(報道発表資料)
大黒倉庫株式会社
東日本電信電話株式会社 神奈川事業部
作業員の倉庫内外作業時の転倒や猛暑での安全・健康を見守る
「安全管理IoTサービス」実証実験について
〜ウェアラブル端末等で倉庫内の転倒や心拍数を検知して、管理者へアラートを通知〜
大黒倉庫株式会社(代表取締役社長 安田靖、以下「大黒倉庫」)と東日本電信電話株式会社神奈川事業部(神奈川事業部長:中西 裕信、以下「NTT東日本」)は、大黒倉庫・鶴見物流センターに おいて、作業員の倉庫内における作業時の転倒や猛暑での安全・健康を見守るため、ウェアラブル端末等を使って、安全管理IoTソシューションサービスの有用性を検証する実証実験を2020年9月7日から実施します。
港湾エリアでの倉庫作業は、海に隣接した作業場において、各社員が広い範囲をカバーすることが多く、転倒や転落による怪我など、社員の安全管理には特に注意が必要になります。
また、夏場には屋内でも高温多湿で風がない場所で長時間作業した場合などは熱中症を発症するリスクが高まり、万が一、発見・対処が遅れると命に係わるケースになることもあります。
大黒倉庫では、作業員の安全・健康を第一に考えた労働環境を整える様々な取り組みを実施しているところですが、こうした背景を踏まえ、NTT東日本のICT(情報通信技術)を活用することで、両社が連携して、ウェアラブル端末・温湿度センサーを用いた作業員の安全管理IoTソシューションサービスを導入し、本システムの有用性検証に関する実証実験を行います。
今回新たに開発したクラウド管理画面を用いた倉庫業での実証実験は、NTT東日本としては初めてとなります。
本実証実験を通じて、大黒倉庫は社員の作業の見守りを徹底し、職場環境の改善に努めることで、生産性の向上およびお客様への高品質なサービス提供を実現するとともに、NTT東日本はICTを活用したお客様事業運営への更なる貢献に向けた取り組みを強化してまいります。
大黒倉庫・鶴見物流センターにて、作業員が装着したウェアラブル端末、倉庫内に設置した温湿度センサーを用いて、作業員が倉庫内作業をしている際の転倒/転落、暑さ指数(WBGT値)や心拍数の変化などを見守り、異常を早期発見して離れた場所にいる管理者にアラート通知を自動で実施します。
(1)具体的な取り組み
倉庫内外の作業中における安全・健康の見守り
・現場作業員が装着したウェアラブル端末により心拍の異常や転倒/転落を検知したデータを測定・把握
・クラウド上のシステムにおいて事故の可能性や熱中症リスク等の危険な状態を検知したら、
作業管理者へ通知、管理者等にて現地駆け付け・当該作業員の状態を確認
<実施概要イメージ>
<管理画面イメージ(全域警戒マップ)>
<管理画面イメージ(分析ツール/使用者レポート)>
(2)検証事項
・転倒/転落の検知感度の正確性把握
・熱ストレス(熱中症リスク)アラートの通知タイミングの正確性の再確認
・クラウド管理画面で、上記アラート、バイタルデータを取得できていることの確認
(3)実施期間
2020年9月7日(月) 〜 2020年10月9日(金)(予定)
(4)各社の役割
・大黒倉庫
− 実証実験フィールドの提供
− アラート発生時の実際の本人の状況の確認、結果の記録の提供
− 利用状況のヒアリング協力
大黒倉庫は、引き続き、社員の作業の安全・健康管理を徹底し、職場環境の改善に努めることで、生産性の向上およびお客様への高品質なサービス提供を実現してまいります。
NTT東日本は、今回の検証結果を分析し、実際の運用における課題の抽出と解決に向けて取り組むとともに、安定かつ計測精度の高いシステムを幅広いお客様に導入していただけるよう検討してまいります。
大黒倉庫 営業部システム課
TEL:045-521-1445