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校務情報化に対するNTT東日本の取り組み

講 演

教育の情報化

【講演2】教育の情報化の現状と展望(1)

韓国に見るICT利活用
一斉授業の中で各自の課題を重視した個別学習

白鴎大学教授の赤堀侃司氏は、初めに、教育の情報化の先進国である韓国やシンガポールの状況を紹介し、考察を提示しました。

まず韓国では、デジタル教科書の開発と、その教材を「1人1台のコンピュータ」で実証研究する取り組みが行われており、いつでも・どこでも・誰でもがネットワークにつながって勉強できる環境整備の一環としてサイバー・ティーチャーを雇用するなど、ユビキタス社会に向けた施策が進展中です。

例えば指導案は、活用すべき教材の所在情報が中心であり、授業は一斉授業の中で個別学習を行うスタイルが中心です。教師は児童の画面をモニターしながら学習につまずいている子どものところに行って指導することになります。つまり、「従来は矛盾するとされた『一斉授業』と『個別学習』がICTの活用で可能となるため、個々の興味・関心と進路に応じた個別学習を進めようということです。そのため、子どもたちに課題をどう追求させるかが重要になっています」と、赤堀氏は指摘しました。

また、ノートは使わず画面に書き込めるようにしており、理屈ではデジタル教科書の中にノートが入っていることになりますが、果たして本当に紙の教科書やノートは不要なのか。この点について韓国ではICTは紙よりも学習効果が高いと報告しているようですが、赤堀氏は「これからの研究を待たなければならない」との考えを表明しました。

シンガポールに見るICT利活用
あちこち気軽に携帯し自由に活用

講演の写真

シンガポールについても「1人1台のコンピュータ」がキーワードになりますが、かなり小さなモバイル系端末が使われている小学校の様子が紹介されました。机ごとに電源も整備され、いつでも手軽に充電できます。また、パソコン教室というと、日本では技術・家庭や総合的な学習の授業で使用することが多いですが、シンガポールでは普通教科も含めてどの教科の授業にも使っています。ここでももちろんコンピュータは1人1台です。

ICT支援員については、技術要員に徹した存在だとのこと。「日本ではICT支援員をチームティーティング的な仲間ととらえている面がありますが、シンガポールの方法も重要です」と赤堀氏は指摘しました。またパソコンは、学校内のみならず野外学習等で利活用するなど、教室の外であちこち携帯して活用することも特徴的だとし、「まるで大学キャンパスのような雰囲気です」と、中学生が自由にくつろぎながら各自のノートパソコンに没頭している画像を紹介しました。

こうした韓国とシンガポールの現状のまとめとして、赤堀氏は「児童生徒に1人1台のコンピュータが当たり前となっており、これからの時代の教育とICTの活用を結びつけて取り組んでいます。そして、そうした活用を実現しているのが欧米の大学なのです」と述べた上で、「ICTで本当に学力が向上するのか」と問題提起をしました。(次ページへ続く)

※文中記載の会社名および製品・サービス名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

※文中記載の法人・団体名・組織名・所属・肩書きなどは、全て2011年2月取材時点でのものです。

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