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品川区教育委員会様

センター型校務システムを導入により教員の負担を軽減し、子どもとふれあう機会を創出

品川区教育委員会様

導入の背景

サーバーにデータを集約するセンター型の校務システムを導入することで、セキュリティーを確保するとともに、校務の負担を軽減し、学習指導や子どもとのふれあいの時間を増やしたかった

選定のポイント

  • 教育現場の理解に努め、課題解決へと導く提案力
  • システムのカスタマイズに柔軟に対応する開発力
  • 利便性と信頼性を兼ね備えた先進の校務システム

期待される効果

  • システム化・安定運用がもたらす学校現場の負担軽減
  • 学校間の情報共有・校務効率化による教育の質の向上
  • 私物パソコンの持ち込み排除や、持ち帰り仕事の削減

選定ソリューション

小中一貫教育や「市民科」設置
先進の教育を展開する品川区

学校選択制や小中一貫教育を盛り込んだ教育改革「プラン21」を推進している品川区。2006年4月からすべての区立小中学校において小中一貫教育を実践し、施設一体型の一貫校も開校しています。教育施策を手がける品川区教育委員会では、『「生きる力」をはぐくむ学校教育の推進』『魅力ある教育環境づくり』『学校・教育・地域社会の連携づくり』を目標に掲げ、その実現に向けた取り組みを推進。従来の道徳と総合的な学習の時間、特別活動を融合した区独自の教育課程「市民科」を創設して将来の社会人としての基本を指導するとともに、小中学校9年間を通しての「英語教育」や習熟度に応じた「ステップアップ学習」の導入など、先進的な教育施策を積極的に展開してきました。

台場小学校メディアセンター

台場小学校メディアセンター

品川区ではまた、教育環境のIT整備も早くから計画的に推進しており、2004年に児童・生徒の個人データ(学籍情報)を管理する学校事務システムをWeb化するとともに、翌2005年には教員1人1台のパソコン環境を実現してグループウェアを導入。情報ネットワークも整備して教育委員会と学校間の情報共有に役立てています。さらに2006年には、勤怠管理システムを導入して、教員の勤怠手続をパソコン上で処理する環境も整備しました。今や区の教員にとって、パソコンは校務に欠かせないツールとなっています。

そうした品川区が展開する、教員のIT活用環境整備の次のステップとして、小中一貫教育への対応や学校現場の負担軽減、情報セキュリティーの徹底、および教員のパソコン利用促進の動機づけなどを図るために導入されたのが、児童・生徒の出欠管理や成績管理を効率化する「校務システム」でした。

「校務システム」でセキュリティーを徹底
私物パソコンの持ち込み排除を目指す

学校現場においては、教育環境のIT整備が進む一方で、一部教員が私物パソコンを持ち込んで職員室で作業したり、資料を持ち帰って自宅で作業したりすることが黙認されてきました。そのため、校内ネットワークへのコンピューターウイルス侵入やアプリケーションの不用意なインストールに伴うネットワーク障害の発生、パソコン紛失による児童・生徒の個人情報漏えいの危険を常にはらんでおり、私物パソコンの排除を含めた情報セキュリティーの徹底は、品川区教育委員会にとっても早期に取り組むべき大きな課題でした。

区内の小中学校のネットワーク整備をはじめとする品川区への情報化支援を通じて、今回の「校務システム」提案の機会を得たNTT東日本では、システム上で取り扱う児童・生徒の個人情報データを集約して教育委員会側のサーバーに保存、各教員のパソコンにデータを残さないセンター型システムを提案。教員には利便性を提供するとともに、システムへのアクセスを区が支給したパソコンに限ることで、大切な個人情報をセキュアに守り、私物パソコンの校内での使用を排除するのが狙いでした。

さらに、システム構築にあたっては、導入コスト・期間に配慮して、アクセス制限や汎用セキュリティーデバイスとの連携が図れる、拡張性や安定性に優れたパッケージソフトを選定。ただし、区独自の教育カリキュラムに対応し、また現場教員の要望にも応えられるよう、ソフトウェアのカスタマイズに柔軟な対応を図ることとしました。また開発体制に関しては、教育現場に精通し、実際のソフトウェア開発に長年携わってきたエンジニアを揃えるという万全な体制で臨む方針を示しました。

