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札幌学院大学様

学生たちの学習機会創出を狙いとして、1台のパソコンに複数のOS環境を導入。
高速ネットワークや先駆的な学習環境など、今後を見越した構築も。

札幌学院大学様

導入の背景

札幌学院大学で2010年に導入した情報教育システムにおいて、Windows XPのサポート終了やハードウェアのパフォーマンス不足などの課題がでてきたことからシステムリプレースが決定。新システムではこれらの課題を解決し、学生の教育機会を増やすべく、複数のOS環境を利用できるようにしたいと考えていた。

選定のポイント

  • 複数のOS環境構築においてニーズをくみ取り、支援してくれるサポート力
  • 教室までの高速ネットワークの構築
  • 特定のベンダーに縛られない、マルチベンダーによる構築

期待される効果

  • 複数のOSを採用することによる学習機会の創出
  • 高速ネットワークを採用することによる将来を見越した拡張性

選定ソリューション

iMacでBoot Campによるデュアルブート環境を構築

札幌学院大学の情報処理課および電子計算機センターは、学内のシステム管理・運用、ヘルプデスク業務、業務アプリケーション開発を行っている。今回システムリプレースを行うにあたり、新システムの検討委員会と連携し、システム要件をまとめた。そのシステム要件を満たしつつ、様々なニーズにも応えたのがNTT東日本である。

札幌学院大学では、2010年に導入した情報教育システムにおいて、Windows XPのサポート終了やパフォーマンス不足などの課題が顕在化してきたことからシステムリプレースを決定した。今回のリプレースを機にこれらの課題を解決し、加えて、これまでWindowsのみだったOS環境に、プロフェッショナルな現場などで採用が進んでいるMac OS(以下、OS X)も導入したいと考えていた。

企業や官公庁でパソコンのOSといえば、これまでWindowsが圧倒的なシェアを占めていた。しかし、最近ではOS XやLinuxといったOSもシェアを伸ばしており、ビジネスの場面でも使われるようになってきた。これから社会に巣立つ学生たちにとって、より多くのOS環境を体験できる環境が必要であろうとの想いから、その実現に向けて検討を開始した。

とはいえ、WindowsとOS Xの両OS用にそれぞれパソコンを個別に購入すると、単純計算で導入コストが倍になる。物理的な設置スペースも必要だ。そのため既存の教室環境へ単純に両方のパソコンを導入するのはとても難しかった。そこで札幌学院大学では、Boot Campを利用しiMacの中にWindowsをインストールすることにより、1台のハードウェア上でOS X/Windows環境を切り替えて利用できる“デュアルブート”環境の構築を選択した。また利用者がOSの選択を行いやすいようにBoot Runnerを導入し、グラフィカルなOS選択を可能とした。これらにより、パソコンの購入コストや設置スペース、使い勝手などの課題をクリアすることができた。

導入については、札幌学院大学のエンジニアとNTT東日本とで詳細な打合せを重ね、デュアルブート環境でつまずきやすいポイントの情報共有とともに、エラーを自動回復する仕組みを徹底し、何度もテストを繰り返した。その結果、非常にスムーズに運用開始することができたという。システム運用開始後、これまで通りWindows環境での講義はもとより、最近ではOS X環境を使う講義も増え始めている。当初の目的通り、学生たちは2つのOS環境に触れることができるようになった。

なお、新しい情報教育システムのパソコン台数は、これまでと大きくは変わっていない。しかし、2つのOS環境を管理しなければならず、例えば、パッチ管理やソフトウェアのアップデート、ウイルス対策ソフトのパターンファイル更新などに、これまでより倍の工数がかかる可能性があった。人的リソースにも限りがある中、札幌学院大学では、運用効率を向上させるため、OS X/Windowsの両OSに対応する機器や環境復元などのソフトウェアを厳選し、管理稼動がかかるパソコン教室の運用においてはウイルス対策ソフトのパターンファイル更新などを自動化した。加えてイメージ配信システムを導入することで、極力最小の工数で、全台のパソコンを一元管理できるよう工夫している。

