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日野市教育委員会様

教師の学び合いを深め、教育の質を高めるセンター型校務システム

日野市教育委員会様

導入の背景

教育情報化の一環としてセンター型校務システムを導入、セキュアな環境のもとで情報共有を実現し、教師の学び合いや子どもとのふれあい、教育の質の向上を図りたいと考えた。

選定のポイント

  • 教育現場の抱える課題を共有し、解決を目指す実行力
  • システムのカスタマイズに柔軟・迅速に応える開発力
  • 利便性と信頼性を備えたセンター型校務システム

期待される効果

  • 指導計画や教材などの情報共有による教師の学び合い
  • 校務の情報化・安定運用がもたらす教育の質の向上
  • システム化・安定運用による情報セキュリティーの徹底

選定ソリューション

教師の学び合いを目指した センター型校務システム

市長自ら「日本一のICT活用教育」を宣言し、教育の情報化に積極的に取り組む東京都日野市。2008年2月には小中学校ともに「コンピューターを使って指導できる教員100%」を達成しました。このように、魅力ある授業の実現を目指す「ICTを活用した授業改善」や、開かれた学校づくりを担う「学校Webサイトの運営」とともに、ICT活用教育の推進役として導入されたのが、毎日の膨大な校務の効率化や教育の向上に貢献する「校務システム」でした。

「校務システム」導入に際して、NTT東日本では、児童・生徒の成績や個人情報などの重要データを日野市教育委員会側のサーバーに集約する「センター型」システムを提案。さらにシステム構築に当たっては、拡張性や安定性に優れたパッケージソフトを採用するとともに、現場ニーズに即したカスタマイズや、きめ細かなサポート体制によって教育現場の声にあらゆる角度から応えようという姿勢で臨みました。

ICT活用教育推進室

ICT活用教育推進室

こうした提案内容が評価されたNTT東日本では、教育委員会内の専門組織である「ICT活用教育推進室」と連携して教育現場のニーズ把握に努めながら、課題解決や校務効率化に貢献するシステムのあり方を検討しました。そして、グループウェアを活用した情報共有機能(スケジュールや掲示板、回覧板など)に加え、従来の週案簿をシステム化することで教育課程の遂行や授業改善につながる「時数・週案管理」機能、子ども一人ひとりの良さを見つけ、児童・生徒理解に役立つ「ひのっ子宝箱」などの独自機能を市と一緒に開発。教師の学び合いを創出し、教育の質を高める「校務システム」が誕生したのです。

「独自機能の追加や膨大なカスタマイズ作業が発生することとなりましたが、NTTグループ会社の協力のもと、入念な作業を実施しました。より良いシステムを作り上げたいという日野市の熱意に応え、教育現場のニーズに即した実際に使っていただけるシステムを構築できたと自負しています」(辛島)

全教員が日常的にコンピューターを活用

校務の情報化が真に役立つためには、システム機能の充実を図るだけでなく、全教員が日常的にコンピューターを使いこなし、出欠席状況や学習活動の評価、テストの点数、児童・生徒の頑張りや良さを日々入力するなどの運用が不可欠です。そこで教育委員会では、「校務システム」の導入に当たり、まず学校のトップである校長先生に対してその意義とメリットを理解してもらうための研修会を実施。また、コンピューターや「校務システム」を実際に利用する教員への指導についても、学校の実情に詳しい教務主任が適任との考えから、NTT東日本は推進室と一緒に教務主任を対象にシステム研修を実施した上で、必要に応じてサポートしつつ、夏休み期間に集合研修会を実施するなど、学校側主導の運用体制のサポートを意識して導入を進めました。

「例えば各学校での研修会を実施する際、最初から私たちが説明するのではなく、まず教務主任の先生や教育委員会の方々にお話しいただいた後に、具体的な内容や不明点について、私たちが担当するといった役割分担を決めました。そうすることで、実際に利用する先生方にシステムへの親近感を持っていただき、積極的なシステム活用を促したいという考えでした」(辛島)

「校務システム」導入の1年目となる2006年度は、スケジュールや掲示板、回覧板など手軽な情報共有を通じて、まずはコンピューターに慣れてもらうことを目指しました。導入2年目の2007年度には、教育の質を向上させる機能を追加し、教員のさらなるシステム活用を図りました。ICTを活用した授業支援を目的として各学校に派遣している「メディアコーディネーター」も運用支援を手伝い、サポート体制を強化。こうして全教員がシステムを日常的に活用できるようになりました。2008年度(3年目)は、すべての教員が積極的に日常的に活用しています。

