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網野ゼミで学ぶ ネットワーク用語 講義5

今回の講義は、「VPN」についてです。この言葉聞いたことがありますか?

VPN

読み
ぶいぴーえぬ
英表記
Virtual Private Network
NTT東日本の関連商品
フレッツ・VPN ワイド

イメージ

意味
インターネット、プロバイダー網のようなパブリックな回線を使用して、拠点間をあたかもLANで接続されているかのように使用することができるネットワーク。専用線を使用するよりも安価で構築する事ができるため、現在の大規模ネットワークでは欠かせない。

VPNって何だ?

いいさ君:
んん〜…。んんん〜…
網野先生:
何を悩んでいるのかね?
いいさ君:
これですよ、これ。このVPNってやつ。これを使う意味とか、仕組みとかが、まったくわからないんですよ。
網野先生:
ふむ、VPNか。まず、複数の拠点があるとか、自宅にあるPCとは別に出先で小型のノートPCを使いたいといった場合、「離れた場所にある所同士をつなぎたい」という、まぁネットワークとしては至極当然の欲求が出てくるのはわかるな?
いいさ君:
離れた場所とつながれば便利ですからね、でも、それを実現したのがWANでしょ?
網野先生:
そうだ。それともう1つ、会社内部で使用しているソフトウェアや、ファイルサーバーにあるサーバーは「内部で使用する事を前提」になっている場合が多い。これは、ソフトウェアの作りがもともとそうなっている場合もあるし、セキュリティの観点からそうなっている場合もある。
いいさ君:
まー、それはわかります。会社の内部の情報を扱うのだから、内部使用が前提なんでしょうね。
網野先生:
そうだな。ということで、「離れた拠点をつなぎ」かつ「つないだ拠点は内部と同じ扱い(プライベート)」にしてやる必要がある、というのはわかったと思う。ところが、従来の方式では、「離れた拠点をつなぐ」方法は、公衆電話網や専用線などの「他者がまざらない」方式にするしかない。
いいさ君:
他者が混ざるとプライベートじゃなくなるからですね。で、専用線はわかりますけど、電話も?……、ああ、そうか。電話はつながってしまえば他者は入れないですよね。
網野先生:
そういうことだな。だが、これには欠点がある。値段だ。公衆電話網だと「距離×時間」が料金となるし、専用線は名前の通り「専用」だからな。拠点の数が多かったり、複数拠点を相互につなぎたい場合は、拠点の数だけ回線が必要となるわけだ。これはもうシャレにならない回線使用料がかかる。
いいさ君:
なるほどなるほど。値段がネックになるのは、当然と言えば当然ですね。
網野先生:
そこで登場するのが、専用ではないネットワーク、例えばインターネットやプロバイダーが用意したデータ網などだが、これを利用しつつ、かつプライベートにやりとりができる技術だ。
いいさ君:
それがVPN?
網野先生:
そういうことだな。「専用」ではないから安くなる。インターネットを使ったVPN、これは一般的に「インターネットVPN」と呼ばれるが、これはインターネットに接続できれば使えるから、インターネットへの接続料金だけで大丈夫なわけだ。
いいさ君:
へぇ!! それはずいぶん安いですね。
網野先生:
確かに安い。さらに「インターネットに接続できれば」使えるから、在宅勤務や公衆無線LANのような出先からでもインターネット接続環境があれば、そこから社内とのプライベートなやりとりが可能となるわけだ。
いいさ君:
ますますいいですね。すごいじゃないですか、もうそのインターネットVPNだけですべてオッケーな気がしてきましたが。
網野先生:
ただし、欠点もある。インターネットを使うので、「品質の保証」がされない。まぁ、簡単に言えば「スピードが安定しない」わけだ。どっちかというと「遅い」と言ってもいいだろう。
いいさ君:
う、う〜ん。遅いんですか。ファイル1個開くのに遅いとイライラしますよね。
網野先生:
そうなるな。だから、固定的な拠点、例えば支社と本社をつなぐような場合には、プロバイダーのデータ網を使用したVPN、「IP-VPN」を使用する方がよい。インターネットVPNに比べれば高いが、専用線などを利用するよりは、随分と安くなる。
いいさ君:
どう違うんですか?「プロバイダーのデータ網」ってのが、いまいちピンとこないんですが?
網野先生:
例えばNTT東日本及びNTT西日本のフレッツ網、電力系のプロバイダーなどの自前のネットワーク網などを「複数の利用者が同時利用」できるようにして「貸し出す」のだよ。利用する会社は、そのネットワーク網に自社の本社、支社を接続してつなげる。
いいさ君:
へー。でも、複数の利用者が同時利用したら、セキュリティとかはどうするですか?
網野先生:
もちろんそれは守られるようにしている。最近では、このIP-VPN以外にも、「広域イーサネット」と呼ばれる技術も普及して、同様のサービスを提供しているぞ。
いいさ君:
なるほど。こっちはさっきのインターネットVPNのように遅かったりしないんですか?
網野先生:
それは契約で、必要なスピードを保証すればよい。まぁ、あまり高速を望むと高くつくことになるが、そこは費用対効果をどう考えるかだな。それはそれとして、VPNを使う事で、「多くの拠点を(昔に比べて)安価でつなぐ」ことができるようになったわけだ。
いいさ君:
それは、色々できることが増えそうですね!
網野先生:
うむ。VPNの利用は、現在のビジネスネットワークでは「常識」と言ってもいいぐらい普及している。いいさ君もこれを機に、しっかりと学んでおくとよいだろう。

おさらいテスト

※回答はチェックボックスをクリックしてください。

Q1.VPNの正式名称はどれか?

Q2.インターネットVPNの利点はどれか?

Q3.IP-VPNで利用するネットワークはどれか?

こたえはコチラ

正解できたかな?
次回予告
講義6 LAN
講義7 ルータ
講義8 ドメインネーム

網野 衛二 イメージ

筆者紹介
網野 衛二(あみのえいじ)
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文系大学卒業後、紆余曲折してコンピューター系の専門学校の講師として、ネットワークの構築・管理・授業を行っている。また、Webサイト「Roads to Node」の管理人として、「3分間Networking」というネットワーク講座を公開しており、その他にも雑誌やWebサイトなどにネットワーク系の連載を行っている。

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