北海道銀行様は、開業以来、北海道の産業育成や経済活性化を支え続けています。2004年、北陸銀行を傘下に持つ「ほくぎんフィナンシャルグループ」と経営統合を行い、「ほくほくフィナンシャルグループ」を設立、地域貢献をめざし更なる飛躍を図りました。現在、道内132ヶ所の支店・出張所と328ヶ所の店舗外ATMで、広大な北の大地をくまなくカバーし、地域に根ざした銀行サービスを提供しています。
2009年6月、同行は全国の銀行に先駆け、NGN(次世代ネットワーク)のイーサネットサービス「ビジネスイーサ ワイド」を導入しました。北海道では、全企業・自治体でも初の導入です。金融機関の情報ネットワークやシステムは、監督官庁を含め内外から高いセキュリティーレベルが要求されています。顧客の重要情報を預かる銀行にとって、個人情報の保護は最重要課題のひとつです。そうした中、次世代ネットワーク「ビジネスイーサ ワイド」の業界ファーストユーザーとなった同行に、システムの信頼性に対する不安はなかったのでしょうか。
「銀行が新たな情報システムを導入する際には、石橋をたたいて渡る慎重さが必要です。実績があり、十分に検証された“レガシーサービス”が望まれるのです。利便性の向上はもちろん、同時に確実な安全性を選択しなければなりません。ビジネスイーサ ワイドの導入は、アクセス回線の常時監視や回線の冗長化など、セキュリティーもバックアップも万全の確かなネットワークと判断したからこそ実現しました」そう語るのは、北海道銀行システム企画部長の小林裕幸氏です。
従来の専用線からの切り替えが実現したのは、慎重な検討の末、お客さまの不安を払拭できたからでした。同行がカバーするのは広大な北の大地です。冬には雪のため重要書類のやり取りに物理的な支障をきたすこともあり、本支店間の時間的距離を縮めるため、ネットワークのIP化は急務となっていました。
高速・広帯域で信頼性の高い情報インフラがあってこそ、顧客へのサービス品質の向上が実現します。たとえば印鑑照合。ネットワーク更改を契機に可能となった印鑑照合システムの導入で、口座を開設した支店でしか行えなかった銀行印の照合も、全支店で行えるようになりました。さらに、今後整備される新システムでは、書類のやり取りに時間のかかった融資の判断なども電子稟議により迅速化でき、また顧客サービスのための膨大な応対履歴などの情報を、全支店で共有化することにより、顧客がどの支店へ行っても均一のサービスを受けられるなど、格段のサービス品質の向上が企画されています。

全支店で情報をスピーディに共有し、お客さまへのサービス向上を図るために、ビジネスイーサ ワイドによる情報インフラのIP網化は不可欠でした

小林裕幸氏は、「北海道には元来、新しいものを積極的に取り入れるという気質があります。慎重さの中にも大胆な発想で業務の改善を図ろうとする意気込みがなければ前進はありません」と語ります。
実際、ネットワーク更改は短期間でスムーズに行われ、更改後のトラブルも皆無に等しく、期待以上の結果が得られたといいます。フロンティア精神で銀行サービスの新たな分野を切り開く同行。2011年には横浜銀行との新システム統合を予定しており、ビジネスイーサ ワイドを活用した、更なるサービス向上が期待されます。