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前澤化成工業株式会社様

データセンターへのハウジングとディザスタリカバリ(DR)で、重要データを効率よく守る

前澤化成工業株式会社様

導入の背景

事業継続(BCP)の観点から、既存サーバールームが抱える問題を解消し、重要データの安全を確保することを検討していた。

選定のポイント

  • 通信インフラを長年にわたり支えてきたNTT東日本の実績と技術力
  • 先進技術と運用体制に守られた堅牢なデータセンター
  • ニーズを的確に把握し課題解決に迅速に取り組む提案力

期待される効果

  • 企業活動を停止させないための安全確保(事業継続)
  • 高速回線を介したバックアップによる運用業務の省力化
  • データセンターへの移管による省電力・環境負荷の軽減

選定ソリューション

先進のITを業務にいち早く導入、競争力強化に大きく貢献

前澤化成工業株式会社(以下、前澤化成工業)は、水道管を連結する継手(つぎて)と呼ばれる製品を1954年に日本で初めて生産した会社であり、今や約3万種に及ぶ上・下水道関連製品を取り扱うトップメーカーとして、「水のマエザワ」「継手のマエザワ」の名で広く知られています。近年では、都市化に伴う雨水の浸水被害を防ぐべく、雨水をコントロールする製品の開発にも力を入れています。「お客さま満足度第一」を徹底し、地域に密着した営業活動を積極的に推進、優れた製品開発力と生産力を大きな強みとしています。

積極的なビジネス展開を支えるのが、先進的なITの活用です。以前から生産管理などに情報システムを活用してきましたが、専用線やフレームリレーがまだ一般的だった2001年に、IP-VPNをいち早く採用して、全国の営業所や工場を結ぶ情報ネットワークを構築しました。そして、グループウェアや電子メールを導入し、業務の効率化や迅速化、社員のパソコン利用促進を図るとともに、内線通話のVoIP化により通信コストの大幅な削減を実現。先進のITをビジネスに果敢に取り入れ、顧客サービス向上や競争力強化に活かしてきました。

前澤化成工業は、これまで自社内にサーバールームを設け、社内業務のIT化の進展に合わせて、順次、基幹サーバーやネットワーク機器を増強してきました。しかし、設置する機器が増えるにつれ、サーバールームの室温維持や電力確保が大きな懸案となり、情報システムの安定稼働やセキュリティーの保持が難しくなっていたといいます。さらに、企業の事業継続性の観点からは、災害などのリスクが発生した際、いかにしてシステムの早期復旧や業務データの保全を図るかが課題となるなど、情報システムの運用管理に抜本的な改善が求められていました。

提案活動を通じて見えてきた、サーバールームの危険性

情報システムの安全確保や運用改善に向けて、前澤化成工業がまず取り組むべきと考えたのが、業務データのバックアップ体制の改善でした。社員のパソコン利用が進むにつれ、ビジネス上の必要なデータがサーバーへと日増しに蓄積される状況の中、同社ではこれまで、重要な業務データを磁気テープへ定期的に保存、トラック輸送して遠隔地に保管していました。しかし、それら一連の作業は非常に手間がかかることから、高速回線を活用して、通常業務の合間に自動的にバックアップするシステムを導入したいと検討を始めていた担当者の目にとまったのが、NTT東日本主催のセキュリティー・セミナーに出展されていたディザスタリカバリシステム関連の展示でした。

これまでにもIP-VPNやVoIPの提案・導入を通じて、前澤化成工業との間に信頼関係を築いてきたNTT東日本では、依頼を受けて自動でバックアップする仕組みを提案する一方、ミーティングを通じて、既存のサーバールーム環境に潜む危険性も察知しました。そこで、サーバールームの環境改善についてもバックアップと同様に実施すべきと考え、データセンターへの基幹サーバー類のハウジングも視野に入れた提案活動を展開しました。

「自前で構築されたサーバールームということで、入退管理や空調、電力に関して、いくつかの問題を抱えていました。お客さま側でも危機意識を持たれていましたが、これまで検証する機会もなかったことから、まずは具体的にどういう問題があるのか明確にした上で、それを解決するに適したソリューションを提案すべきと考えました」(齊藤)

そこで、サーバールーム環境の安全性や信頼性を、電源・空調システム・耐震性など複数項目について診断・分析し、改善に向けたアドバイスを実施する「サーバールーム診断」を実施。その結果、前澤化成工業のサーバールームに下された総合評価はかなり厳しいものでした。中でも、セキュリティーや火災対策、空調に関する項目に関して、早急な改善が必要という診断結果が出たことから、NTT東日本では改善策の検討を進めつつ、安全確保とコストの両面を同時に解決する策として、データセンターへのハウジングを提案することとなったのです。

サーバールーム改善メニューとデータセンター導入のメリットサーバールーム改善メニューとデータセンター導入のメリット

ビジネスユーザ事業推進本部 ソリューションエンジニアリング部 第1SE部門 内藤泰 ビジネスユーザ事業推進本部
ソリューションエンジニアリング部
第1SE部門 内藤泰

ビジネスユーザ事業推進本部 ビジネス営業部 製造ビジネス部門 齊藤正寛 ビジネスユーザ事業推進本部
ビジネス営業部
製造ビジネス部門 齊藤正寛

ハウジングと自動バックアップで、二重の安全を確保

NTT東日本のデータセンター設備 耐震構造のサーバールーム(ラック)