校務の情報化で、教育の向上や学校組織の力が高まる

「校務システム」を導入したことで、スケジュールや掲示板、回覧板がコンピューター上でいつでも閲覧可能となり、ペーパーレス化が進むとともに、情報伝達も迅速かつスムーズになりました。これによって毎朝の職員会議も大幅に効率化され、子どもに接する時間も増えているといいます。さらに、児童・生徒の出欠席管理や成績管理、項目別所見の蓄積、通知表や指導要録の作成などの校務もシステム化。通知表を一人ひとり手書きで作成していた当時と比べて、誤字脱字の修正が容易となり、1クラス分の印刷が1分もかからずに完了するなど、大幅な時間短縮が図れたといいます。

「これまで教務部が一手に担ってきた成績処理に関する仕事が、担任の先生に分散されました。通知表作成に要する担任の先生の負担が増える部分もあるものの、先生自ら児童の成績管理ができるようになり、大きな教育的効果を挙げているそうです。今後さらにシステムを使いこなせば確実に効率化につながり、負担も軽減すると確信しています」(辛島)

教職員がICTを活用する環境が整備され、インターネットから収集した情報を基に文書を作成したり、表計算ソフトを活用して資料を作成したりといったことが日常的に行われるようになりました。

一方、教員間の情報共有が進むにつれて、校内に開かれた教育実践も可能となりました。若手教員がベテラン教員の作成した指導計画などを見ることで、ノウハウや子どもを見る目が身に付くなど、教師同士の学び合いが生まれ、教育の質の向上に大きく貢献しています。さらに、校長先生が「学校CIO」としてリーダーシップを発揮し、明確なビジョンのもと統括的な責任を持って教育のICT化に取り組んだ結果、学校としての組織力も高まるなど、多岐にわたる導入メリットが生まれています。

システムと運用の両面から情報セキュリティーを徹底

学校にかかわる各種情報を扱う「校務システム」では、安全性や信頼性の確保が必須です。そこで日野市では、システムと運用の両面から情報セキュリティー対策を徹底しています。まず、全教員に非接触型ICカード「ICTセキュリティーカード」を配布し、コンピューター利用や「校務システム」へのアクセスにカード認証を用いることで、安全性を確保。また、自宅のコンピューターで教材作成等の仕事を行いたいという教員からの要望に応えました。認められた情報資産については自動的に暗号化して収納する「暗号化USBメモリー」システムを導入して、万一メモリーを紛失してもデータ流出を防ぐ仕組みとしています。

「データの持ち出しについては、現場の先生から強い希望がありました。実現するに当たっては、高い安全性を確保し、エラーや故障の発生を抑えつつ、使い勝手が悪くなることがないようなシステムを、ICT活用教育推進室と一緒に検討させていただきました」(辛島)

ICTマーク

ICTマーク

さらに「ICTセキュリティーカード」「暗号化USBメモリー」の取り扱いに関しては、申請手続を経ての貸与や保管庫での管理などを徹底。日ごろから教員のセキュリティー意識の強化に努めることで、運用の面からもシステムの安全性向上を図っています。年に一度、セキュリティー監査も行い、市独自の認定証「ICTマーク」を付与しています(セキュリティー・授業活用・校務活用の3項目で審査)。

「コンピューターを使って指導できる教員100%」を達成し、さらに教科を深める活用に取り組んでいます。また、「校務システム」のさらなる活用や利用定着に取り組む日野市。NTT東日本ではこれからも、ICT活用教育推進室と連携して教育現場のニーズの把握に努めつつ、システム更改や先進のシステム提案を通じて、日野市の教育向上の取り組みに貢献していきたいと考えています。

NTT東日本担当者

NTT東日本 ビジネスユーザ事業推進本部 ビジネス営業部 教育・大学ビジネス部門
教育ICTイノベーションプロジェクト 営業担当課長代理 辛島 有美

  • 文中記載の会社名および製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
  • 文中記載の組織名・所属・役職・サービス名などはすべて2009年1月時点のものです。

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