「ご提案したパッケージソフトは、都内の他市区の学校において導入が進められており、機能・帳票カスタマイズの実績もあるものでした。その豊富な校務機能の中からお客さまが必要とされる機能を選び出すとともに、成績管理システムの小中一貫校への対応など、柔軟かつ万全なカスタマイズが行えることをアピールしました」(岩尾)

こうした提案内容が評価された結果、NTT東日本は品川区の「校務システム」導入を任されることとなったのです。

1年間にわたる要件定義を経て
現場の声に応える「校務システム」を開発

新たに導入する「校務システム」の具体的な内容に関して、現状の学校事務システム上で既に管理している児童・生徒の個人データをベースとして、出欠や学校での様子を記録する出欠管理システムや、通知表・内申書への反映と出力を含めた成績管理システムを運用することが求められました。

そこで、汎用パッケージソフトの機能から、出欠管理および成績管理に特化するとともに、学校事務システムとのデータ連携を含めたカスタマイズ作業を実施。なお、現場の教員に“使ってもらえる”ことが最優先に求められたことから、カスタマイズ作業を行うにあたっては、学校の先生や教育委員会の担当者を交えた開発プロジェクトチームを結成。教育現場のリアルな意見をシステムに反映する体制を整えました。

「品川区の小中一貫教育に沿った処理が必要となるため、成績管理システムなどのカスタマイズは必須でした。さらに、各児童の学籍情報は、既存の学校事務システムからデータを取得することになるため、スムーズなシステム間連携も求められました。お客さまのご要望は当初から明確なものでしたので、“できません”ということのないよう、ご要望には極力応えるつもりで取り組みました」(岩尾)

こうして、2007年から約1年間にわたるシステム要件の策定(要件定義)を踏まえ、教員の要望をシステム設計に盛り込みつつ、パッケージソフトのカスタマイズ作業を実施。2008年7月に品川区独自の教育カリキュラムに即した「校務システム」が完成しました。その後、スムーズなシステム運用が図れるよう、学校の夏休み期間を利用した研修会の実施を経て、2008年9月よりシステムは運用を開始しました。

細やかで効果的な学習指導を目指す
小中一貫校に対応した成績管理システム

教育委員会事務局内

教育委員会事務局内

新たな「校務システム」が稼働したことで、出席管理の事務作業(記録・集計・資料作成など)がマウス操作で簡単に行えるようになり、例えば各児童・生徒の出欠の傾向を直ちに確認してきめ細かいケアを実施するなど、入力した情報を有効活用できる環境が整いました。一方の成績管理に関しては、品川区独自の教育カリキュラムに即した日々の学習状況に応じて学習指導を行えるといった、利便性の高いシステムが実現しています。

「システム構築後も定例会を開催しており、システムの使い勝手や感想について、情報共有を図っています。小中一貫校の推進や職員の独自採用といった品川区の先進的な取り組みを今後もサポートするため、これからも新たなニーズの把握につとめ、課題解決に貢献するような先進ソリューションを提案していきたいと考えています」(岩尾)

情報セキュリティーの徹底を図りつつ、システム化を積極的に推進し、教育改革に果敢に挑む品川区。今回導入された「校務システム」は、教員の負担を減らし、学習指導や子どもとのふれあいの機会を創出するための重要な基盤となっているのです。NTT東日本ではこれからも実績やノウハウを活かした先進の教育ソリューションを提案し、幅広い角度から区の取り組みをサポートしていきたいと考えています。

NTT東日本担当者

NTT東日本 ビジネスユーザ事業推進本部
公共営業部 公共営業担当 担当課長 岩尾 充彦

  • 文中記載の会社名および製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
  • 文中記載の組織名・所属・役職・サービス名などはすべて2009年1月時点のものです。

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