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宮城県南三陸町様

データセンター光ネットワーク
大切なシステムをしっかり守る。

宮城県南三陸町様

導入の背景

東日本大震災により、戸籍データ等行政サービスに不可欠なデータ等が流失した経験から、遠隔地へのバックアップなどを活用して、災害などの有事の際にも行政サービスを継続していくためのシステム環境を整備したいと考えた。

選定のポイント

  • オンラインバックアップによる高い安全性と信頼性
  • 有事の際の迅速なオンラインリストア

期待される効果

  • 有事の際の行政サービスの早期復旧
  • オンラインバックアップによる信頼性の高いデータ保管

選定ソリューション

役場業務データの重要性と事業継続の必要性を再認識

宮城県北東部の太平洋岸にある南三陸町は、1960年(昭和35年)に起きたチリ地震による津波など過去の災害の教訓から、防潮堤の建造や防災訓練、住民への意識啓発など、日ごろからさまざまな面で災害に備えてきました。しかし、2011年3月11日に起きた東日本大震災において、町内の家屋の約7割が流失するなど、甚大な被害が発生。町役場においても、木造の本庁舎のみならず、隣接する堅牢な鉄筋コンクリートの防災対策庁舎までもが全壊してしまったのです。

南三陸町は、以前からICTの活用を積極的に進めていました。2006年には地域イントラネットを整備し、町内の公共施設をネットワークで結び、業務に用いるシステムは、防災対策庁舎に設置したサーバーで運用されていました。サーバーを設置していた情報処理室は、津波の浸水を想定して2階に置かれていましたが、東日本大震災の津波は、想定をはるかに上回る規模でした。町が導入してきたICTの基盤やシステムがほぼすべて失われたのです。

町では震災直後から、行政サービスの再開に向けて、文字どおり不眠不休の取り組みを開始しました。そこで大きな問題となったのは、役場の業務を執り行うにあたって不可欠なデータの流失でした。戸籍抄本をはじめ、防災対策庁舎のサーバーに保管していた各種データが失われました。その後、残っていたバックアップデータをもとにシステムを復旧し、行政サービスの再開にいたりましたが、改めてデータの重要性と事業継続の必要性を再認識しました。

事業継続のためにデータセンターを利用

行政サービス再開にあたっての障害は、データの流失だけではありませんでした。震災から約2週間たった3月26日、町役場は高台に建てられたプレハブの仮庁舎で業務を再開しましたが、そこで直面したのは、ICT環境の復旧に欠かせないパソコンやLANケーブル・スイッチなどの機器類が入手できないという事態でした。同エリアの通信インフラ復旧のために現地に入っていたNTT東日本は、通信回線の回復やパソコンの手配、仮庁舎のLAN構築などの支援を実施することにしました。

NTT東日本 宮城支店 気仙沼営業支店 営業担当 菅原 正敏

NTT東日本 宮城支店
気仙沼営業支店
営業担当
菅原 正敏

「その時点までに、いろいろな自治体から応援の要員は来ていましたが、パソコンもネットワークもなくては仕事にならない。他のベンダーもまだ現地入りできていない状態でしたから、NTT東日本にできるお手伝いはなんでもやろうと思いました。」(菅原)

その結果、4月上旬にはパソコンやネットワークを利用できる環境がほぼ復旧。行政機能が少しずつ回復し、行政サービスが再開される中、町にとっての次の課題は、新しい情報系システムをどのように構築するかということでした。

これまでは防災対策庁舎内でサーバーを運用、ネットワークも自前の地域イントラネットを利用していましたが、現状では電源環境が安定しておらず、プレハブの庁舎ではセキュリティー・ファシリティーの確保が難しい、サーバーはできるだけ安全なところに置きたい、ネットワーク回線の復旧にはかなりの予算と時間がかかる--そうした条件を総合的に鑑み、南三陸町では新しい情報系システムは堅牢なNTT東日本のデータセンターに預けることを決断しました。役場とデータセンターの間を結ぶのは、セキュアで高速な光ネットワーク。信頼性と利便性を両立させたシステム環境によって大切なデータをしっかりと守り、災害など有事の際でも事業継続を可能とするための基礎固めを実現しました。

さらに、遠隔地のデータセンターにオンラインでバックアップ。
更なる事業継続の強化へ

NTT東日本は、震災直後から被災地における復旧・復興支援活動に取り組んできました。その中で、多くの自治体から「重要なデータを遠隔地へバックアップできる仕組みを構築したい」というご要望をいただき、それに応える新たなソリューションの開発を検討していました。一方、戸籍等の重要なデータの流失という業務の根幹を揺るがす経験をした南三陸町でも、NTT東日本のデータセンターに預けたデータを、さらに遠隔地にバックアップし、安全性と信頼性を強化したい、という思いを持っていました。そこで2011年の秋、NTT東日本は、南三陸町に対して「遠隔地における重要データお預かり実証実験」をご提案したのです。

NTT東日本のデータセンター

NTT東日本のデータセンター

この共同実証実験では、宮城県内のNTT東日本のデータセンターに預けた南三陸町のサーバーから、セキュアな光ネットワーク経由でデータを転送、東京都内にあるNTT東日本のデータセンターに設置したバックアップサーバーに保管します。災害など有事の際には、この遠隔地にあるデータセンターからオンラインでデータを復旧するのです。こうした仕組みにより、有事の際でも、長期間にわたって行政の機能を止めることなく、事業継続し、早期に住民へのサービスを再開することができます。

震災直後からの、さまざまな支援の取り組みや情報系システムの構築などを通じて、NTT東日本への信頼感関係を高めていた南三陸町では、共同実証実験の提案を了承。こうして2012年2月より約1年間の予定で、ネットワーク回線を通じたバックアップデータの転送速度・品質等の確認や、バックアップデータのオンラインによるリストアの検証などが行われています。

今回の実証実験のメリットについて、NTT東日本の担当者は次のように話します。「データセンターへのハウジングとオンラインバックアップを組み合わせたところが、今回のポイントだと思います。お客さまが行政サービスを一刻も早く再開するためのお手伝いができるとしたら、担当者としてとても嬉しいです」(菅原)

災害などの有事の際にも事業継続するための今回の実証実験には、住民サービスを担う役場職員からも大きな期待が寄せられています。NTT東日本は、この実証実験への取り組みはもちろんのこと、町のさまざまな業務においてICTを活用したソリューション提案を行い、今後も南三陸町の復興を支援したいと考えています。

データセンター活用/実証実験

データセンター活用/実証実験
  • 文中記載の会社名および製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
  • 文中記載の組織名・所属・役職・サービス名などはすべて2012年1月時点のものです。

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