デュアルブート環境下におけるウイルス対策ソフトのパターンファイル自動更新

札幌学院大学では、パソコン教室の運用において両OSのウイルス対策ソフトのパターンファイル更新を、OS X/Windowsのプログラム処理と環境復元ソフトの機能をカスタマイズして組み合わせることにより、夜間に無人で自動実行する仕組みを実現している。夜間にパソコンが自動で起動し、OS X/Windowsの両OSの切り替えを行う。それから環境復元ソフトの保護を一時的に解除してパターンファイルを適用し、再度保護する。朝までにはこれらの処理が終了しパソコンはシャットダウンされる。

また、どのパソコンでも同一環境でユーザーが利用できるように、移動プロファイル(ユーザーデータやユーザープロファイルなどを共有サーバーに保存することで、ユーザーが認証した際に、それらのデータが利用するパソコンに移動するという仕組み)を採用しているため、いつも自分の環境で、かつ、最新のパターンファイルが適用された状態でパソコンを使用できる。快適な環境がどのパソコンでも準備されている非常に画期的な仕組みといえよう。

移動プロファイルについては、Windows環境へはこれまで通りに導入されているが、OS X環境へはこれからだ。近い将来、Windows環境と同様に利用していくため、現在は検証を行っている。

将来を見越して教室まで高速なネットワークを構築

システムリプレースのみならず、パソコン教室までのネットワークを1Gbpsから10Gbpsに増速した。その結果、イメージ配信システムのパフォーマンスが向上し、100台以上のイメージ配布を10分足らず、イメージを書き戻す時間等を考慮しても約30分程度で完了させることに成功した。最近では、バックボーンで10Gbpsのネットワークを構築する大学が増えているが、教室までその速度の環境を整備したケースは少ない。しかし札幌学院大学は、将来を見越した環境を整備することを決めた。ネットワークを含めてシステムを総合的に構築したことで、NTT東日本の強みでもあるマルチベンダーのメリットが存分に発揮できた好例となった。

イメージ

アクティブラーニングスタイルの教室環境 使いやすいと学生からも好評

パソコン教室にはアクティブラーニングスタイルの教室環境としてペンタゴン型(五角形)のテーブルやフットレスのテーブルを配置することで、教員が歩きながら学生たちの学習を支援できるようになっただけでなく、ディスカッションが行いやすい環境となった。またiMacの導入により、スタイリッシュなレイアウトが実現したため見た目にも美しい。

パソコン教室内のAV機器も一新し、小教室ではプロジェクターをファンの音が少ないLED方式に更改。大教室では教室前面の壁一面をホワイトボード化し、2面の短焦点プロジェクターを導入するなど、講義スタイルにあわせて最適な環境を利用できるようになった。従来のパソコン教室では鍵(マスターキー)によりAV機器の電源制御を行っていたため、授業の都度、鍵の貸し出しを行っており、非常に手間が掛かっていたが、新システムでは机に備え付けのiPad miniによるAV機器の集中制御を実現したことにより、鍵管理を撤廃できたほか、直感的に操作が行えるのでスムーズに講義が進行できるようになった。

札幌学院大学の新システムは構築範囲が多岐に渡ったため、マルチベンダーというNTT東日本の特長が活きたと言える。デュアルブート環境の構築、運用、サポートを行いながら、高速ネットワークの構築と、教室用什器の導入も並行して実施することが不可欠であったが、全体を一元的に管理することで、計画通りに達成することができた。

パソコンがコモディティ化していく中、複数のOS環境を導入し、教育効果を高めたいと考える大学は少なくない。また、ネットワークを高速化し、今後のシステム拡張などに備えたいという要望もあるだろう。そのような大学にとって、今回の事例は参考になる部分が多い。

  • Windowsは、米国Microsoft Corporationの、米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • Mac OS、OS X、iMac、iPadは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
  • UNIXはX/Open Company, Ltd.の登録商標です。
  • 文中記載の法人・団体名・所属・肩書きなどはすべて取材時点(2016年2月)のものです。

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