プロジェクション・マッピング※5という技術を用いて、コンピュータ制御されたロボット・アームが、ミニチュアにCGをリアルタイムに描画しながら、全編ワンカットで撮影します。
- ※5プロジェクターを用いて、映像をスクリーンではなく建築物や車、家具、自然物などに投影する手法
平成23年9月27日
メディア・アートの世界をわかりやすく紹介します。
<展示作品例>( )内は制作年
プロジェクション・マッピング※5という技術を用いて、コンピュータ制御されたロボット・アームが、ミニチュアにCGをリアルタイムに描画しながら、全編ワンカットで撮影します。
遠隔地における海面の動きや強さの情報を、格子状のオブジェの動きによってシミュレートする作品です。この作品では、遠方の海洋上のデータを収集して、波の周期や強さを格子状のオブジェクトへと転送し、その動きを反映します。
音楽家、渋谷慶一郎とevalaによるサウンド作品。渋谷慶一郎によるピアノ曲をコンピュータで再構成し、サラウンドシステムで音響を空間的に構成し直しています。
針のない、文字盤だけの時計の近くに立つとカメラが人の全身をとらえ、その人自身の姿が時針、分針、秒針となって表示されます。この作品には、カメラの方向を向いている人だけを検出し、その人のシルエットを切り抜いて時計の針として表示する、最新の画像処理技術が使われています。
今年生誕100周年を迎えたマーシャル・マクルーハン氏は、中枢神経を外在化した最初のテクノロジーとして「電信」(Telegraph)を挙げています。コンピュータ・ネットワークが全世界をつなげている現在は、マクルーハン氏のいう「電信の発明以来、わたしたちは人間の脳と神経を地球全体に拡張させてきた」時代であるといえるでしょう。
このテーマ展示は、テキストや図版、ICCが収蔵するビデオ・アート作品とインタビューなどの映像などによって構成されます。メディア・テクノロジーと社会、さらにそのインターフェイスとして存在してきたメディア・アートの関わりをたどります。
「エマージェンシーズ!」は、今後期待される新進アーティストやクリエイターの最新の作品やプロジェクトなどを紹介するコーナーです。(期間中2回展示予定)
<展示作品例>( )内は制作年
展示期間:平成23年10月22日(土)〜平成23年12月18日(日)
弦楽器を再構築し、演奏者の手から離れた状態で空間に構成したサウンド作品です。一本の弦と共鳴する箱というシンプルな構成によるユニットが、複数天井から吊り下げられています。ひとつのユニットが、他のユニットと共鳴しながら、空間での音の調和を生み出し、観客と楽器との関わり方でさまざまに音を変化させる作品です。
ICC活動に関する映像アーカイブ「HIVE」(ハイヴ)※6のコンピュータ端末閲覧により、ICCの歴史に多面的に触れることができます。
三上晴子氏は、「情報環境と身体」をテーマに、コミュニケーション・テクノロジーとその情報生態系が生み出す相互作用の中で自身の芸術表現を行ってきたアーティストです。この作品は「現在の情報化された環境と知覚に生きるわたしたちの新たな欲望とはなにか」を問題意識としています。
巨大な壁面には、センサーと小型カメラを搭載した90個のデバイス(装置)が設置され、天井からは、カメラとプロジェクターが搭載された6基のロボット・アームが吊られています。各装置は、昆虫がうごめくように鑑賞者の位置や動きを察知し監視します。会場の奥には、昆虫の複眼のような巨大円形スクリーンが位置し、それぞれのカメラの映像データは、世界各地の公共空間にある監視カメラの映像とともに独自のデータベースを構築し、自律的なシステムを持つコードによって再構成されてスクリーンに投影されます。
科学技術と芸術文化の融合をテーマに、国内外の代表的な作品や若手作家の作品を紹介する企画展
を開催します。
開催日程、内容については、後日ICCホームページ(https://www.ntticc.or.jp/)にてお知らせします。
所在地 | 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー 4階〜6階 (京王新線 初台駅東口から徒歩2分) |
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開館時間 | 午前11時〜午後6時 |
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