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2017年10月31日
東日本電信電話株式会社
国立大学法人筑波大学
茨城県つくば市
東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:山村雅之、以下、NTT東日本)、国立大学法人筑波大学(茨城県つくば市、学長:永田恭介、以下、筑波大学)は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が研究委託する「欧州との連携による公共ビッグデータの利活用基盤に関する研究開発」(BigClouT)※1の一環として、11月1日より茨城県つくば市(以下、つくば市)において実証実験を実施します。この実証実験では、BigClouTによる「スマートシティにおける市民の影響力を拡張するビッグデータ・クラウド・IoT融合基盤技術」が、つくば市が取り組む「訪日外国人へのサービス向上」にどのように寄与するかを検証します。
つくば市は国際的な研究都市であることから国際会議等が多く開催され、国内外から多くの研究者が訪れます。また、筑波山地域のジオパーク認定と相まって、外国人観光客も増加しています。しかし訪日外国人の訪問先や滞在時の困りごとについては、現状、把握できておらず、「訪日外国人へのサービス向上」が行政上の課題となっています。
本実証実験では、筑波大学が開発した、困りごと報告・解決アプリ「ふくレポ」を用いて、訪日外国人の訪問先および困りごとを収集し、困りごとに対する回答や関連するオススメ情報を提供することで、訪日外国人の回遊性の向上や、満足度向上が実現可能か、実証を行います。初回の実証は、2017年11月1日〜30日の期間において、つくば駅周辺、筑波山周辺といった外国人が多く訪れる場所を中心に行います。
今後の展開として、次回の実証では天気や混雑状況などのデータをセンサーで収集し、困りごとへの回答に活用するほか、投稿が多い困りごとへの回答やオススメ情報をサイネージ等で配信することを予定しています。
収集した訪日外国人の訪問先および困りごとデータは、つくば市の「訪日外国人へのサービス向上」に役立てる予定です。
なお、「ふくレポ」で情報交換する際には、利用者の情報は匿名化され、収集したデータは本研究にのみ使用します。
<実証実験イメージ>
<「ふくレポ」利用イメージ>
NTT東日本 | BigClouTおよび本実証実験の全体管理を行います。また、本実証実験の検証結果を、訪日外国人や観光客などへのリアルタイムかつ付加価値の高い情報提供や、スマートシティの実現へ活用していきます。 |
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筑波大学 | BigClouTで研究開発しているデータ分析基盤をベースに、外国人困りごと収集・解決アプリ「ふくレポ」を開発・提供します。これにより利用者から収集したさまざまなデータの分析を行います。 |
つくば市 | 本実証実験で訪日外国人の困りごと解決や情報配信アプリの効果を検証することで、つくば市の観光・国際会議拠点化へ向けて、訪日外国人の満足度向上を目指します。 |
また本実証実験では、訪日外国人へのサービス向上の観点から、一般社団法人つくば観光コンベンション協会、つくば市物産会、つくば国際会議場、つくばサイエンスツアーオフィス、首都圏新都市鉄道株式会社、筑波観光鉄道株式会社、関東鉄道株式会社にも協力いただきます。
今回の実証結果で得られた知見をBigClouTに反映し、スマートシティを実現するための研究開発を、引き続き日欧共同で進めます。
なお、国内では藤沢市(2017年9月および11月)、欧州では、Grenoble市(フランス)、Bristol市(イギリス)において同様の実証実験を実施します。研究開発の進捗状況については、適宜、本プロジェクトのウェブサイト(http://bigclout.eu/)にて報告します。
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