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CSR現場レポート1

CSR現場レポート1 どんなときにも「つなぎ」続け、 守り続けるために どんな災害が起きても、人々の暮らしがあるかぎり、人と人、人と社会をつなぎます。通信という絆を「つなぎ」続け、守り続けるために、NTT東日本グループは尽力します。29,236件 関東・東北豪雨※1による「災害用伝言ダイヤル(171)」および「災害用伝言板(web171)」の利用件数※2

※1 関東・東北豪雨:「平成27年9月関東・東北豪雨」と気象庁が命名した災害。

※2 2015年9月15日の体験利用分を含む。

過去の災害の経験を教訓に、強い通信で安心・安全を人々につなぐ

関東・東北豪雨の発生と復旧作業

2015年9月9日から11日にかけ、関東や東北各地で観測史上最多雨量を記録した猛烈な雨が容赦なく降り続けたことによって、河川の堤防が決壊しました。

関東と東北を襲った豪雨は、河川氾濫以外にも、土砂災害によって電力、ガス等あらゆるライフラインに被害をもたらし、ピーク時の避難者は10,390名にのぼりました。NTT東日本においても、茨城県常総市にある通信設備への浸水により、近隣の坂東市およびつくばみらい市もあわせ、一時約34,000回線の通信に影響が出ました。復旧作業にあたる社員は、通信を「つなぎ」続けよう、つながる安心と安全を「守り」続けなければ、という強い思いで復旧作業を続け、発生から7日後の9月17日、すべての通信が復旧しました。

一方、宮城県黒川郡でも加入者収容装置が河川氾濫により水没しましたが、迅速な物品確保や工事調整を行うとともに、復旧作業開始後も、濃霧の発生やケーブルルートへの樹木の張り出し等、工事環境の悪い中、昼夜を徹した復旧作業により早期に回復しました。同じく隣の大衡村でも河川氾濫が発生している状況下において、大雨の中、社員が総力を挙げて土嚢を準備し通信ビルの出入口へ配置することで、かろうじてビル内への浸水を回避しました。

また福島県南会津町では、土砂崩れと道路崩落の発生により通信ケーブル被害と広域停電が発生しましたが、通信途絶状態となった地域に対し早期の通信回復を図るため、県と連携し防災ヘリにて現地に衛星携帯電話を配備し、非常時の通信を確保しました。

被災地に安心・安全を届ける

被災前後を比較した画像
出典:狭域防災情報サービス協議会ホームページ

災害復旧ボランティアで作業をする社員

復旧作業と平行し、避難を余儀なくされている方々と遠方で安否を案じる家族や友人をつなぐ通信の確保にも注力しました。9月11日に「災害用伝言ダイヤル(171)」および「災害用伝言板(web171)」の運用を開始し、9月18日までの8日間で合計29,236件のご利用がありました。他にも、茨城県、宮城県、山形県を中心に災害時も通話制御を受けずに利用ができる特設公衆電話を86カ所に設置、Wi-Fiアクセスポイントサービス「光ステーション」を災害救助法が適用された地域52市区町村に開放する等、つながる安心をお届けできるよう尽力しました。常総市内の2カ所のボランティアセンターには、無料Wi-Fiアクセスポイントを設置し、被災者だけではなくボランティアの方々も、無料でインターネット接続ができるよう対処しました。

また、NTT空間情報では、被災前と被災後の衛星画像を、狭域防災情報サービス協議会を通じてウエブで配信し、国や地方自治体がリアルタイムに災害状況を正確に把握するとともに、迅速な避難勧告や的確な災害対策を行うことができるよう支援しました。

さらに、一日も早く、被災地と被災者の皆さまが日常を取り戻すことができるよう、9月28日、29日の2日間において千葉事業部の社員のみならず千葉・茨城エリアのグループ会社・協力会社も含めた総勢61名が、茨城県常総市ボランティア活動に参加し、被災されたお宅を訪問し土砂・瓦礫の撤去作業や浸水した床や家具の清掃を行う等、さまざまな対応を行い、復興に努めました。

※2 2015年9月15日の体験利用分を含む。

どんな災害にも負けないよう強くなる

日本列島に張り巡らされた地球54周分、218万キロメートルの通信インフラは、人と人、人と社会をつなぐ重要な役割を担っています。これまでも地震・洪水・噴火等の大きな災害に直面してきましたが、電話から「大丈夫?」と心配する娘の一言が聞こえただけで涙が出てしまった、家族に無事を伝えたくて特設公衆電話を利用した等、被災した皆さまの声は、通信の大切さをあらためて教えてくれました。NTT東日本グループは、どんな災害がやってきても、つなぐことを守るために、設備も人も「強く」をめざしています。それには、過去の経験を教訓とし、平常時から備えることが重要です。通信ケーブルが切れても別ルート経由でサービスの継続を可能とする通信伝送路や、設備の耐災性強化といった通信設備の整備をはじめ、「災害用伝言ダイヤル(171)」の普及、特設公衆電話の事前配備の推進、災害対策機器の配備・拡充等を積極的に推進し、社会インフラを担う企業として、災害時においても、安心・安全をお届けできるよう、つなぎ続けていきます。

社員の声:つなぐ力

NTT-ME
ネットワークサービス事業本部 千葉事業所
茨城ネットワークサービスセンタ 担当課長

石川 昌樹

音のない機械室

鬼怒川決壊により広範囲で浸水している様子をTVの画面で見ながら、復旧作業にむけた準備と作業手順をシミュレーションしていました。

翌日「水が引きだした!」との情報を受け、待機していた社員とともに可能な限りの予備物品を車に積み現地に向かいました。浸水した水海道ビルは空調も照明も使えない状態になっており、本来とはかけ離れた作業環境下で、復電後の通信設備の復旧作業に向けて準備を進めました。

復電後はエンジニア魂に火が付き、時間を忘れて社員全員でサービス回復に全力を注ぎました。少しでも早くサービスを回復させたいという思いと社員の体調管理の両面を考慮しながらの作業統制は、非常に良い経験となりました。今回の経験を活かし災害に強い設備づくりと後世への育成に役立てたいと考えています。

社員の声:つなぐ力

NTT東日本-南関東
設備部 サービス運営部門
設備管理(茨城) 担当課長

櫛川 稔

つなぐ使命感

当時、私は現地復旧班の土浦サービスセンタに在籍しており、水没危機にあった常総市の石下ビルへの浸水を防止するため、土嚢積みの対応に3名の社員とともに出発しました。通常片道40分程度の道のりが2時間もかかり、大変なことが起こっていると感じました。

現地で土嚢を積み上げはじめたころには膝まで水が迫ってきたため、身の危険を感じ、撤退を余儀なくされました。やがて下流の堤防が決壊すると石下ビル周辺の水が引きはじめ、交換機水没が回避されると安堵するも、下流にある水海道ビルが浸水の影響を受けてしまいました。

翌日から、水海道ビルの排水、故障修理、現場調査を実施しました。皆の顔を見ると疲れきった顔をしていたため、「大丈夫か?」「大丈夫です!」のやり取りを行いながら、「復旧」に向けグループ一丸となり、それぞれが各持ち場で迅速かつ安全に作業を実施したことで早期復旧につながりました。また、水海道ビルへ向かう途中、お客さまに呼び止められ、「いつになったら電話が使えるんだ」という言葉を受け、このような状況下であらためて「つなぐ」の必要性(使命感)を感じました。

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