NTT東日本のデータセンター設備
耐震構造のサーバールーム(ラック)

「サーバールーム診断」の診断結果を受けて実施した、データセンターへのハウジングに関する提案に対して、前澤化成工業のシステム管理担当者から一定の評価を得たことから、データセンターの見学会を実施して、先進技術や運用体制で守られた堅牢な設備を、従来の自社設備や他社サービスと比較検討し、その安全性を実感していただくこととなりました。

「データセンターの先進のセキュリティー設備を実際に見ていただければ、サーバールームを改善するより、ワンランク上の信頼性を確保したシステム環境をより手軽に導入できるとご理解いただけるともに、NTT東日本が提供するハウジングサービスが、コストに充分見合う内容であるとおわかりいただけると考えました」(齊藤)

見学会には、システム管理担当者だけでなく経営陣の方々も複数ご参加いただき、セキュリティーや電源・空調の各設備を視察、センタの安全性についてご納得いただくことができました。お客さま側では他社サービスとも比較検討を重ねた末、回線からハードウェア、設備にいたるまで一貫して提供・一元管理できるNTT東日本の強みを評価、データセンターへのハウジングが決定しました。

NTT東日本のデータセンター設備生体認証・非接触カードを用いた入退管理

NTT東日本のデータセンター設備
生体認証・非接触カードを用いた入退管理

なお、データセンターにシステム環境を移行することで高い安全性は確保できるものの、さらに重要データの効率運用や安全確保を強化すべく、当初のご要望どおりデータセンターとは別拠点への自動バックアップを実施するディザスタリカバリシステムの導入を決定。より安全性の高いシステムを構築することとなりました。

「短期間での導入を目指して、システム要件を早めに確定するなどお客さまにもご協力いただいたことで、スムーズにプロジェクトは進行しました。ただ、データセンターへのハウジングと別拠点へのバックアップという2つの案件が同時進行するということで、時間のロスや余計なコストが発生しないよう、スケジュール管理やベンダコントロールの徹底を図りました」(内藤)

ディザスタリカバリシステムの導入ならびにデータセンターへの機器移転は、2007年8月の夏期休業期間に行われました。構築期間が短い上、休み明けにはスムーズで安定的な稼働が求められることから、NTT東日本では、綿密なプロジェクト管理のもと、突発的な事態発生にも臨機応変に対応できる体制を組み、回線敷設や機器移転を実施。特にディザスタリカバリシステムの導入に関しては、入念な検証を行うこととなりました。

「バックアップの最中に通信が途切れてしまっては大変です。通信品質の確保が何よりも求められる一方で、短期間での導入となることから、システムを導入するにあたり、事前にベンダから機器を取り寄せて、NTT東日本社内にテスト環境を構築。システム構築と併行して機器の調整や十分な検証を重ねることで、実環境での検証時間を大幅に短縮し、短期間での構築を可能にしました」(内藤)

NTT東日本のデータセンター設備24時間365日体制のオペレーションルーム

NTT東日本のデータセンター設備
24時間365日体制のオペレーションルーム

一方のデータセンターへのハウジングに関しては、対象となる大型機器が基幹系や情報系、ネットワーク系など数十台に及び、大がかりな移転となりましたが、機器ベンダの協力も得て、当初のスケジュールどおり作業は完了、滞りなく稼働開始することができました。

重要データの効率運用で、顧客や社会に大きく貢献

本社ビルにあった基幹サーバー類はすべて、都内にあるNTT東日本のデータセンターへと移設し、本社ビルとデータセンターとの間を「ビジネスイーサ タイプS(スタンダードタイプ)」で接続、重要データを含めた情報システムの安定運用を図りました。それとともに、関東圏にある別のデータセンターにバックアップサーバーを設置して、両センタを「フレッツ・グループアクセス」で結ぶディザスタリカバリシステムを構築。重要データを2拠点でセキュアに守る多地点バックアップを実現しました。全国30数拠点がデータセンターを中心としたネットワークで結ばれ、データセンターのセキュアな環境のもと、災害や事故に備えたシステム体制が整備されたのです。

一方、本社社内では、サーバールームにあった機器類が発していた騒音や振動がなくなったことで、オフィスの環境改善が副次的な効果として評価されているといいます。各社員のパソコンも以前と変わりなく使えており、安全性を向上しつつ従来環境が維持できています。

業務データのバックアップについても、担当者の手間をかけることなく、スムーズなバックアップが実現しています。現在は主に重要データを対象として多地点バックアップを実施していますが、今後はバックアップするデータの範囲を広げていき、将来的には全社で取り扱うデータの一元化や、蓄積されたデータの効率運用を実施、ニーズに即した製品開発や生産力強化を図りたい考えです。

信頼性・安全性を徹底追求したシステム環境のもと、私たちの生活に欠かせない上下水道を支える新たな製品や、地球環境に配慮した製品の開発など、ビジネス分野はさらなる広がりを見せています。同社の積極的なビジネス展開に柔軟かつ的確に応えるため、NTT東日本はこれからも、さまざまな角度から積極的にサポートしていきたいと考えています。

システム概要システム概要

  • 文中記載の会社名および製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
  • 文中記載の組織名・所属・役職・サービス名などはすべて取材時点のものです。

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