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海岸防災林再生プロジェクト

被災地へのエール 何かをやりたい。手伝いたい。そんな気持ちが、苗木から地域の未来を見つめていく。 NTT東日本-東北 総務部 小林 誠

地域とどれだけ共に歩めるか、地域の方々の輪に入り、どれだけ共に汗を流し、共に未来を語れるか、そのふれあいの深度と時間の長さも、被災地復興の大きな取り組みのひとつといえます。NTT東日本は、2015年6月から“みやぎの森”プロジェクトを開始しました。東日本大震災で喪失した海岸防災林を復活させる未来へ向けたプロジェクトへの参画でした。

社員だけじゃなく、家族やOB・OGも参加

初めはほんの数センチの苗木です。答えは成木になる数十年後にならないとわからない。でも、被災地で何かの支援をしたい、お手伝いをしたい、なかなか踏み出せなかった一歩を踏み出せてとても良かった、と社員たちが口々に言ってくれました。林野庁東北森林管理局“みどりのきずな”再生プロジェクトに参加する特別非営利活動法人日本の森バイオマスネットワークと協働することで動き始めた、宮城県東松島市矢本地区・海岸防災林再生プロジェクト“NTT東日本 みやぎの森”。宮城支店をはじめとして、NTTグループ社員だけでなく家族やOB・OGも含めたボランティアが、2015年6月から東松島市矢本地区で植樹活動を開始しました。植樹当日は、小学校2年生のお子さんからOB・OGまでの約70名が汗を流し、1,750本のクロマツの苗木を植樹しました。

年代を超えて、未来への願いを植えていくプロジェクトがスタート

復興はやってもらうものではなく、自分が動いてこその復興

私たちは企業人である前に、一人の市民としてこの被害や復興を考え、行動しないといけません。NTT東日本-東北全体も被災の当事者、その当事者として、“地域の復興のために出来ることは自らやっていこう”という機運が、このプロジェクトへの参加を突き動かしました。あの日、私は単身赴任先の東京の本社にいました。家族は宮城。声を聞けたのが夕方6時過ぎ。そこから週末をかけ、新潟まわりで車を飛ばし、10時間かけて家族のもとに辿り着きました。本社も未曾有の対応に追われていましたが、仲間が家族の元へ走る背中を押してくれました。家族と再会したあと、すぐさま東京にとって返し、週明けには、本社災害対策本部の仕事に戻りました。通信会社に勤めていて、「声が聞きたい、話したい」という、それだけのことが何よりも大切だと感じました。あの日、私は、通信サービスの役割の重要性を身をもって痛感しました。

次の世代に受け継いでいくこと

5年が経ち、いま仙台市内で暮らしていると、被災の爪痕がほぼありません。周りをみると、あの体験が薄れてきたのではないかと不安になることがあります。まだまだ避難されている方も多い中、仮設住宅から災害復興住宅への転居も進み、あの日のことを忘れがちになってきています。だからこそ、毎年3月11日の黙祷や定期的な災害対策訓練だけでなく、自分たちで作った災害対策マニュアルのページを日々めくる習慣を社員に勧めています。あの日のことを自分自身でつなげていくためにも、そのマニュアルを教科書代わりにして日々身体に染み込ませていくことが必要だと思っています。忘れないこと。あの時の話を次世代に受け繋いでいくこと。東北は初めてという新入社員も含め、オンタイム、オフタイムを超えて、また、地域の方々と一緒に語り継いでいくこと。そんな日常が新しい未来を築くステップになります。マニュアルには書いていない当時の背景や状況、そして何よりも、あの日の温度感を伝え続けていければ、そう思っています。

1人30本は植えたというクロマツの苗木