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会津美里町様

全国でも先駆的な光回線による「防災情報ネットワーク」で住民の安心・安全の向上に貢献

会津美里町様

導入の背景

町村合併を機に、地域全体に災害(行政)情報を発信できる体制を構築し、住民の安心・安全の向上を図りたかった。

期待される効果

  • 災害情報の、迅速かつ柔軟な発信告知
  • 光ブロードバンド環境整備による住民サービスの向上
  • 日常的な情報発信により、住民との行政情報の共有促進

合併する3町村の全域に情報発信可能なシステムを

会津若松市の西に接する会津美里町は、農業や林業を主産業とする人口2万5,000人ほどの町。会津高田町・会津本郷町・新鶴村が合併して、2005年に誕生しました。これら3町村のうち、新鶴村には以前から防災無線が設置されていましたが、更改の時期が迫っていたことから、合併を目前に控えた3町村では、これを機に新生会津美里町の全域に防災情報を発信できるシステムの導入を目指すこととなりました。

NTT東日本は、当初、テレビ電話端末「ひかりフレッツフォン」を使ったシステムをご提案しましたが、「ひかりフレッツフォン新規ウィンドウで開く」によるシステムでは各家庭に端末を設置しなければならないことから、導入コストや保守コストの負担がネックになりました。そこで、低コストで、かつ確実に情報を発信できる「屋外スピーカー」を用いた防災情報システムの構築を検討することになったのです。

県内初、光回線を利用した防災情報システムを構築

一方、合併に際して、新町の情報通信格差の解消も課題となっていて、「IRU方式」によるブロードバンド基盤整備も計画されていました。「IRU方式」というのは、自治体が整備した光ファイバーインフラ設備をNTT東日本が借り受け、その設備を活用して当該エリアに光ブロードバンドサービスを提供するもの。

そこで町とNTT東日本が考えたのは、防災情報システムのインフラとして、このブロードバンド基盤を利用することでした。この方法を採った場合の大きなメリットは、防災情報システム専用の通信回線を整備する必要がないため、二重投資を避けられること。ただし、防災スピーカーのシステムといえば、従来は「防災無線」が一般的で、光回線を用いた先進的な防災情報システムは、全国的にも数例しかなく、福島県内では初めて。「前例がない」ことに加え、コスト面やシステム詳細についての情報も少なく、多くの課題を克服する必要がありました。

しかしNTT東日本は、広域ネットワーク整備事業の過程で確立した信頼関係に基づき、入念なプレゼンテーションやデモンストレーションなどを実施。住民の方がたやメーカーの協力も仰ぎつつ、検討を重ねていきました。

そして会津美里町では、2007年から会津美里町H&Sネットワーク整備事業に着手、2007年から2008年にかけて全地域に光回線網を敷設し、住民がさまざまなブロードバンドコンテンツや光ブロードバンドサービスを利用できる環境を整備すると共に、2009年には事業最終年度で光回線を利用した防災情報システムの整備を行ないました。

利用用途に合わせた発信方法が選べる機能を装備

さまざまな用途に利用される「防災情報システム」

さまざまな用途に利用される
「防災情報システム」

「町からのご要望に最大限応えたのはもちろんのこと、約7,500世帯の住民の皆さますべてに関心を持っていただき、住民・役場・NTT東日本が一体となってシステム構築に当たることができました。」と、NTT東日本の担当者は今回の導入について振り返ります。「スピーカーの設置状態によっては、時間差で反響音が発生するなどの問題が発生したため、現地に赴いてスピーカーの向きを調整・変更するなどの個別対応も必要でした。1つひとつの問題に対して住民や役場職員の皆さまと打ち合わせを行いながら解決を図りました。」

こうして、福島県内で初めての光回線を利用した「防災情報システム」は、2009年10月に運用を開始。開始式のテープカットに続いて、渡部英敏町長から「町民が安全で安心できる暮らしのために活用していきます。」と挨拶があるなど、本システムには大きな期待が寄せられました。

この「防災情報システム」は、必要な情報を簡単な操作で確実に伝え、住民の安心・安全を図るためのさまざまな機能を備えています。例えば、通常の町内全体に向けた一斉放送に加え、学区や行政区・集落単位など、細分化された地区をその都度指定して放送する機能。また放送の発出場所についても、役場から放送する以外に、あらかじめ付与されたユーザーIDから家庭の電話や携帯電話を用いて放送できるなど、利用用途に合わせた迅速かつ柔軟な情報発信が可能です。

災害などの緊急時に行われる「緊急放送」だけでなく、役場からの各種連絡を行う「告知放送」や1日3回の時報などにも使用される「防災情報システム」。町内各所に設置された178台のスピーカーから流れる音声は、すでに住民の生活に溶け込んでいます。NTT東日本は、これからも町や住民の皆さまと連携しながら、ICTの利活用によって、より安心・安全で便利な暮らしにつながる取り組みを続けていきたいと考えています。

会津美里町の概要
会津美里町

福島県大沼郡会津美里町は、2005年10月、「人が輝き夢が広がる環境共生の町」を目指して、会津高田町・会津本郷町・新鶴村の3町村の合併により誕生した。「会津」という地名の由来する伝承で有名な伊佐須美神社や、東北最古の焼き物として知られる会津本郷焼など、伝統的に文化豊かな地、「会津文化の源流」の町ともいわれる。地方自治確立のため住民の「参画と協働」を推進するとともに、旧3町村それぞれの地域の豊富な資源を活用して産業や文化の振興を図るなど、新しいまちづくりにも積極的に取り組んでいる。

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