法人のお客さま


ホーム > 法人のお客さま > 導入事例 > 千葉工業大学様


千葉工業大学様

情報センターから各研究室まで光ファイバーを直接引き込むFTTD(Fiber To The Desk)による高速キャンパスネットワークで集中管理を

千葉工業大学様

千葉工業大学がNTT東日本と構築した高速キャンパスネットワーク「MARINE(Multimedia Archives & Resources Intercross NEtwork)」は、2004年12月に試験運用が開始され、本格運用は2005年4月からの予定となっています。

MARINEの主な特徴

  1. 1ギガビットの高速通信を各研究室まで基本的に利用可能
  2. センターでアクセス制御やコンピューターウイルス対策等を一元化し、セキュリティーの強化及びメンテナンス性の向上を図るとともに、機器の冗長化構成による安定運用も実現
  3. フロアなどに中継機器を設置不要とし、構築費・保守費の大幅な削減を実現
  4. 光ファイバーLANのためノイズに強く、UTP(メタル)ケーブルに比べ伝送距離の制限を受けない

今回は「MARINE」の誕生から運用開始に至るまでの経緯について、情報科学部情報ネットワーク学科 中村教授、学術・情報センター事務部情報システム課 平田課長にお話を伺いました。

千葉工業大学 大学案内
千葉工業大学

1942年に旧制大学として創立し、現在、千葉県習志野市に「津田沼キャンパス」と「芝園キャンパス」の2キャンパスを持つ千葉工業大学は、私立工業大学としてもっとも古い歴史を持つ大学だ。3学部9学科(工学部5学科、情報科学部2学科、社会システム科学部2学科)、大学院3研究科(博士前期課程7専攻・博士後期課程3専攻)を合計すると約1万名の学生が在籍している。鯨の生態や海の環境調査のために、学内で設計・制作した観測衛星「観太くん」を打ち上げたり、学校法人直轄の組織「fuRo(未来ロボット技術研究センター)」で自動車型ロボット「ハルキゲニア01」を開発したりと、教育機関としてだけではなく、研究開発分野でも底力を見せる。
2003年11月に、株式会社格付投資情報センター(R&I)より理工系大学としては初めて“AA-”を取得。さらに、2004年11月には2年連続の“AA-”を取得。まさに日本を代表する工業大学である。

デメリットについては、それを最低限にするための提案

キャンパス内の問題点を洗い出し、それを解決するシステム立案をコンペ形式で募られたわけですが、なぜNTT東日本を選択されたのかをお聞かせください。

情報科学部 情報ネットワーク学科 中村直人 教授

情報科学部
情報ネットワーク学科
中村直人 教授

今回、ご提案を頂くに当たって、我々が提示した要求条件というのは前例のないものでしたが、その要求に対して忠実な提案内容だった、というのが一番大きかったですね。こちらは具体的な金額をまったく提示せず、希望のシステム形態をお話しただけなのに、もっともふさわしいと思われるシステム構築を提案いただいたのが信頼するきっかけになりました。その提案内容も非常に誠実で、メリットは当然の事ながら、デメリットについても包み隠さず説明されていました。もちろん、デメリットについては、それを最低限にするための提案もありました。正直でごまかしのない姿勢は好感が持てましたね。

今回NTT東日本とともに構築したFTTDというシステムは、前例のないもの。ネットワークの構築方法がガラッと変わる革新的なものです。そんな手探りの中、メディアコンバータの詳細な内容やキャンパス間や外線接続などについても具体的に的確な回答をもらえたため、“これは信頼するに足るな”と確信できました。 (中村)

技術的な面でも信頼できました。今回のネットワーク構成ではリスクが集中する部分ができてしまうのがウィークポイントでした。しかし、決して止めてはいけない「電話」を扱ってきたという実績を持つNTT東日本には、安心感がありました。また、電話回線の架線工事を行う配線部隊も擁しているので、光ファイバーを2キャンパス間でつなげるという大規模な工事に適していると考えたのです。 (平田)

流動的なトラブルへの対処についても、今後NTT東日本に期待

2004年12月1日に竣工したわけですが、NTT東日本と共同で工事にあたられたご感想をお聞かせください。

ケーブルを配線する部隊の機動力の高さに驚かされました。1,000本もの光ファイバーケーブルをたったの2~3ヶ月で全キャンパスに通してくれたのです。見積もり段階から夏休みから冬休みまででできるように検討されていたということですよね。また、大学職員でさえ入ったことのないような部屋にまで、光ファイバーがどんどん通っていくのを見ていると、図面から情報を得て配線スケジュールを立案するという工程管理がしっかりしているんだな、と感心しましたね。
最後にデータが正確に転送できているかをテストする導通試験があったのですが、あれだけの本数のケーブルを、よくも間違わずに通せるものだと本当にびっくりしました。 (中村)

