報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
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国立研究開発法人 情報通信研究機構(理事長: 坂内 正夫、以下「NICT」)と東日本電信電話株式会社 千葉支店(千葉事業部長 千葉支店長兼務: 鳥越 隆、以下「NTT東日本」)は、社会福祉法人 神崎町社会福祉協議会(会長: 髙橋 節子、以下「神崎町社会福祉協議会」)が主催する地域認知症ケアコミュニティ事業「みまもり声かけ体験」において、「声かけ体験(人)」と「捜索支援システム実証実験(ICT)」を連携させた見守りトライアル、「Wi-SUN※1を活用した高齢者見守りシステムによる認知症高齢者等を想定した捜索模擬訓練」を千葉県香取郡神崎町にて実施します。
2020年に全国で700万人を超えると予測されている認知症を患う高齢者の見守りは、国や地方自治体が抱える重要課題の一つであり、特に、年間1万件を超える徘徊による行方不明への対策が日本中で求められています。地域の住民や企業が協力して見守る「SOSネットワーク」が多くの自治体で整備される一方、近年では、ICTを使った様々な見守りサービスが世の中に提供されています。しかし、徘徊により行方不明となった高齢者を捜索するICTサービスには、携帯端末の充電後の持続時間を長くする、携帯しやすい小型・軽量化とデザインの工夫を図る、利用者が負担する月額料金を低廉化するなど、多くの課題が残されています。
そのような状況の中で、NICTは、Wi-SUNの特性を活用したシステム開発による社会課題解決への貢献を目指し、今回、既存の見守りサービスの課題を解決し、人とICTが相互に補完し合う新たなシステムを開発しました。
一方、NTT東日本は、社会課題に対するソリューションサービスの糸口の探求を目指し、今回、町の活性化に向けてICT活用に積極的で、認知症高齢者の見守りとして地域SOSネットワーク作りへの第一歩を踏み出している神崎町社会福祉協議会と連携して捜索模擬訓練に取り組むこととなりました。
(本訓練では、スマートフォンやWi-SUN等のデバイスが発信する電波によって、これらを所持する方の位置情報が収集されることに同意していただいた方のみが、徘徊高齢者役、捜索協力者役としてご参加いただいています。)
今回の模擬訓練結果や参加者との意見交換内容を基に、機能面・使いやすさの向上や、更なる高齢者見守りの実態把握・ニーズ把握を重ねることにより、ソリューションサービスの実現可能性を検討してまいります。
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