われた方の生の声を聞いたのは、初めての経験であり、あらためて災害時の早期通信確保の大切さを認識し、使命感を感じさせられました。

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