学術・情報センター事務部 情報システム課 課長 平田幸夫 氏

学術・情報センター事務部
情報システム課 課長
平田幸夫 氏

工事の後半に、図書館のリプレイスが始まってしまったんです。NTT東日本にしてみれば、突発的なアクシデントですよね。そんな中でも、スケジュールを再構築し、しっかりとマネジメントしてくれたその手腕は、さすがでした。納期にしっかり間に合わせてくれましたからね。あとは、実際に1万人近い学生がいっせいにこのネットワークを利用し始めたときに、どのような問題が起こってくるのか。それはフタを開けてみないとわかりません。そういう流動的なトラブルへの対処についても、今後NTT東日本に期待していきたいと思います。(平田)

ソリューションビジネスはコミュニケーション能力

今回新たなインフラを構築されたことで、今までには考えられなかった新たな構想は浮かんできましたか?

構想というレベルではありませんが、今まで考えられなかったことということで1つお話をしておきましょう。
これまで、ネットワークのことを多くの教員の方から質問されても簡単に説明できなかったというのがあります。しかし、今回のネットワークの構成はシンプルなので、とても説明がしやすいのです。理工系大学は他大学や国などの公的機関とのやり取りが多いのですが、そのユーザーの接続要求に対して何故できないのか、どうすれば良いのかを説明するのは難問でした。対応できない理由は、それぞれの要求の和を取ってしまうとネットワークのポートをフルオープンになってしまう構成だったからなのですが、そんなのわかりませんよね。
今回の構成は、シンプルなので、ユーザー側の教員と管理側とで理解しあって、たとえば必要な部分だけをオープンにして対応するなど、ユーザーと一緒に話し合って決めていけるセンターになれればよいと期待しています。 (中村)

セキュリティーに関連しては、このシステムの本格運用の開始が、ちょうど個人情報保護法の施行と重なるんです。幸い今回のセンター集約型のネットワークは学内の個人情報保護規定に基づき管理することが容易だということがわかってきました。たとえば、分散した個人情報のサーバー類を集約し、業務端末には、データを残さないということも容易です。将来は、そのような利点を考慮して、サーバー類や端末のインフラを整備していきたいですね。
また、今回の構成によりセンター側でネットワークの一元管理ができるようになり、管理の省力化が実現されると、その空いた時間をこれまで以上にユーザー対応にかけることができます。 (平田)

また、学内でのデータ転送速度が非常に速いので、膨大な計算を必要とするシミュレーションなどを授業で演示するなど理工系大学の特色を活かしたe-learningを展開できたらいいな、と考えています。さらには、演算室を巻き込んだグリッドコンピューティングなどにも利用しやすくなったと思っています。このようなネットワーク利用を私はリモートラボ構想として、描いています。
私たちネットワーク学科の教員としては、学生への指導などいろいろな意味で、ネットワークの実践をされている方々とお話をするのは、興味深いものでした。そんな雑談までお付き合いしていただけたことで、私たちのNTT東日本の技術者の方々に対する信頼は高くなったような気がします。ソリューションビジネスはコミュニケーション能力と言われますが、クライアントに対する接し方は、とても気持ちのいいものでした。本当にありがとうございました。 (中村)

  • 文中記載の会社名および製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
  • 文中記載の組織名・所属・役職・サービス名などはすべて取材時点のものです。

関連導入事例
帝京科学大学様
【基幹サーバーをデータセンターに移行してBCP対策を強化】
基幹サーバーの仮想化による一元管理を実現、キャンパス間ネットワークの高速化や学生サービスを向上
埼玉県富士見市様
【安全性と利便性を両立した校務環境のシンクライアント化】
シンクライアントシステムをデータセンターに構築し、学校や自宅から安全・快適に利用できる環境を整備
青森県蓬田村様
【ICTの活用で子どもたちの意欲を引き出す環境を整備】
教育現場が求めるICT環境の具現化や実践的な研修など、授業支援アプリケーションの導入から活用までをサポート
芝浦工業大学様
視聴履歴やログ収集に着目して講義収録・配信システムを更改 学内システムとの連携強化で学修成果の可視化が可能に
健康科学大学様
SINET接続を含めた大学ICT環境をトータルコーディネート!
さらにNTT東日本データセンターにシステムアウトソーシングし、BCP対策およびTCO(運用稼働費含めたトータルコスト)の削減を実現!
国分寺市教育委員会様
【図書館ネットワークやPC教室を一斉更改】
図書館システムやPC教室、ネットワークの一斉更改を通じて信頼性と利便性を向上し、一元的な運用保守体制を整備
「教育」の導入事例をすべて見る