法人のお客さま


ホーム > 法人のお客さま > 導入事例 > 一般社団法人 品川区医師会/荏原医師会様


一般社団法人 品川区医師会/荏原医師会様

医療・介護が連携し、在宅療養患者を支える
多職種連携システム」のトライアルを実施

一般社団法人 品川区医師会/荏原医師会様

導入の背景

高齢者が可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、医師・看護師・薬剤師・ケアマネジャー・ヘルパー等が連携し、在宅療養患者に対して質の高い医療・介護を提供するための「多職種連携システム」を導入。

導入のポイント

  • タイムリーに在宅療養患者の情報を共有できる「患者連絡帳」
  • 患者ごとに要チェック項目を決めて日々の変化を共有する「モニタリング機能」
  • 多職種の協働を支援する現場コーディネーションも提供
  • 安心安全なセキュリティー

期待される効果

  • 在宅療養患者の治療効果・介護・QOLの向上
  • 介護者の負担軽減
  • 社会保障費の削減

選定ソリューション

地域包括ケア実現に向けた多職種連携の必要性

政府は、2025年を目処に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制の構築を目指しています。
認知症をはじめとし、脳卒中、整形疾患等、生活機能障害の原因となる疾病を抱える高齢者が、施設入所ではなく、終末期までをも視野に入れた在宅療養を可能にするためには、医師、看護師、薬剤師、ケアマネジャー、ヘルパー等が効率的に連携し、質の高い医療・介護サービスを提供することが必要となっています。

患者さんごとにモニタリング視点を決めて情報連携することでタイムリーな対応が可能なICTシステム

サービス概要図 サービス概要図

このトライアルシステムでは、「連絡帳機能」と「モニタリング機能」を提供しています。
「連絡帳機能」は、誰でも簡単に文字やファイルを共有することができます。「見ました」ボタンにより誰が内容を確認したかが分かるほか、ヘルパーからの患者の変化を知らせるコメントに対し、医師が返信することで多職種全員に対応方針を共有することも可能になっています。「モニタリング機能」は、あらかじめ多職種間でモニタリング視点を決め、それに沿った患者さんの状況を共有することができ、もし患者さんに重要な状況変化があった際には、それが一目瞭然で分かり、すぐに対応できるようなしくみになっています。

ICTシステム、多職種のワンチーム活動、それを支えるコーディネーション活動を一体的に提供

NTT東日本関東病院神経内科 吉澤部長NTT東日本関東病院神経内科 吉澤部長

トライアルの参加者の一人であるNTT東日本関東病院神経内科の吉澤部長は次のように語ります。

品川区では、平成20年より品川区医師会と荏原医師会が共同で設立した認知症対策のための「品川区認知症連携協議会」により、区内の基幹施設とかかりつけ医間の認知症診療の道筋が確立しました。さらに平成23年より区内の多職種が集まり認知症を中心とした医療・介護の連携に関わる問題を検討する「品川Dementiaネットワーク研究会」が活動を開始するなど、さまざまなレベルでの連携の試みが模索されてきました。このような活動の中で、実効性のある多職種連携を実現していくためにはICTを活用した仕組みがぜひとも必要との認識が高まり、そのような声を背景に平成26年よりNTT東日本が中心となって、認知症患者さんの在宅医療・介護を支える多職種連携ICTツールの開発とトライアルを品川区医師会・荏原医師会と共同で開始したわけです。

我々は、真に有効な多職種連携を実現するためには、すぐれたICTツールの導入とそれを利用する多職種の一体化した活動(「ワンチーム活動」と名付けました)、さらにそれらを支えるコンサルティングといった3つの要素がぜひとも必要であると考えています。すなわち、個々の患者さんを支える多職種は患者さんごとに異なるテーラーメードのチームであり、このチームが「ワンチーム」として機能するためには、単にICTを活用して目標を設定し情報共有するだけでは不十分で、定期的な対面による検証や議論が必須と考えるわけです。今回のトライアルにおいては、エーザイ株式会社と共同でワンチーム活動を支えるコーディネーション活動を実施しました。これにより、多職種からなるチームの一体感が醸成され、結果として患者さんの長期的な在宅療養をサポートすることが可能になりました。トライアル後の調査では、ICTを利用した今回の多職種連携システムがチームを構成するすべての職種の業務にとってよい結果をもたらしたとの評価を得ています。また本システムの利用が患者さんの家族や介護者にとっての安心・安全を担保する上で非常に役立ったとの評価もありました。

また、我々は多職種連携における様々な個人情報ほど厳しいセキュリティー環境下にやり取りすべきものと考えています。我々の今回のシステムは強固なセキュリティーのもとに保護されており、今回のトライアルに参加した側からも安心して利用することが可能であったとの評価が寄せられました。

今回のトライアル中の実際の事例ですが、激しい認知症の周辺症状のために在宅療養は困難と考えられていた独居患者さんについて、このシステムを用いることにより1年間にわたり在宅でみていくことが可能でした。この結果、すぐに施設入所させた場合と比較して、試算ではありますが1年間で約40万円余りの介護保険負担の軽減を実現することが可能となりました。また寝たきりの認知症患者さんの多職種連携にこのシステムを導入し、飲水量の積極的なコントロールを実現することで、要介護度が5から3に下がったケースもありました。さらに、在宅療養の障害となる認知症の諸症状のきっかけや対処法をこのシステムを用いて情報共有することで、介護上の困難さを軽減することが可能となったケースもありました。

このように、今回のトライアルを通じて、我々のこの新しいシステムが認知症患者さんの在宅医療・介護のみならず、さまざまな疾病を抱える患者さんの在宅医療・介護にも応用可能かつ有用であること、さらに結果として今後ますます問題となるであろう介護費用負担の軽減にも役立つことが実証されたと考えています。今後は、これからの地域包括ケア実現のための社会インフラとして全国に整備されていくことを切に望む次第です。

  • 文中記載の会社名および製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
  • 文中記載の組織名・所属・役職・サービス名などはすべて2015年11月時点のものです。

関連導入事例
さかた耳鼻咽喉科様
紙のカルテの良さを活かしたペン操作と入力支援で診療に専念できる環境を確保
診療所向け電子カルテサービス「Bizひかりクラウド Future Clinic 21ワープ」
久保眼科歯科医院様
手書き入力の簡単操作で、全員一丸のチーム医療を実践
診療所向け電子カルテサービス「Bizひかりクラウド Future Clinic 21ワープ」
諏訪赤十字病院様
災害発生時における職員への連絡手段と安否確認プロセスを確立したことで、
初期救急医療体制を強化
一般社団法人 品川区医師会/荏原医師会様
医療・介護が連携し、在宅療養患者を支える
「多職種連携システム」のトライアルを実施
ふくろ皮膚科クリニック様
手書き入力や簡単なタッチ操作で、皮膚科特有の診療が実現
診療所向け電子カルテサービス「Bizひかりクラウド Future Clinic 21 ワープ」
林外科クリニック様
自由度の高い操作性により診察の迅速化に貢献
「Bizひかりクラウド Future Clinic 21 ワープ」
「医療」の導入事例をすべて見る